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メール、SNS、ウェブの閲覧履歴……。インターネット上に様々なプライバシーが散らばる時代。あなたが死んだら、誰に消してもらいますか。妻?夫?友人?業者?それともドリル優子女史のように身近な人にハードディスクをドリルで破壊してもらう?

■死後のネット消去、悩み

 何の気なしに眺めていたパソコンの画面。
東京のシステム開発会社で管理職をしている
松本修一さん(52)は、あるサイトに目をとめた。
「ラストメッセージ」という名のホームページ。
死後、インターネット上の個人情報を消す終活サービスの一つだ。

 ネット上には、膨大な個人データが、日々蓄積されている。
ツイッターの投稿や、ウェブの閲覧履歴、メールの送受信。
松本さんも、数年前からフェイスブックをやり始めた。

 もし突然、自分の身に何かあったら、
自分の「影」がネットを漂い続けることになる。
フェイスブックには自分だけが読める設定にした日記も書き込んでいる。
思いつきや感情を気ままに記しているが、仮に死後、家族が読んだら、
変に受け取られないだろうか。それを誰かが消してくれるなら。
これは面白い。

 早速、名前やメールアドレスを登録した。
でも、「バディ」の項目で松本さんの指が止まった。
バディとは相棒のこと。自分が死んだ後、
消してほしいメールやSNSなどのID、パスワードを受け取り、
自分に代わって消去してくれる相手を決めなければならないという。
説明には「友人、家族、後輩。誰でも構いません」とあった。

 死後とはいえ、誰かに自分のデータをすべて委ねられるだろうか。
あれこれ顔を思い浮かべた。
結局、バディは空欄のまま。関心が薄らいでいった。



↑は先日の新聞に載った記事の一部です。

自分の身に何かあったら・・というのは、
急病で入院を余儀なくされてしまったとか、
もしくは、交通事故等で期せずして昇天してしまった。
等々だと思うのですが、
どうして、悩むんでしょ?
私はPCの初期化の方法をプリントアウトして
エンディング・ノートに貼り付け、
夫専用ノートPCの初期設定+インターネット接続さえも、
私に頼むほどのメカ音痴の夫にも分かるようにしています。


夫が私よりも先に亡くなったとしたら、
そのときは、子どもや孫に頼むことになりますが、
息子は仕事がシステム管理技術者なので、
PCの扱いはお手の物。
簡単に初期化してくれると思っています。
それに、私のPCには、フリーの画像ソフトぐらいしか
ダウンロードしていない上に
保存しているのは家族写真だけで、、
見られて恥ずかしいものは何も保存してありません。

ブログやツイッターの管理画面に入るパスワードは暗記しているので、
全く心配なし。
ネット通販のアマゾンや楽天のパスワードも暗記しているので、
こちらも問題なし。
そして、ウェブの閲覧履歴は自動で消える設定。

ネットバンキングなんてもってのほか!なので、
口座登録などする気もない。

メールに関しては、
少しは家族に見られては困るようなドキドキメールも欲しいけれど、
届くのはフィッシング詐欺サイトへ誘導するメールばかり・・
ゆえに、true crypt等で暗号化するほどのものでもなし・・。



そこで、ハタと思い付きました。
私の死後は、今使っているPCは既に型落ちしていて、
多分、マイクロソフト社のサポートも終了していることでしょう。
そんなPCを捨てるのにもお金がかかります。

いっそのこと、
証拠隠滅にハードディスクをドリルで壊すのがお得意な、
小渕ドリル子さんのように、ドリルでハードディスクを破壊してもらい、
他の部分は何でも切れる万能ノコギリで小さく分解して、
ゴミの日に一緒に捨ててもらうように遺言しておこうかと・・。

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テーマ : シニア・エッセイ ジャンル : 日記

tag : フィッシング詐欺サイト 小渕ドリル子 ネットバンキング

エンディングセミナーに参加して思ったこと・・今あなたは何を探して生きてるの今というこの無二の瞬間を
それぞれのグループに分かれたエンディングセミナー参加者は、
次々に一番最初に集まったIFのセミナールームに戻り、
今回のセミナーの最後のプログラムである、
精進落とし料理の試食が始まった。

テーブルに並んでいた各種飲み物。
何でも好きなものを飲んで良いのだが、
彼の陽気で明るい左卜全似の翁は、
「とりあえずはビールだんべさ。」と言いながら、
すっかり仲良しこよしなっていた岡田嘉子似の媼に
さっそくビールを注いでもらっていたが、
同じテーブルのグループのオババサマとオバサマ方にも、
「よぉ、ベッピンさんたちも飲まねぇかい?」
と、太鼓持ちよろしく、ビールを注いでいた。

私はアルコールが入ると胃痛と頭痛が同時に襲ってくる体質なので、
固く辞退してペットボトルの緑茶を頂いたが、
他のオバサマたちは、これから夕方のパートに行くという人以外は
皆アルコール飲料を所望しておりましたとさ。
それから、精進落とし料理の試食とはいえ、
仏式における実際に提供される料理とのことであったが、
どこでも出るような代わり映えのしない料理であり、
それに・・・お一人様4000円、7000円、
10000円の3コースがあるが、料理見本写真を見ると、
こんなもので?と思うほどで、価格的にはボロ儲けとしか思えなかった。
加えて、参加者が頂いた精進落とし料理の費用も、
以前にこの葬儀社で葬儀を執り行った方々から得た利益から出ていると思うと
少しばかり複雑な気持ちになった。


コース料理の説明を受けていた或るオバサマは、
「参列者が10人程度の家族葬であれば、
葬儀後に外のレストランに食べに行ったほうがいいわ。」
と言っていた。葬儀社側は通夜料理も精進落とし料理も
オプションのメインを占めるほどのボロ儲けの商品だ。

葬儀社側は、「喪服で行かれると嫌がれますよ。当社の喫茶レストランを
ご利用されたほうが、余計な神経を使わなくて済むと思いますよ。」
とPRに必死である。
オバサマは「それじゃあ、私服に着替えて行けば済む話しでしょ?」
と譲らない。

そうは言いつつも、
全員、出された飲み物と精進落とし料理とデザートのケーキを平らげ、
セミナーはお開きとなった。
この後は希望者だけが、
葬儀見積もりを出してもらうために残ることになるのだが、
あんなにも、セミナープログラムに入っていない入棺体験を強引に希望し、
ご自分の葬儀見積もりも希望していた左卜全似の翁は
月一回開催される、お寺の住職をお招きして開催される
「仏教について」の中の「戒名の話」の予約だけをして、
「オイラはよぉ、まだまだお迎えが来そうにもねぇからよぉ、
葬儀見積もりは今度来た時にお願いするさぁな。」
と、お上品な岡田嘉子似の媼と連れ立って、
さっさとセミナー会場を出て行ってしまいましたとさ。


うーん・・・あの二人は、元々から知り合いだったようには見えなかったし、
やはり、期せずして、終活という直接的な場において、
茶飲み友達関係が成立したのでありましょうか・・。


なお、この葬儀社は葬式仏教用の後飾り一式(5万円)も
レンタルではなく買取なので
49日以後にはゴミとして自分で処分しなくてはならないそうな。

後飾りに付いては、
或るオバサマは葬儀は無宗教の家族葬希望だが、
この国では嫌でも葬式仏教が浸透しているので、
葬儀後の不意の弔問の際の備えとして、
家にある机やテーブルに白布を掛けて代用し、
既に家にある仏壇の副葬品を一時的に後飾り段に移して、
備えておくと言っていた。

葬儀にお金をかけるか、かけないかは、
地域の慣習と遺族の世間体に対する認識で決まる。
お金をかけて、自己満足するのも良し。
故人の遺志に従って簡素にするのも良しではあるが、
個人的な思いとしては、地域の慣習などない都会の
無料のエンディングセミナーは葬儀社のPRの場でしかなく、
更には見栄と世間体に付け込み、
無駄なオプション追加に誘導する手口が妙に巧いと思っただけだった。
もし、葬送の儀式は人並みにと考えているならば、
葬儀の基本料金は明示してある金額の2倍から3倍の費用が
オプションとして必ず必要になることを覚悟しておかなければならない。
                     
葬儀社の人間は言葉遣いだけは慇懃なほどに丁寧ではあるが、
ご遺体はただの金儲けの物体にしか見えてはいないのだ・・
との思いが今も消えてはいない。



今日も、最近新築された大葬祭ホールを数ホール持つ葬儀社の
内覧会参加者募集の折り込みチラシが入ってきたが、
私がセミナーに行った葬儀社と基本プランの中身はほぼ同じながらも
総じて基本プランが約3割も高い。

とにもかくにも、大きな葬祭ホールを所有し
新聞に良質の紙での折り込みチラシを入れる大手葬儀社は
得てしてオプション料金で経営維持をしていると思われるので
高額な葬儀費用がかかるのだろう。
やはり、宣伝もせずに、昔から地域に根を張って
地道に経営している小規模葬儀社のほうが
安心できて良いのかな・・と思う。

昨日、エンディングセミナーに参加した葬儀社から、
「仏教について」の中の「戒名の話」の参加ご案内と称したハガキが届いた。
どうせ、なんたらかんたらと戒名の必要性を強調する話しだろうと推測できる。
葬式仏教からは決別宣言した私が行くわけがない。

でも・・「戒名の話」よりも左卜全翁と岡田嘉子媼の
その後の進展度合いが気になるので、
行こうかどうか迷っている最中でもある。(笑)

冗談はさておき、私は金儲けのために意図的に作られた
葬儀という儀式にはつくづく意味はないと思った。
火葬だけは市の条例で規定されているので、
必然項目として受け入れるしかないが、
単に葬儀業者に踊らされての意味のない葬儀をするくらいなら、
特定の宗教の熱心な信者でもない限りは、
「お別れ会」という形での故人を偲ぶ食事会で十分だと思った。


