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私が死んだら開封してください・・天国からのラブレター
クリスマスが近づきつつある先日。
かつての病友のご主人様から一通の手紙が届いた。

そこには、亡き妻が永眠する一年ほど前から書き続けていたらしい、
「私の人生でお世話になった方々へ・・」
と題する手紙が多数見つかり、
ナス代さん宛の手紙も在ったからとわざわざ送ってくださった。

ご主人様の添え書きには、
「妻は密かに、残される者への気配りと綺麗な死に方を事前に準備していたようです。
僕宛ての手紙にも、微塵の喪失感も与えてくれないような
感謝と愛が溢れる手紙を残して旅立ちました。
且つ、毅然とした美しい死に方をしてくれた妻に対して僕の方こそ感謝しています。
尚、彼女の生前の希望により家族だけでひっそりと妻を天国へと見送りました。」
の文言も添えられていた。


「ナス代ちゃんへ。この手紙は私の最初で最後の貴女へのラブレターです。」
で始まる手紙は享年57歳で永眠したMちゃんの自筆・・
勿忘草の柄の便箋には、私への感謝の言葉で埋め尽くされていた。

勿忘草の花言葉は、私を永遠に忘れないで・・・


入院中に私が彼女のお世話をした覚えはなく、
むしろ逆に私がいつも勇気づけられ励ましてもらい、
私のほうがお世話になりっぱなしの感がある彼女からの感謝溢れる最期の手紙。
彼女がもうこの世にいない・・と言う現実に溢れる涙と戸惑いを隠せなかった・・。

あの夏、エアコンの効かない病室で、12月には初孫が生まれるからと、
白い毛糸で小さな可愛いベビーソックスと、
我が生涯の大作と称して、おくるみを編んでいたMちゃんの姿が今も脳裏を過る・・。


最近、感謝するという気持ちを心の引き出しの奥底に仕舞い込み、
私の不平不満はすべて人のせいにし、ただ攻撃するのみ・・・
そして、感謝という心が入っている引き出しに鍵までかけて開けようともしない
今の私が在ることを気付かせてくれた天国からのラブレターだった。


私も彼女のような綺麗な死に方ができるかどうかは解らないが、
私がある日突然ポックリ死で逝く場合のことも考えて、
エンディング・ノートに「天国からのラブレター」を加え、
先ずは夫に
「私が死んだら開封してください、天国からのラブレター」の下書きを書いてみた。

文才の無さを嘆いても仕方がないけれど、
これから推敲を重ねながら、折を見て書き直しをしていこうと思います。







○○様へ


○○様、生前はたいへんお世話様になりました。

私の命の蝋燭はとうとう燃え尽きました。

もし、魂というものが存在するのなら、

私の魂は現在、此の世と彼の世の中間にいることでしょう。

そして今、そこで、地上で私が愛を育み、

又、私にたくさんの愛をくださった方々に、

精一杯の感謝の気持ちを込めて

永久の別れを告げていることと思います。


○○様、今まで〇〇年間という長きに渡り、

私と一緒にいてくれてありがとうございました。

人生のパートナーでいてくれてありがとうございました。

私の人生は貴方の慈父のような庇護の下、

貴方の掌で無邪気に遊んでいた孫悟空のように思えてなりません。


振り返れば○○年間ですもの・・確かにいろいろありました。

でも、私のラスト・ブレスを見届け、

そして最期まで私の傍に居続けてくれました。

言葉では言い表せないくらい感謝しています。


人生はまさしく光陰矢のごとしですね・・。

二十歳の時に貴方と知り合い、

あれから○○年の月日が経過しました。

夫婦生活の山も谷も、

今となっては「風の記憶」でしかなくなりました。

そう・・・私は今、千の風になりつつあります。

爽やかな風になって、貴方がこちらの世界に来るまで、

いつまでもいつまでも貴方の周りを吹き渡るつもりです。

ご迷惑でしょうか・・?


悲しいことですが、この世に永遠の生は存在しません。

いついつまでも、「おふたり様」で居られる訳もなく、

また、永遠に「おひとり様」で居続けることもできません。

現世に生れ落ちた人間の運命で唯一決まっていること・・

それは「われわれ人間はひとり残らず必ず死ぬ」という事実です。

そのように考えると、死は決して不幸な出来事ではなく、

そしてまた、早いか遅いかも問題でもなく、

死は誰もが迎えねばならない彼の世に行くための

喜ぶべき「人生の卒業式」だと思えるのです。


貴方と共に生きた○○年間が、

今走馬灯のように蘇ってきています。

「いろいろあってとても楽しかった♪」

としか言い様がありません。

私は限りある生を心ゆくまで謳歌できたのだと思っています。

いつの日にか、

貴方がこちらへ来るときは近くまでお迎えに行きたいと思います。

でも、急いでこちらに来ないでくださいね。

やっと完全なる自由になれたのに迷惑ですから・・

貴方には自分が納得できる生き様を生き切ってくださいますことを切に願っています。

最期に精いっぱいの感謝を込めて、

ただただ、ありがとう♪

今までありがとう♪




101214r
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テーマ : 「生きている」ということ ジャンル : 心と身体

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プロフィール
Author:千風
気が付けば、六十路.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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