初めてのエンディングセミナー体験では、
参加された一期一会の方々に
大いに笑わせてもらい、とても楽しかった。
そして、刻々と死に向かって秒読み段階に入った私同様、
偶然隣り合わせた彼らには、
自らと、身近にいる大切な人々の有限の命を慈しみながら、
二度と訪れることのない今という唯一無二の瞬間を
やがて必ず訪れるその日までは悔いなく愉しく生きていって欲しい・・
と願っている。

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tag : 戒名 無宗教 葬式仏教

爆笑エンディングセミナー体験記 其の6。ご遺体面会室見学と我が母の納棺の儀の際の思い出話。
さて、ここは24時間ご遺体との対面が
可能であるというご遺体面会室です。
ここにもオプションランクがあって、
一ご遺族だけが24時間専有できる個室面会室は、
一泊2万円増し。
葬儀が重なった場合に各ご遺族が
交互にご遺体と対面できる面会室は
狭い別室で基本プランに入っています。


セミナー参加者一同、お棺の廻りをぐるりと取り囲みました。
もしかして、葬儀待ちの本物のご遺体が入っているのか?
と思うほどに、冷房がガンガン利いていて、
寒くて寒くて、一分も我慢できず、
毛皮の防寒着でも着ていなければ、
ゆっくり面会などしていられないほどで、
「ここは南極か!?」と思った。
(行ったことも、死ぬまで行く予定もないけど・・)

オバサマA
「ところで、こんなに寒いところで
24時間もご遺体に付き添う人がいるの?」

案内人
「夏場でしたらいらっしゃいますが、
この時期ですと、さすがにお一人で何時間も・・
という方はあまりいらっしゃいませんが、
遠方からお越しのご親族の方々は
先ず初めにご遺体にご対面されることが多いので、
一般葬のご遺族の方には重宝されておりまして、
それなりに出入りは多いです。」

オバサマA
「あら、そうなの?わたしは家族葬希望だから、
参列者も家族だけで出入りは多くないし、
一般面会室でいいってことね。
でも葬儀が複数重なったら順番待ちで面会するわけね?」

案内人
「さようでございます。」

オバサマA
「ところで、この面会室がこんなに寒いってことは、
このお棺には本物のご遺体が入ってるの?
だってさ、この○○市では、現在の火葬待が平均4日から5日だって、
さっき言ってたじゃない?
だから、火葬待ちのご遺体が入っているのかと思って・・」

案内人
「とんでもございません。こちらの棺は見本でございますので、
空の棺でございます。」

オバサマA
「それならなぜこんなに寒くしてるの?」
としつっこく訊いている。
「ヾ(@¬_¬@)ノあやしいわ.........絶対にあやしいわ!
わたしだったら、棺に布がかけられていても、
見学者なんかに遺体を晒されたくないわ!」
と、今現在見学者であるオバサマAは腑に落ちないご様子・・。

一同、とにかく寒くて居られないので、
早々にご遺体面会室を後にして、
次に家族葬と一般葬のホール内部見学に
向かったのでありますが、
家族葬と一般葬のホールは祭壇もない
どおってことのないただの部屋・・。
だれからともなく、「次行きましょ。」と、
セミナーの最後のプログラムである、
一番最初に集まったIFのセミナールームに戻り、
精進料理とケーキの試食を頂くことになるのであります。


寒いご遺体面会室を出て思うに、
納棺に際しての、映画「おくりびと」に見るような、
あんなにも丁寧で、死者への尊厳と礼の篭った納棺の儀
現実には一度も見たことがない。
映画の中の納棺の儀・・。
あれはきっとものすごく高額なオプションなのだろうな・・と思った。

また、私の亡き母の納棺の儀の際には、
仏式の旅支度の後に納棺をするときに、
誰かが布団に付いてる持ち手を離したか、
もしくは手を緩めたのか、母の遺体が転がり落ち、
納棺の儀の指揮をしていた若い葬祭ディレクター氏が真っ青になり、[
おまけにパニック状態になっていた。

母の遺体は再び布団に寝かされ、大げさに言えば、
二度も納棺の儀を行ったことになる。
そのとき、親戚の男性が「今度は○○さん(母の名)を落とすなよ。
二度も落っことしたら仏さんに成れなくて、
地獄に落ちるといけないからよ。」
と冗談を言ったので、一人が思わず笑い声を上げたら、
その笑いが伝染しあちこちから笑いが漏れて、
厳かな納棺どころか、笑いに包まれた
バタバタとした中にも笑いの溢れる納棺の儀になってしまった。

後で葬祭ディレクターの方に「こんなことって、よくあるのですか?」
と訊いたら、超小規模の家族葬での納棺の儀の場に、
足腰の弱った高齢女性が3人しかいないときがあって、
3回目でやっとこさ、棺に納めたこともあるそうな。



生前は宴会とカラオケが大好きで、友人知人からは
「宴会部長の○○ちゃん」と言われていた母・・
あのバタバタした笑いの溢れた納棺の儀は、
私には母の意に沿った葬送だったと今も思っている。

それらのドタバタ納棺を見ていた私の孫娘
(当時小学校低学年)が、
「ねぇ?ひいおばあちゃんは地獄に落ちちゃうの?」
と心配そうに私に訊いてきた。

孫たちが幼かったころの夏休みに我が家に来たときに、
キーキーと煩い孫たちを黙らせるためと、私の単なる好奇心から、
絵本地獄」を見せた際の反応を見たくて、
私が紙芝居を見せるように感情を込め、
さらにはおどろおどろしく声色を使い分けて朗読して見聞きさせたのだが、
それを思い出したのだろうか・・?(^^;
もしかして、トラウマになっていたりして・・と思ったのだが
成長してからも、我が家に来るたびに、楽しそうに読んでいるので、
絵本地獄の意図するところは理解したのだ!と私は思っている。

爆笑エンディングセミナー体験記は次回で最後の予定です。

地獄って本当にあるのと孫が問ひあると思えばあると答へむ
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tag : 納棺の儀 絵本地獄 おくりびと

爆笑エンディングセミナー体験記 其の5。「葬儀に必要なものだけをバラ売りしてくれる葬儀社求む!」
本気で買う気もないのに、あれがいい、これがいい、
と言いながら、仏事副葬品のウィンドーショッピングを楽しみつつ、
仏事副葬品展示室をコマネズミのようにウロチョロしていたオバサマ方が、
基本プランの見本祭壇を品定めを始めた。

「この家族葬の基本プランの送り花(見本なので造花)だけじゃ、
みすぼらしくてなんか寂しいわね。
それに、出棺前にお棺の中を花で埋め尽くすには
とてもじゃないけど足りないわね。
ええと、オプションの供花は幾らなのかしら?」
と言うので
私もパンフレットを見たら、
お棺を生花で埋め尽くすために必要な「別れ花」は、
家族葬の場合はオプション費用10万円を出して
わざわざ買わなくてはならない。

すると、ある一人のオバサマが、
「ねぇ、お棺の中を花で埋めるってことだけど、
葬祭関連業者の陰謀なんじゃない。
特に花屋の!と言い出した。
言われればごもっとも。
私の記憶では、10年ほど前までは
お棺の中を花で埋めた記憶はない。


本来、棺の中のご遺体の周辺を生花で飾る行為は献花といい、
日本のクリスチャン独自のキリスト教式葬儀の葬送の儀式らしいが、
流石に多神、多仏の国、ニッポン。
仏式でも無宗教式でも、金儲けに繋がるなら、
なんでも取り入れるように洗脳してしまうのねぇ・・。(^_^;)


オバサマの一人が、
「何でもかんでもオプションという追加費用が必要なのね・・
これじゃそう簡単に死ねないわ!
必要なものだけをバラ売りしてくれる葬儀社があればいいのにね。」
と、独り言ちていたら、

「それいい考えね。」と他のオバサマ方も賛同の意を表明していた。

このエンディングセミナーを開催している葬儀社の説明では、
現在、一番ニーズの多いセットプランは
儀式なしで僧侶を呼ばない直葬だと言っていた。
葬儀社としては一番利益率の高い一般葬を挙げて欲しいのだろうが、
地域の慣習で葬儀を執り行わなければならない地方の集落と違い、
都会では人間関係が希薄であり、葬儀の形態は自由に選べる。
隣家の人が亡くなっても、数年間も知らなかった・・
のも普通のことになってしまっている。
ゆえに、時代が移り変われば、葬儀の形態も変わって当たり前だ。

だが、大手葬儀社の新聞の折り込み広告や、
我が地域の葬儀社をネットで調べても、全部セットプラン販売だ。
バラ売りでは、セットプランのように、
不必要なものを押し付けられないから
儲けに繋がらないのが理由なのだろうか?

「葬儀に必要なものだけをバラ売りしてくれる」のが
一番消費者のニーズに合っているのではないか?
と私を含めたエンディングセミナーに参加した
オバサマ方は言うのだが、私もオバサマ方も、
葬儀社が一番儲かる多死時代に死にゆく身・・
葬儀社がわざわざ、儲けに繋がらないことをするわけないか・・


それから、「爆笑エンディングセミナー体験記 其の3。
80代のおひとりさまの男女・・
終活セミナーで老いらくの恋?が始まる?」

左卜全翁と岡田嘉子媼ですが、とても相性が良いようで、
まるで何十年も苦楽を共にした
仲のいい老夫婦のようにぴったりと寄り添い、
愉しそうに語らいながら、いい感じで
エンディングセミナー会場を移動しております。
たかだか、数時間のセミナーではありますが、
どんな場所でも思わぬ出会いがあるのですねぇ。

シニアとシルバーたちよ!
「パソコンを捨てよ!終活に行こう!」
かもしれませんね。(^_^;)

死ぬための準備に訪れたエンディングセミナーで
80代の男女が恋に堕ちる・・
それが現実になったら「素晴らしき哉我が人生」
になるはずだと思いますので、
応援したくなりますが、思うように事が進まないのが人生です。
まだまだ爆笑エンディングセミナーは続きますので、
後期高齢者男女の「老いらくの恋の行方」の結果発表は
もうしばらくお待ちください。(^^;
131106r
老いらくの恋に怖るるものはなく儚く消ゆる冬花火なるや
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tag : 直葬 家族葬 一般葬

爆笑エンディングセミナー体験記 其の4。爆笑の中に隠れていた辛く悲しく重い或る女の人生の哀愁秘話物語・・
さてと、場所は前回の記事と同じ副葬品展示室です。

葬式仏教からは決別すると誓った日から、
夫の葬儀を無宗教で執り行うつもりの私は、
位牌の代わりになりそうな名前入りクリスタル遺影写真を見て、
これがいいかな?
と思って価格を見たら3万円と書いてある。
葬式仏教の戒名代を考えると安いものだが、
クリスタル遺影写真とはいっても、
重く分厚いクリルタル製写真スタンドに
写真を埋め込んであるだけの代物である。

値札の下に「文字彫りは無料」と書いてあるが、
どうせ、初めから文字彫り料も価格の中に入っているんだろうさ。

見た目は綺麗だが、同じような形状の記念品二つが家にあって、
(娘が学生時代に何かの賞で貰ったのと、夫が会社員だったときに
会社創立100周年記念で全社員に配られたもの)
今も処分できずにクローゼットの中の引き出しに押し込まれている。

「やっぱり、こんなものはいらんわ!止めよっと・・。」
と我が単細胞が即思考転換していたら、
隣で一緒に見ていた、初めからあまり言葉を発せず、
私のように大笑いもしなかった物静かなオバサマFが、
声をかけてきた。

「こんな割れやすく重いガラス製は危ないわよ。
地震のときに頭にでも落ちてきたら、あなた!そのまま彼の世行きよ。
100円ショップで売ってる落としても割れない
軽いプラスチック製の写真スタンドの外枠に
レースのリボンテープでも貼って、
スタンドの上枠にレースで作った薔薇でも貼れば、豪華に見えるわよ。
それにね、こんな生々しくて、わざとらしく悲しみを誘うような写真を
仏壇やサイドボードの上に置いてたら、
目に入る度に泣きたくなって、喪失感がなかなか消えないわよ。
寿命を全うして亡くなった方だったら良いかも知れないけど、
そうじゃない場合は、
家の中には死者を思い出すものは何も置かないに限るわよ。」
と忠告?してくださる。

「はぁ...そんなものなのですかぁ・・?」と気のない返事をしたら、
オバサマFが訊きもしないのに、彼女の過去を語り始めた。
なんでも、30年ほど前に彼女と幼いお子様を残して、
当時40代のご主人様を不慮の事故で亡くされたとか・・

「あらあら、まぁまぁ、、、、そうなんですか。
随分とご苦労なされたんですねぇ?」
と、ありふれたねぎらいの言葉をかけたら、
オバサマFは突然、驚愕することをおっしゃる。

「ウウン・・あんな人には早く死んで欲しかったのよ。
アルコール依存症で、暴力は振るうわ、会社は無断欠勤するわで、
私の勤務先の給料日のときに
わたしが汗水垂らして稼いだわたしのお給料を取り上げて、
酒屋に行こうとして車に跳ねられて、あっけなく即死したのよ。
わたしね。世間や主人の親族からどんなに薄情者と思われようと、
そのときはとても嬉しかったのよ。
命の価値の基準ってなんなのかしらね?
今も判らないけど、時間薬という薬は良く効くわね。
ときどき、あの悲惨な家庭状況を思い出すと辛いけど、
今は何の感傷も無く、初めて遇った知らない人にも
話せるようになったんですもの・・。
それにね。わたし今、ガンで闘病中なのよ。
ここのすぐ近くの○○総合病院で通院での抗がん剤の治療中なのよ。
治療をしないと余命は約一年なんだって。
もし、抗がん剤治療が効けばもっと生きられるらしいけど、
副作用の辛さに耐えられなくて、治療の一時中断をお願いして、
ここのエンディングセミナーに参加したのよ。
私には時間がないの。だから、私の葬儀はお金の問題に関係なく
ここの直葬プランに決めるわ。
来月からまた抗がん剤治療を始めるんだけど、
その前にホスピス探しに駆けずり回るつもりよ。
だって、受験生を二人も抱えた一人息子夫婦に時間的余裕も
経済的余裕もないし、いくら実の息子とは言え、
心配と迷惑はかけられないでしょ?
だから、自分の人生の後始末は最後まで自分でつけたいのよ。
でも、最後の最後まで希望を持って尊厳を保ちながら生き抜くつもりよ。」

だそうです。

立て続けにものすごく重い話のダブルパンチなので、
返す言葉もなく、呆然としていたが、
ふと言い知れぬ疑問が湧き、
「どうして、私に話をする気になったのですか?」
と訊いたら、
「こういう不幸話はみんな嫌がるでしょ?
今日のエンディングセミナーに来ている人たちでも、
本当ならば死を考え、自分の死を受容するために来ているはずなのに、
皆さんの目を視ると、死は他人事のようでもあり、
とても本気で参加しているようには見えないし、
リアルな死から目を背けているような人ばかりじゃない?
でもあなたなら、女の直感で耳を傾けてくれそうな気がしたのよ。
それにね。死期を宣告されたり、死が迫っている人間って、
感覚が尋常でないくらい鋭敏になるものなのよ。
あなたは、楽しそうに笑いながらも死に対して真剣そうに見えたから、
つい聴いてもらいたくなったのよ。傾聴ボランティア、ありがとうね。
もしかして、ご迷惑だった?それとも嫌な気分にさせてしまったかしら?」

私は、「いいえ、迷惑だなんてとんでもないです。
残り時間の少ない有限の人生をもっともっと有意義に生きるために
大いに参考になりました・・。
重いお話でしたが、聴かせていただき、ありがとうございました。」
と答えるのが精一杯だった。

お互いに名前も知らない、そしてもう二度と出会うことのない、
一期一会の人なので話してくれたのだとは思うが、
明るく大笑いしながらのエンディングセミナー参加者の中にも、
過去の悲しく切ないトラウマに支配?され、
更にはガン闘病という重圧に耐えながらも、
今を懸命に生きている人が存在していることと、
その心の強靭さと生へ希望を捨てていないことに胸が熱くなった。

私などは夫への不平不満をペラペラペラペラと尾ひれを付けて
友人たちに喋りまくりながらも、現実には夫に頼り、
甘え切ってることをそのときだけ(^^;は反省し、
そして、このエンディングセミナーに
そのとき初めて参加したことを心から良かったと思った。

実際の葬儀にかかるぼったくりオプション料金のことは別にして・・。 
131105r
秋牡丹耐える女の化身かと想わせるごと夕映えに燃ゆ

(※秋牡丹 別名:秋明菊 花言葉:忍耐)
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tag : 葬式仏教 クリスタル遺影写真 傾聴ボランティア

爆笑エンディングセミナー体験記 其の3。 80代のおひとりさまの男女・・終活セミナーで老いらくの恋♥が始まる?
エンディングセミナーも半分のプログラムをこなし、
いよいよ佳境に入って参りました。

さてと、次なる見学先は、
葬儀とその供養のために必要な副葬品展示室ですが、
くまなく見て回ったにも関わらず、
そこはすべてが、仏式葬儀とその供養の為の副葬品ばかり。
棺展示室にあったキリスト教式の棺・・
あれが展示してあった意味はいったいなんだったのでしょうか?

それはさておき、
先ず初めに説明されたのは死装束で、
基本プラン内であれば、安っぽいペラペラの無地サテン生地の死装束。
一万円から10万円のオプションで付きでは、
サテン生地の刺繍入り、シルク無地、シルクの刺繍入り、
といろいろ選べるのだが、
オバサマ方のご意見としては、「どうせ、燃えちゃうんだから」
と言うだろうことは察しが付く。

案の定・・

オバサマC
「どうせ、燃えちゃうんだから、
基本プランに入っているサテン生地の無地でいいわよね!
でもね。わたし、成人式のときに
一度だけ袖を通した晴れ着を死装束にしたいわ。
主人のときはスーツを着せてあげたいのよ。
どうしても、死装束を着ないとダメなの?」

オバサマD
「主人のときは、生前の本人の希望で死装束の上から
お気に入りだったスーツを着せたけど、
ものすごく着せずらかったわよ。
それにね。スーツ姿にはアンバランスな足袋とわらじを履いて、
おでこには白い三角布の天冠でしょ。
本来なら、ヨヨヨヨヨ............と主人の遺体にすがって
泣き崩れなきゃいけないのに
その姿を見ているとね。
( ̄m ̄* )ククククク....と笑いが止まらなかったわ。
人間って、ここは笑っちゃけない場だと思えば思うほど、
笑いを堪えきれなくなるものなのよね。
主人の親戚にはわたしが下を向いて、
悲しみを堪えながら泣いているように見えたらしいから、
一応はセーフだったけど、
今でもあの姿を思い出すと、笑いがこみ上げてくるのよ。
だから、ああいうのが良い葬儀じゃないかと思うのよ。
主人はわたしが泣かないで笑うことを想定して、
スーツを着せて欲しいと遺言したのかもしれないわ。
だから、今考えると、わざわざお仕着せの死装束なんて
着せなくてもいいんじゃない。」

そのオバサマDがつかつかと案内人の傍に行き、
「ねぇ?死装束は要らないと言ったら、
その分は値引きしてもらえるのかしら?」と訊いたら、
案内人は
「死装束は基本プランでは、棺とセットになっておりますので、
値引きは致しかねます。」

とぴしゃりと撥ねつけられたとさ。




既にセミナー参加者はオプションという言葉にマヒしており、
夜でも鉄砲でも持ってこい!的な感覚になっていて、
たかだか、5万や10万のオプション金額を聴いても
驚かなくなっており、自分、もしくは親や配偶者の葬儀を
迫り来る現実問題としての
葬儀シミュレーションをする気も失せてきたようで、
言いたい放題になっております。



次は骨壷展示ガラスケースの前で骨壷の説明と品定めです。
こちらも、基本プランに入っているのは白磁無地の大きい骨壷ですが、
花の絵柄入りで分骨用の湯呑程度の骨壷付きの2個セットでは
オプション金額は1万円から10万円まであります。

オバサマC
「ねぇ?わたしはお墓は買ってあるんだけど、
この骨壷のままお墓に入れるの?
それとも、骨壷から出して遺骨だけを入れるの?」

オバサマD
「主人の納骨のときは、土に還らせるということで、
骨壷から出して入れたわよ。」

オバサマC
「じゃあ、その骨壷の処分はどうしたの?」

オバサマD
「えーと・・・
骨壷はお寺さんが引き取って処分してくれたわよ。
もちろん、有料だったけどね。」


オバサマC
「ということは、処分代を払って処分してもらって、
結局は割って捨てちゃうの?
それなら、絵柄付きの高い骨壷じゃなくて、
基本プランに入っている一番安い骨壷でいいってことよね。」

オバサマD
「わたしもそう思うわ。社会的地位の高い人とか、
有名人だったら別だけど、
わたしのような知人も親戚も少ない人間が死んだとして、
骨壷にお金をかけるって意味があるとは思えないわ。
それに、死者が生き返るわけでもないしね・・。」

オバサマE
「あのね。わたしの友人のご主人様なんだけど、
陶芸を老後の趣味にしていてね。
自分の入る骨壷を自分で作っておいたんだって。
そして、そのご主人様が亡くなったときに
友人が故ご主人様自作の小さいサイズの骨壷を持参したら、
その火葬場は全遺骨収容が基本らしく、
持参した骨壷は分骨用の骨壷だと思われて、
火葬場の売店で特大サイズの骨壷を買わされたそうよ。」


その話を聴いていて、
私の亡き母の火葬場での出来事を思い出した。
前にも書いたが、
もちろん、東日本なので大きい骨壷(もちろん白磁無地)であったが、
火葬場の係員が熱々の焼骨を一片も残さずに骨壷に入れるように。
と言うのだ。

「あの~、入りきらないのですが・・訴えると、
火葬場の係員が手に持っていた、鉄製の長い棒で
骨壷の上から、ジャカジャカと棒で叩いて骨を砕き、
約半分の容量にしてくれた。
そこで再び母の焼きたての遺骨を入れ始めるのだが、
直ぐに満杯になる。
すると再び係員が棒で叩いて骨を砕く。
その繰り返しで、灰になった分以外の
母の焼骨のほとんどを、なんとか骨壷に収めることができた。

火葬場を後にして、自家用車で火葬場に来た人以外は、
マイクロバスでお斎会場に向かったのだが、
喪主で施主でもある今は亡き体の大きかった我が弟が
骨壷を持たされたのだが、
「重い!重すぎる!超重てぇーー!それに熱いぜ!」
と言いながら、
母の遺骨を胸に抱いていた姿がなぜか今も忘れられない。(  ”)
その弟も昨年、59歳で鬼籍に入ってしまったのでありますが・・
生まれて初めて西日本在住だった弟の葬儀に参列した
東京在住の叔母は、東日本に比べて、あまりにも小さい骨壷を見て、
「○○(弟の名前)のお嫁さんったら、骨壷代をケチってるの?
もし、お金が無いんならわたしが出してあげてもいいわよ。」
と言っていたほど、東日本の骨壷はデカくて重いのだ。



さて、個人的な我が親族の感傷に浸るのはこのぐらいにして、
骨壷の説明の後はご自由に・・
ということで各自、展示室内をてんでんばらばらに
見て回っていたのだが、
彼の左卜全似の翁は、神仏は信じていない、
と皆の前で宣言しつつも、
お上品な岡田嘉子似の媼とお棺展示室からずっと一緒に行動し、
なにやら楽しげに戦時中の苦労話などを語らいながら、
二人して、展示してある仏壇に鎮座されている
釈迦如来仏像に仲良に手を合わせていたのであります。

これって、もしかして・・・老いらくの恋の始まり???

    続く・・・


その清く静かな刻(とき)はつかの間の喜劇なのだと二人は知らない
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tag : 天冠 仏式葬儀 阿弥陀仏 釈迦如来仏像

爆笑エンディングセミナー体験記 其の2。「神も仏も信じていないので、男のロマンでドラキュラの棺(キリスト教式の棺)に入りたい!」
さて、前回の続きですが、
エンディングセミナーの内容にはない入棺体験の例外許可をいただいた
左卜全翁がオズオズとお棺に入り、
一番高い超豪華な布張りお棺(10万円のオプション付き)に仰向けになり、
モソモソと動いていたが、やっと落ち着く定位置を探しあてたのか、
微動だにしなくなった。
それが3分ほど続き、
同グループのオバサマ方が、
次々に寝心地の感想を訊くのだが左卜全翁からは何の返事もない。

或るオバサマは、
「あらやだ、この方、願いが叶ったのでホントに亡くなっちゃったのかしら?
それとも眠っちゃったのかしら?
ちょっとー!生きているなら起きてくださ~い!」
と口々に耳元で声をかけた。

すると左卜全翁が、パチリと小さく細い目を開け、
「寝心地が良くてよぉ、つい居眠りしちまっただよ。
まぁなんだな。寝心地はいいけどよぉ、ホントにおっ死んじまったら、
寝心地なんてどうでもいいっつうことだけは良く分かったからよぅ。
さぁ、彼の世から此の世に戻ることにすっか。」
と言ってお棺から出てオバサマ方を笑わせ、
その後は、お上品な岡田嘉子媼
を筆頭に、次々にオバサマ方が約30秒ほど(時間の制約上)の
入棺体験をしたのであります。
私の感想としては、ただの長方形の箱入ったというだけで、
布団が敷いてあるわけでもないので、
体の背面の骨が痛かった・・ただそれだけでした。(笑)
他のオバサマ方も大した感想は無かったようで、
「死んじゃったら痛いも痒いもないし、あんなもんでしょ・・」
と、入棺前の興奮感はどこへやら、あっさりした感想しか出て来なかった。

皆で急いで、一番高い超豪華な布張りお棺(10万円のオプション付き)
を元の位置に立てかけ、
案内人の指示でグループ員が次の場所へ移動しようしたら、
すると、またまた左卜全翁が、
「この一番端っこにある十字架が貼り付けてある黒いお棺は
キリストさんのお棺なんだろ?」
と案内人に訊いていた。

案内人
「さようでございます。
こちらのお棺はクリスチャンの方のお棺でございます。」

左卜全翁
「さっき入ったお棺は仏式、もしくは無宗教だんべ?
ここは日本だで、は極楽に行くことになるわな・・
するってーと、この黒いお棺に入ると天国に行くことになるんだよな?
オイラのガキの頃の話だけどよぉ。ドラキュラの映画を観て、
一度でいいから、この黒いお棺に入ってみてぇ!と憧れていてよぉ。
どうせ、一度しか入れねぇんなら、オイラこのドラキュラのお棺に入りてぇな。
幾らするんだい?んっ?2万円増しかい?よし!オイラはこのお棺に決めたで、
後で見積もりに入れてくんな。」

案内人
「あの~、クリスチャンでいらっしゃるのですか?」

左卜全翁
「うんにゃ・・オイラの宗旨かい?実家は曹洞宗だけどよ。
徴兵で実家を出て以来、
戦地でな、仲間が次々死ぬのを目の前で見てからはよぉ。
オイラ、天皇さんとこの神さん(伊勢神宮)も仏教も含めてよぉ。
世界中の神仏はどれもこれも信じちゃいねぇよ。
だからよ。葬式の宗教も儀式にもなんの拘りもねぇからよ、
オイラの葬式はドラキュラのお棺で、無宗教で頼むわな。
まぁ、なんだな、ガキの頃に夢見た男のロマンってぇものかもしれねぇな。」

だそうな・・

その後も延々と話を続けたがり、
オバサマ方も面白がって大笑いしていたのだが、
何しろ時間が迫っているらしく、
案内人が割って入って強制的に話を打ち切り、
次のエバーミング室に向かった。

そこには一般家庭の洗面台を横に長~く伸ばした形状の、
シャワーと排水口がひとつづつ付いただけの代物が置いてあり、
案内人が、
「ここでは香りの良いボディソープとシャンプーを使いまして、
ご遺体を丁寧に湯灌させていただき、
ご希望でエバーミングもさせていただかせております。」と言う。

そこでまたオバサマ方がやいのやいのと言い出す。

「ええっ?湯灌もエバーミングも基本料金には入ってないわよね。
オプション費用はいったい幾らなの?」
と事前に渡されていた詳細なパンフレットを開くと、
そこには驚愕のオプション金額が書かれておりましたとさ。

おひとりさまのオバサマA
「ええっ?湯灌だけで○○万円なの?
だってさ、ご遺体を寝かせてシャワーするだけで、
どうして○○万円なのよ?
えっ!技術料なの?それだったら、この場所だけ借りて、
家から石鹸を持ってきて娘にシャワーしてもらうことはできないの?」

夫有りのオバサマB
あのね。あたしの母が病院で亡くなったときは、
看護師さんが丁寧に体を消毒をしてくれてたわよ。
あれだけでいいんじゃない?
○○万円も出して香りの良いボディソープとシャンプーを使って湯灌をして、
更にエバーミングをしても、
どうせ、火葬場で焼かれちゃんでしょ・・
まぁね。若い女性が事故で亡くなったんだったら、
エバーミングも必要と思う遺族もいるかもしれないけど、
あたしはいいわ。もう歳だから・・」

おひとりさまのオバサマB
「このパンフレットに書いてある葬儀の基本料金というのは、
今日亡くなったとして、明日ここで家族葬を執り行ってすぐに
市営の火葬場に移動して火葬にしておしまい・・
という家族葬の基本中の基本プラン。
つまり最低限のプランというわけなのね・・。
でも、葬儀後に近親者で食事ぐらいしないわけにはいかないでしょ?
それに、もちろん、お寺さんへの費用も入ってないし、
香典返しもお通夜料理も精進落とし料理も全部オプションなのよ・・。
あらやだ!ちょっと~!役所への死亡届けもオプションらしいわよ。
それに、もし火葬場が混んでて予約が取れなかったら、
更に遺体安置料として、
一泊○万円の追加料金が必要ってことなるわけね。
結局、安く見積もってもパンフレットに書かれた基本料金の
2倍の費用が必要ってことになるわね。
葬儀社ってさ、なんだか家族の死と遺族の悲しみを利用した
いけずなボッタクリ会社だと思わない?
わたしも、湯灌もエバーミングも必要ないわ。
なんだか・・そう簡単には死ねないわねぇ。
皆さん、もっともっと元気で長生きしなくちゃね!(*^^*)」

そのとき、傍で黙って聴いていたセレブ?な岡田嘉子媼が
案内人に素っ頓狂な質問をした。

「あの~質問がございますの。
その湯灌でございますけれど、
希望した場合は男女どちらの方にしていただけますの?」

案内人
「普通でしたら女性のご遺体は女性が担当致しまして、
男性のご遺体ですと、男性が担当致します。」

岡田嘉子媼
「さようでございますか・・。
わたくし、冥途の土産として、
是非とも若くて美男子の男性に湯灌をしていただきとうございますが、
それは可能ですかしら?」

案内人
「はい。ご希望でしたら可能でございますが、
美男子かどうかはお客様の好みによりますので、
今ここでは、なんとも申し上げられませんが、
見積もりのときにお言いつけくださいませ。」

私を含めたセレブとは思えないオバサマ一同が
「あら~!その手があったわね~。
だけどさ、イケメンに湯灌してもらっても、
もう死んじゃってて、感触が分からないんじゃ意味ないわよね。」
それに、○○万円のオプションじゃとても無理だわ。
と大笑いしていると、
彼の左卜全氏が口を挟みたくて、
舌と声帯がウズウズしていたようで、
「オイラもよぉ、是非とも湯灌は若い姉さんにしてもらいてぇな。
それからよぉ、そこの姉さんの言ってた
金のかからねぇ葬儀なんて簡単にできるさ。
そだな・・この○○市では火葬場の予約だけは
個人ではできねぇみてぇだからよぉ。
先ずはどこかの葬儀屋に遺体の搬送とお棺だけを頼んで
自宅に搬送してもらってだな、
その葬儀社に火葬場の予約を取ってもらってよぉ、
予約した日時にまた火葬場まで搬送だけを頼めば
それだけで、いいんでねぇかい?
そしたらよぉ。搬送費とお棺代と火葬費用だけで済むってぇわけだよ。
役所への死亡届けなんざ、家族にしてもらえばよぉ、
10万円もかかんねぇと思うがなぁ・・」

「あら、いろいろなことをよくご存知ですのね。」
と岡田嘉子媼が感心しておりましたら、
左卜全翁がポッと顔を赤らめたのを、私は見逃しませんでした。(笑)

実際、私の知人のご主人様(80代男性)には、
左卜全氏がおっしゃったように葬儀に関する遺言を残した人がいて、
ご遺族はそのようにした・・と言っていました。

世の中、葬儀の形態も様変わりしました。
葬儀社に言われるがままにしなくても、
死者を悼むことは可能なようです。







人間の命は明日、否、今から一秒後にははどうなっているかすら解らない。
ことをも視野に入れながら
私は死をタブー視する我がパートナーのもしものとき・・
のことを考えて具体的な葬儀の流れと費用を知りたい、
と思ってエンディングセミナーに参加したのですが、
参加者の多勢を占めたおひとりさまの方々は、
もちろん、自らの死の後始末を考えて参加されたようです。
いろいろな思いで集まった人たちではありますが、
あまりにも、今を生きている人特有の人間臭い思いに、
涙が出るほど笑わせていただきました。

もちろん、他人様の死を笑うことは不謹慎であり、
また不届き千万なことであることは重々承知の上ですが、
エンディングセミナーに参加された皆様は、
全員が元気で生き生きとしていました。
(多分今現在もお元気のこととは思いますが・・)
我笑うゆえに我あり・・であり、未来の己が死を、
今生きている自分が笑うことは、あの空間では大いに許されていました。

あれから、一週間近く経ちますが、私のノート型日記帳の中では
彼らは、一緒に笑い、一緒に考え、また愉しいひとときを過ごした
己が死を真面目に考える名も知らぬ終活友として、
今も元気に生き続けています。



この後も爆笑エンディングセミナーは続きます。
次回は、遺影、骨壷、後飾り、仏壇等(もちろん全部オプション)
の葬儀と仏事における供養の為の副葬品展示室での笑えるお話です。
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もう二度と逢うことのなき人なれど幸多かれと祈る秋の日
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爆笑エンディングセミナー体験記 其の1。入棺体験をさせてくれたら、この葬儀社で葬儀をしてもいいけどよ・・高齢者はゴネ得で生きるべき?
今回、生まれて初めて、
葬儀ホールを所有する某葬儀会社のエンディングセミナーに参加してきた。
参加者の年齢層は40代~80代と思しき男女28名(男性10名、女性18名)。
本来は事前予約申し込み制なのだが、或る80代男性は
事前予約申し込み制ではなくて、当日受付でもいいのかと思った。
と飛び込み参加していた。

葬儀会社にとっては事前予約申し込みであろうが、
飛び込み参加であろうが、
80代の男性であれば近い将来において
確実に葬儀という金儲けの対象である。
飛び込み参加を断るわけがないわよね・・。(^_^;)





先ずは、葬祭ディレクターの司会で
厳かな雰囲気で始まったエンディングセミナー
開口一番、講師である葬祭ディレクターは
「人は嫌でもいずれは死ななければなりません・・。
元気なときにご自分や親御様のエンディングの準備をしておくことで、
そのときに慌てなくて済みます。
もし、エンディングに関して何の準備をしていないときに、
ご親族やご家族の方がお亡くなりになって、
気が動転しているときにですね。
病院と提携している葬儀業者にご遺体搬送を任せてしまうと、
そのままずるずると葬儀までお任せして、
後々、とんでもない料金を請求されることが多いのですが、
当社は明朗会計ですので、そういうことは絶対にございません。」
と強調する。

その後、延々と当社は他社に比べて
如何に良心的な葬儀社であるかということや、
他社との違いを繰り返していたが、
参加者はと見渡すと、
ご夫婦で参加した数組も含めて、他の人たちも初対面にも関わらず、
隣り合わせた人とのコソコソおしゃべりに熱心で
半数の人は講師の話など聞いちゃいない。
それでも、30分ほどの直葬家族葬一般葬の基本費用の話の後、
「オプションについては実際に
皆様の目で見てみないと分かっていただけないでしょうから・・」
と、7人づつのグループに分かれて、
ゾロゾロと死出の旅路へのリハーサルを兼ねた
館内見学へと歩を進めることになるのであります。


その飛び入り参加の80代男性は左卜全氏似で、
見た目にはおとなしくて優しそうなご老人に見えたのだが、
テーブルを挟んで私の前に座ったときから、
両隣に座っていたオバサマたちに話かけ、
誰も訊きもしないのに、自分からペラペラと生い立ちなどを話し始め、
風貌とイメージに似合わず、
チャキチャキの江戸っ子で話し好きな人だということと、
年齢は87歳であるということが分かった。
偶然にも飛び入り参加の左卜全翁は私と同じグループに入ったのだが、
彼にとっては身に迫っている真面目?な終活であればあるだけ、
3時間のエンディングセミナー中、
最後の最後まで笑わされっぱなしだったのであります。
そして、本来ならば厳かな雰囲気の中で受講を受け、
行動すべきであるはずの
エンディングセミナーは真逆の方向性になり、
この後も見学先の各部屋で爆笑の渦が巻き起こるのでありました。


ちなみに私が振り分けられたグループは、
男性は左卜全翁が一人で他は50代~80代の
オバサマたちでした。
中には、見るからにシワクチャなお婆様もいたが、
お婆様とて、私にとっては人生の先輩なので
敬意を表してオバサマにしておきます。

そして、適当に振り分けられた私を含むグループの7名は
人生の大先輩である左卜全翁を先頭にして、
館内見学へと出発したのでありますが、
最初に見せられた部屋は見本のお棺置き場だった。

案内人が、「パンフレットに表示してある基本料金のお棺ですと、
このお棺になります。」と桐の棺の説明をする。
他にも布張りの棺が数棺立て掛けてあったが、
布張りお棺になると、
オプションとして1万円~10万円の追加料金が発生するらしい。
そりゃあ、見た目は布張りのほうが高級に見えるが、
オバサマたちは口々に同じ言葉を発した。

「どうせ、燃やしちゃんだから、私はこの桐のお棺でいいわ。
布張りのお棺を選ぶのって
わざわざ、一万円札を燃やすのと同じことじゃない?」

「そうよそうよ!どうせ燃えちゃうんだから、
有り合わせのレースのカーテンでもお棺の上に被せておけばいいのよ!」
とオバサマたちが言いたい放題の賛同の意を表しているとき、
傍らでは左卜全翁が案内人になにやら訊ねていた。

「兄さんよぉ。ここでは、
よくテレビで観る入棺体験つうのはさせてもらえねぇのかい?
オイラが死んだら兄さんの会社で葬儀をすっからよぉ。
どうでぃ?特別サービスとして入棺体験をさせてくれねぇかい?
それに、この中ではオイラが一番先に彼の世に逝くことは間違いねぇべ?
今日、ここに来たのも何かの縁だでョ、どうしても入棺体験をしてみてぇんだよ。」
それに、帰りによぉ、オイラの葬儀見積もりを出してもらうからよぉ・・」
と、切々と懇願していたが、
案内人は額に大粒の汗をかきながら、
「申し訳ございませんが、
当社のエンディングセミナー入棺体験は入っておりませんので・・
誠に申し訳ございません・・それは出来かねます。」
とひたすら頭を下げるのみ。
 

その傍で見本のお棺の値踏みをしていたオバサマたち・・

「あらやだ、身長が175センチ以上の人は
普通サイズのお棺じゃ入らないから、
オプションで3万円増しの大型サイズのお棺でなきゃダメらしいわよ。」

「やだ~!なんでもかんでもオプションばかりなのねぇ!」

「大丈夫よ。背の高い男性だって、膝を曲げさせて入れれば
普通サイズの一番安いお棺でも入るわよ。」

「じゃあ訊くけど、死後硬直しちゃってたら、どうすればいいのよ?
無理矢理に膝を折るの?」

などと、初対面にも関わらず、旧知の友のごとくに
ワイワイガヤガヤとやっていたオバサマたちではあったが、
自然に耳に入ってくる案内人と左卜全翁の話を聞き付け、
案内人に向かって、

「あーら、そんなケチなことを言わずに
入棺体験ぐらいさせてあげれば~!」

「わたしたちだって体験ではなて、
いずれは本当に入るのを承知の上でこのセミナーに参加しているんだから、
一番お迎えの近いこのお方(左卜全翁)のご希望を叶えてあげたら!」

などと好き勝手なことを言い始め、左卜全翁の肩を持ち始めた。

そして極めつけは、左卜全翁に次いでの高齢者であろうと推測される
高そうなブランドスーツを着こなし、美しい銀髪を靡かせながら、
常にお上品な風情を醸しだしていて、
今まで言葉少なに理路整然と構えていた岡田嘉子氏似のオバサマが、
「皆さま。わたくしたちは、こちらの会社のご好意で
セミナーに参加させていただいている身分です。
そのような、無理なことをおっしゃってはいけません・・
ということは、重々に分かってはおりますが、
でも・・そうは言いましても、
わたくしもこちらの方(左卜全翁)の次ぐらいに
彼の世にいく身と致しましてはですね、
この方(左卜全翁)はこちらで葬儀をするとおっしゃっているのですから、
生前サービスの一環として、
この機会に入棺体験ぐらいさせておあげになったら・・と思いますの。」
と口を挟んできた。

案内人は、しばらく考え込んでいたが、
主任の地位にある葬祭ディレクターらしく、独断での判断も可能なのか、
「それでは今回だけは特別ということで、
この方だけには入棺体験をしていただきますが、
他のグループの案内人とセミナー参加の方々には
くれぐれもご内密にお願いします・・。」
と私たちのグループに釘を刺し、左卜全翁だけの例外入棺体験が可能になった。

グループの中では、多分・・あの世からのお迎えが一番近く、
また入棺体験をさせてくれたら、
口先では確実にこの葬儀社で盛大な葬儀上げると言い張る
左卜全翁の為にだけ、案内人が基本料金に入っている
一番安い桐のお棺に手をかけたら、オバサマの中の一人が・・・

「あ~ら、あなた、商売っけがないわね。
せっかくだからこのお棺にしてあげなさいよ。」

と言って、壁に立て掛けてある
一番高い超豪華な布張りお棺(10万円のオプション付き)を
勧めるのでありました。

案内人にとっては、煩いオバサマたちと左卜全翁は、
いずれは自分の勤める会社で葬儀を上げてもらうための宣伝を、
エンディングセミナーと巧妙に名前を変えて呼び込んだ餌に、
自ら食いついてきた大事な未来のお客様でもある。(笑)

そのとき、お上品な岡田嘉子媼が、優雅な身のこなしで、
他の人に見られにようにとの配慮だろうか・・
ササッとお棺ルームのドアを閉めた。
さすがに年の功でありますね。(^^;)


案内人は「そうですか・・・・」と既に諦め顔になり、
オバサマたちもウンショ!ウンショ!と掛け声を掛けながら協力し、
超豪華な布張りお棺を部屋の床にそっと置いたのでした。

オバサマたちは、左卜全翁に
「さぁ!早く入ってみて、寝心地を教えてね!」
などと、近い未来に彼が誰かの手で入れてもらうであろう超豪華な布張りお棺に
左卜全翁が靴を脱いでシズシズと自分の足で入棺するのを見守るのでした。

そこへ、彼(か)のお上品を絵に描いたような岡田嘉子媼が、
コホン・・とお品のある咳払いをしたかと思うと、

「この際ですもの・・
わたくしも入棺体験をさせていただきとうございますわ。
お願いできますかしら?」

と言いいだしたからさぁ大変。

他のオバサマたちも「わたしも!わたしも!」
と挙って入棺体験を希望したのでした。
もちろん、私も・・(笑)


この辺から某葬儀社の参加無料のエンディングセミナーに
参加させて頂いているのか?それとも参加してやっているのか?
が分からなくなってきたようで、
偶然私が入れさせられた即席のグループに
ある種の群集心理が芽を吹いたのでしょうか・・。

今回はまだ序章であり、館内見学における行く先々での
大笑いと喧騒の絶えないエンディングセミナーは次回に続きます。

終わりとは始まりの日なのかもしれぬ終活の場は笑顔に溢れし
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終活に大忙しの団塊女性と終活など一切しない後期高齢者女性・・果たしてどちらが幸せな人生?
昨日、いつものプール仲間4・5人と他愛のないおしゃべりをしながら、
水中ウォーキングをしていたら、
A子さん(団塊世代)が、
「来週ね、○○葬儀社でエンディング講座があるっていうから
行ってみようと思うのよ。
ほら、あたしの主人は脳梗塞の後遺症で軽い半身マヒの体でしょ。
相変わらず血圧も高いし、今後もいつ何時、何があるか分からないから、
一度は家族葬の詳しい話を訊いておかなきゃ・・と思ってるの。
それにエンディング・ノートももらえるって言うし、
家に帰ったら参加申し込みをしようと思うのよ。
あたしもこんな歳になったのねぇ・・」

などとA子さんのシミジミ話を聴いていたら、

途中から一緒に並んで水中ウォーキングを始めたB子さん(団塊世代)が、
「あら、わたしなんかね、この間、エンディング講座よりも先に
○○葬儀社へ家族葬の見積もりをしてもらいに行ってきたわよ。
見積もり書によるとね、参列者は10人前後と想定して
ホール使用料と香典返しから通夜料理、精進落とし料理、
火葬費用を含めて総額で50万円前後だって。
でもね、寝台車の費用は距離によって変わるらしいけど、
お坊さんを呼ばない無宗教なら50万円程度で収まるらしいわよ。
お墓のことも訊いてきたけど、
今はお寺の墓地を買う人はほとんどいなくて、
市営の合祀墓が多いらしいわよ。わたしは散骨希望だけど、
○○葬儀社ではクルーザーをチャーターしない委託散骨なら、
粉骨費用を含めて約5万円なんだって。」

そこでA子さんがB子さんに訊いた。

「ところでさ、誰の葬儀の見積もりに行ったの?」

B子さん
「もちろん、主人の葬儀の見積もりをしてもらいに行ったのよ。」

A子さん
「ねぇ、とっても聴きにくいんだど、
 あなたのご主人様だけど・・
 今、どこか身体の具合でも悪いの・・?」

B子さん
「ウウン。主人は体も下半身も元気ピンピンよ。」


私を含む一同
「下半身も元気ピンピンよ」を聴いて笑いを堪えつつ、 
「?エッ? (;゚⊿゚)ノ マジで葬儀の見積もりをしてもらいに行ったの~!? 」

B子さん
「下半身が元気ピンピン!の話は冗談だけど、
今の世の中、どうしても女性のほうが長生きするでしょ?
だから今のうちに家から近いあちこちの葬儀社に行って、
葬儀社と葬儀の規模とお墓を決めておこうと思ったのよ。
わたしか主人か、片方が認知症になったり、
体の具合が悪くなってからじゃ自由に動けないし、
遠くに住んでる共稼ぎの息子夫婦に
会社を休ませることもしなくて済むでしょ。
誰の世話にもなりたくないけど、認知症や寝たきりになったら、
嫌でも誰かのお世話にならなきゃいけないし、
ピンピンコロリで死んでも、
最期とその後のことは嫌でも誰かのお世話になるわけでしょ?
だから、都合のいい話だけど、ピンピンコロリで死ぬと仮定して、
最低限のお世話しかしてもらわなくて済むためには、
自分たち夫婦の人生の後始末は元気なうちに自分たちで手配して、
エンディング・ノートに書いておこうと思ったのよ。
あと2件ほど葬儀社に行くつもりだし、
その後は終末期医療に関する講演会にも行くつもりよ。
それから、言っておくけど葬儀の見積もり書は
全部無料で出してくれるわよ。」

そこへ、人生の大先輩であられる御年84歳になられる
故淡谷のり子の歌しか歌わないカラオケ好きな
シャキシャキ後期高齢者のC子さんが口を挟んできた。

「あらやだ・・あなたたちったら、
わたしより20歳近くも若いのに、もうそんなことまで考えてるの?
わたしなんて一度もそんなことを考えたこともないし、
これからも考えたくないわ。
そうよねぇ・・考えたくない・・というか
この歳になると死の恐怖が先に立って、
そういうことを考えるのを避けているのか、
もしくは気力がないのかもしれないわね。
だから、わたしはそういうことは死ぬまで考えないし、
終活なんて絶対しないわ。」

ときっぱりと宣言していた。


元気なうちに死に支度を考える団塊女性と、
そんなことは考えたくもないという後期高齢者女性・・。

人の命の明日は分からない・・は一応無視するとして、
平均寿命から考えると、運良く災害死などに遭遇しなければ、
あと20~30年以上は生きられる可能性が高い団塊女性が
自身とパートナーのエンディングのために行動している。

また、運良く災害死などに遭遇しなくても、
団塊女性よりは確実に生の残り時間短いであろうと思われる
80代の後期高齢者女性はそんなことは考えたくもないという。

笑いを交えながら終活を進める団塊女性と
死はタブーにしている80代女性の
どちらが充実した生の時間を過ごすことができて、
どちらが幸せなのかは私には分からないが、
団塊世代には嫌でも2025年問題が待っている。
名も無き数多の人々にとっても、国家にとっても、
早急になんとかしなければならない懸念材料でもある。

2025年問題
団塊の世代が2025年ごろまでに後期高齢者(75歳以上)
となることにより、医療費など社会保障費の急増が懸念される問題。




それにしても、私とほぼ同世代で終活を行動に移し、
エンディング・ノートを活用している女性が
身近にいることを初めて知ったのは大きな収穫でもあった。
次回、プールで会った日はB子さんの彼女なりの考える
終末期医療についての詳しい話をしてくれるそうである。
多分、適度な笑いを交えながらも大真面目に・・。

さて、私も手始めとして、
新聞のチラシで時々入ってくる某葬儀社主催の
参加費無料のエンディング講座(家族葬について)
に申し込んでみようかしら。
今をより良く生きんがために・・。

エンディング・ノートを独り書き直す窓辺の机に黄昏迫る
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tag : エンディング講座 合祀墓 委託散骨 2025年問題 終末期医療

団塊男性、半数が「介護は妻に」内閣府調査、女性と意識差

 団塊世代の男性の半数以上が、妻に介護を頼みたいと考えていることが30日、
内閣府の調査で分かった。
夫による介護を希望する女性は4人に1人にとどまっており、
男女の意識には大きな隔たりがある。
調査結果は6月に閣議決定する2013年版「高齢社会白書」に盛り込まれる。

 調査は1947~49年生まれを対象に実施し、
男女ほぼ半々の計約3500人から回答を得た。
団塊世代は昨年から65歳を迎え始め、高齢者の仲間入りをしつつある。

 自分が要介護状態になった場合、誰に介護を頼みたいかを尋ねると
「配偶者」と答えた男性は54・7%に達したが、女性は約半分の26・6%だった。



我が夫も団塊世代・・
ラジオでこのニュースを聴いた直後に
「介護が必要な体にったら私に介護して欲しいと思ってる?」
と訊いたら、ニヤッとしただけで明確な答えはなかったが、
40数年も夫婦でいれば、きっとそのつもりでいるだろうことは容易に推測できる。

old
注:平均寿命は厚生労働省「平成22年完全生命表」


あくまでも統計上の話であり、個体差もあるが、
上の図によると、男性は9.13年間、
女性は12.68年間をNNK(ネンネンコロリ)で生かされるしかないようだ。

心疾患や脳卒中でPPK(ピンピンコロリ)で逝きたい・・と思っていても、
独り暮らしで尚且つ家にいた場合ならば可能かもしれないが、
倒れたときにたまたま家族がいた場合などは、すぐに救急車を呼ばれたりして、
なかなかそう簡単にPPKで死なせてはもらえない。


会社での仕事中に何の前触れもなしに突然に意識を失い、
気が付いたら病院のICUにいて、「あなたは3日前に脳梗塞で倒れたのです。」
と言われてびっくりした!
と話をしてくれた知人(50代後半女性)がいる。
彼女は軽い左片マヒという後遺症が残ったが、
「倒れたのが会社だったから今こうして生きていられるけど、
家で独りのときに倒れていたら、
今頃ここにこうしていられなかったかもしれないわね。」
と苦笑いしていた。

今日は当たり前にできていることが、
明日はできなくなっている確率が高くなるのが老化ということだ。

ある本によるとPPKの確率は或る意味奇跡に近い数字だとか・・。
この際PPK願望は考えずに、老いの事実のみを見つめることにすると
大多数の高齢者は交通事故等の不慮の死に遭遇しない限りは、
他者の手で介護されて生かされるしかないのが現実だ。

統計上の数値に私も入っていると仮定して、
私の健康寿命は後10数年、夫は団塊世代なので約5年・・

私は夫に介護してもらうつもりは一切ないが、
もし、私自身が介護が必要な体になったら、夫の性格から見て、
初めだけは張り切るだろうが、いつ終わるともしれない妻への介護が
長続きしないことがありありと予測できる。

逆に夫に介護が必要になったら・・と考えると、
口煩く亭主関白、おまけに体が大きい。
そんな夫への老々介護は腰痛と肩関節周囲炎、
その他諸々の持病を合わせ持つ私には絶対無理・・。


そのときになったら、介護は介護のプロに任せるとして、
傾聴等の精神面での介護は喜んで?するつもりでいるが、
今から、お互いが悩まないように事前に考え、
また配慮をしておく必要性を痛切に感じた、
『団塊男性、半数が介護は妻に 内閣府調査、女性と意識差』のニュースでありました。

その体何年使って来ましたか 老化ですねと医師は言い切る
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tag : PPK NNK

そのときにアタフタ、ドタバタしないように夫の「もしも・・のとき」のことを考えておく。
我が夫は団塊世代・・・
自分の親の相続では弁護士を頼んで遺産分割調停の申し立てまでしたが、
いざ、自分の終活については、
直葬でいいよ。あとは全部あなたに任せるよ。」としか言わず、
自身の終末期医療に関する要望も、
被相続人になった場合のこともほとんど意思表示を避ける。

一昨日のNHKの「団塊スタイル」は終活がテーマで
「家族の不安を解消!自分で決める葬儀と墓」だったので、
録画しておいて先ほど観てみたが・・
司会者もゲストも、どこか死は他人事のようであり、
内容もありきたりな一般例しか示さず、あまり参考にはならなかった。

番組のアンケート結果では、家族葬(家族、親族)を希望する人が多数を占め、
墓も地上にと考えている人のほうがまだまだ多数を占めている。
やはり昔ながらの葬儀と墓は必要!と思っている人が多いということなのだろう。


我が夫の「もしも・・のとき」の予定については、
本人の希望通りに宗教無しの直葬で見送り、後日、日を改めての
クルーザーでの海への散骨で、一連の葬送の儀式は終わる。

もし夫が現役ならば会社関係の人が義理で弔問に来られるだろうから、
嫌でも一般葬を選択したかもしれないが、
今は毎日が日曜日の年金生活者なので、世間体にこだわる必要は皆無になった。
それゆえに直葬+散骨希望なのだが、現在、市営斎場は年間を通して混み合い、
火葬については5日~1週間は待たなければならない。
先ごろ亡くなった知人のご主人様の葬儀は、
民間斎場の葬祭場を借りての一般葬であったが、
火葬までに8日間待ったと聞いた。

今は超元気?に見える我が夫でもその日は必ず訪れる。
そして、その時期には、突出して人口の多い団塊世代と
ポスト団塊の世代の私をも含めた人々の多死時代を迎えており、
火葬に至っては2~3週間待ちも想定される。
そのときに経済的に最も負担になるのが遺体の保管料だ。
近隣の規模の大小を含めての葬儀社を調べても、直葬プランでの
遺体の保管料は一泊で設定してあり、追加保管をすれば、
更に一泊毎に一万円~1万5千円ほどかかる。
自宅での保管でもドライアイス代(一日分として通常10キロで5千円から1万円)がかかる。
ゆえに、葬儀社が追加費用無し!と提示していても、基本プランの額で賄えるはずもない。
だが、近隣の葬儀社で一軒だけ、「遺体の保管料は火葬まで何日でも無料です」
を売りにしている葬儀社があるので、夫のもしも・・のときはそこに頼もうと思って
夫のエンディング・ノート(代筆を頼まれているので私が書いた(^_^;))に記入し、
我が夫婦のエンディング・ノートの在り処を子どもに教え、
出来れば書いてある通りに実行して欲しい旨を年に一回は伝えている。

夫の葬送のときには、もちろん、誰からも香典は受け取らないが、
それでも通夜振舞い兼精進落とし代わりの食事ぐらいはするつもりでいる。

家族と親族だけでの「葬儀社の霊安室前集合!火葬場解散!」
直葬では味気ないと言う人もいるかもしれないが、
障害者や高齢者、また社会的弱者の為の社会保障費が削られ続けている昨今、
資産家でもない限りは、残された夫、もしくは妻の最晩年の暮らしの安心の為には
葬儀費用をも削るしかないのが倹しい年金生活者の現実である。




誰しもに訪れる「もしも・・のとき」がいつなのかは誰にも判らないのが
人生ではあるが、終活が進むにつれて、残り少ない私の生の時間において、
不思議と余裕を持って残生を愉しむことができるようになってきたような
気がすることも終活のひとつの成果なのかもしれない。


その日は100%の確率で必ず訪れる。
夫の希望による直葬というささやかな見送り方ではあるが、
そのときには、共白髪になるまで寄り添った夫が人生を卒業して死者となった....
という状況に、敬意と畏怖の念、そして故人となった夫の人間としての尊厳とともに
個人の尊厳をも守りながら、静かに厳粛に、また真摯な気持ちで見送りたいと考えている。


などと・・考えてはいても、私の「もしも・・のとき」
のときのほうが夫よりも早く訪れるかもしれない。
それもまた、今ここに在る人間として受け容れざるを得ない。
130519r
喪って初めて気付く愛さえもレテの川面は吸い取ってしまふ
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tag : 直葬 家族葬 レテの川

檀家でもないのに本山の別院の修繕費用の請求書が・・終わらない祭祀権の余波
現在我が夫は遺産争族調停中であって、
本来すべき?故義母の3回忌をしていない。

調停が終わったら皆で集まって供養を兼ねた食事会でも・・・。
と、話だけはしてあったのだが、
普段は信心深くも無いのに、いつも世間の目を気にして生きている夫の次姉が
3回忌をしていないことを心苦しく思ったらしく、
わざわざお寺に「3回忌の供養を宜しくお願いします。」
の内容の旨の手紙とお布施を送ったそうな。

「長男であるあなたがやらないから私がやってあげたわよ。」
的な、自慢げな、また得意げな電話があったその3日後、
万単位の寄附のお願い=ダイレクトメールが我が夫宛てで届いた。

次姉からのお布施が届いたことで、
住職が急に我が夫のことを思いだしたのだろう。
ボケ田家の親族の中には供養のためと称して、
自ら進んでお布施を現金書留で送って来る者がいる。
もしかしたら、これからはカモネギになりそうな親族だと判断した?
のかもしれない。

遺産分割協議が終わったら、
○遺骨と位牌の維持管理費だけは、義母の遺産から20年間分を前払いで払う。
○改めて檀家契約はしなくても良い。

と、住職とは話は付いているのだが、
「本山の別院の修繕費用の寄附は維持管理費とは別・・」なのだろうか?

一度も行ったこともない、また私には生涯行くことも無いであろう
京都にある「本山の別院」とやらの修繕のための寄附金の要請・・。

一度寄附すると、折りあるごとに寄附金要請書が送られてくることは予想できる。
そういうわけなので、故義母の遺産の中から、今後の供養に必要な経費のために、
納骨堂の維持管理費用以外の費用分として、「供養基金」の設立を姉たちに申し出たが、
「私たちは他家にお嫁に行った立場だから・・」との理由で即却下されてしまった。


寺所有の墓及びロッカータイプの納骨堂を自分の意思で買えば
もちろん、檀家契約をしなければならない。
お墓参りが好きな人や、ご先祖様の位牌がある仏壇に合掌をかかさず、
また、あの世でのの存在や輪廻転生を信じている人であるのならば、
地上にお墓があることは喜ばしいことだろう。

だが、私のようにの存在を一切信じない者にとっては、
また、倹しい年金暮らしの身には、
寺の要請による寄附などは一番避けたく、迷惑この上無い支出の部類に入る。


生前に故義母から我が夫に墓守になって欲しい・・
との話も遺言も一切なかった。
推測でしかないが、大正生まれの故義母は、
我が夫は女の中の男一人として生まれた子どもであるがゆえに、
当然のごとくに、自分の墓守になってくれるだろう・・
の感覚だったのかもしれない。


寺の墓や納骨堂を買う前には、先ずは次世代の近親者に
檀家となって墓守になる意思があるかどうかの確認とともに、
維持管理費用を事前に託して置かなければ、
我が家のように誰かが一方的に負担を強いられることになる。



如何せん、故義父母の眠っている寺は新幹線と在来線を利用しても
約片道8時間もかかるので、到底日帰りでは帰って来られない。

いっそのこと、遺骨と位牌を引き取り、
遺骨は遺灰にして我が住まいの近くの海に散骨でもしたいけれど、
葬式仏教が収入の糧としている『彼の世輪廻転生の存在』
を信じ切っている?義姉たちが大騒ぎで抗議してくるだろう。


それでも、夫は「我が家は代々続く家でもなし、
守らなければならない家柄も由緒もお宝も何も無い。
それに、20年後には僕も姉たちも、
まだこの世に居たとしても、認知症か寝たきりになっているか、
もしくは、もうこの世には居ないだろう。
僕の両親の墓守は僕の代で断ち切るつもりだ。
妻であるあなたにも息子にも墓守をさせる気は一切ない。」
と言ってくれているので、少しは安心している。


まさか、遺産相続調停祭祀権問題でこんなに大変な思いをするとは
思ってもいなかっただけに、やはり、元気なときに遺言書を含む
自分のエンディングの希望を書面に残し、
話合いで祭祀継承者を決めて置いたりしておかないと、
残された者が金銭面と精神面で苦労することを再認識した・・。

お布施や普請のための寄附というのは、檀家のその時点での経済的状況により、
また、お気持ちで出せるだけの額を出せば良いはず。だと思うのだが、
檀家でもない我が家に「予め金額が決められている寄附」
の要請については今も納得がいかない。

誰しもが世間の罠に囚われて檻から出られず生を終えゆく
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tag : 3回忌 彼の世 輪廻転生 遺産相続調停 祭祀権問題 エンディング 祭祀継承者

生前に自分の「死亡通知」を書いて置くことの意義
今日、プールに行ったら、昨年12月に長患いのご主人様を亡くされた
A子さん(60代後半)が、約2か月振りにプールに来ていた。

A子さんの言うことには・・・

ご主人様の遺志無宗教での家族のみの見送り)で直葬にしたが、
火葬後にご主人様の親戚や知人たちが、
どこからかご主人様の死を聞きつけて、「お線香でも・・」と
義理堅くお香典を携えて家に来る人が居たり、
また、「なぜ知らせてくれなかった!」と
苦情を言う遠くの親戚が居たそうな。
「生前の主人の遺志なので、そのように致しました。」
と説明しても、では、その証拠は?と難癖を付ける人もいたらしい。

本当は知らせない人には来てほしくはなかったが、
故人の遺志とはいえ、弔問に来てくださる方々を
門前払いするわけにもいかない。
それに、香典額に比例した香典返しやらの事後処理も
心身的には負担であったという。



最近、直葬のみの葬送が増えている都会。
他の知り合い男性Bさん(70代)は息子の嫁の父親が亡くなったが、
家族葬なので・・・という理由で、葬儀への参列も拒否され、
葬儀後の遺骨と遺影の置いてある嫁の実家への
御焼香も拒否されたと憤慨していた。

日本人の一般的な死生観からしたら、
そういうこともあるだろうな・・とは私も思う。

故人の遺志とは関係なく、
世間の人々は彼らの常識とする葬送の形について、
かれらの思惑でいろいろ言って来る。
それらの煩わしさから逃れて、静かに故人を悼む時間が欲しければ
元気なうちに、また早めに自分の遺志
エンディング・ノートという書面に残しておくしかない。


早めに終活を進めておくことは
これからの残り少ない生の時間の
実りある生き方にも繋がると思えてならない。





ところで、我が夫であるが、
自身のエンディングにはまったく思索を廻らすことがなく、
「どうせ、僕が先に死ぬのだから、
終末期葬送についても、すべてあなたにお任せします。」
の姿勢を崩さない。

それでも、夫の母の死による事後のゴタゴタ
遺産相続調停祭祀権問題等)で、
散々な経験をしているので、
「葬式仏教」に因る葬儀儀式は不要であり、
家族だけの見送りによる火葬のみで良い。
死んでも寺の墓地には入れてくれるな。
などとは言っている。

そういうことで、夫の地域の友人や
遠い親戚に夫の死を知らせるという考えなどは全くない。
だが、日本の葬送の常識とされている儀礼的挨拶として、
上記のA子さんのような状況に陥ってしまう可能性が高い。

そこで、本人が生前に書いておく自分の死亡通知を
死亡後すぐに投函しておいたほうが効力を発するのではないかと思う。

だが夫は自らの死亡通知書く気などさらさらないし、
私が「自分の死亡通知を早く書いておいて・・」などと言ったら
気を悪くすることは間違いない。

そこで、夫の死亡通知の代筆をすることにした。
その通知を投函する頃には夫はこの世にはいない。
私が何を書いても構わないわよね。(^_^;)



----以下とりあえずの文案-----








 わたくし、○○○はこのほど○○○○(※死因)

によって、異界へと旅立ちました。

 深い親交のありました貴方様へ謹んでお知らせし、

また、長きにわたって賜ったご厚誼に対し、

厚く御礼を申し上げます。

 なお、少々思うところあり、

葬儀とそれに関連する供養等の

宗教的行事は一切行わないよう、

遺族の者に言い残してありますので、

家にお越し頂きましても、

仏式による仏壇も遺影も位牌も後飾りもお線香の

用意もございませんので、

お焼香はもとより、ご香典、供花等をお携えになっての

ご弔問は固くご辞退申し上げます。

 更に、わたくしの遺骨は粉砕して生れ故郷の空と

長年住み慣れた我が家の近くの

海への散骨を遺族に依頼しておりますので、

数週間後にはわたくしは数多の灰となって

大海と大空を自由気ままに漂っております。

 ふと海を見たときや空を仰いだときに、

一瞬だけでも、わたくしを思いだして頂けましたら

それだけで十分であり、嬉しく思います。

 では、一足お先に行って参ります。

 貴方様と異界で再会出来ますことを

楽しみにしておりますが、焦らず慌てず、

こちらにはごゆっくりと参って頂きたく思います。

 従いまして、この生前に書き置きました

お礼状を兼ねました死亡通知が貴方様との

最後のお別れということになります。

 わたくしのようなわがまま者との長きに渡るご親交を

本当に本当に感謝致しております。

 生前はありがとうございました。

20××年○○月○○日 吉日




あなたとの永別離(わかれ)を後悔しないため今も夫婦で在り続けている
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tag : 直葬 無宗教 遺志 香典額 家族葬 エンディング・ノート 終末期 葬送 遺産相続調停 祭祀権問題

生前に自分で書き置く死亡通知書






このたび私'06年2月17日クモ膜下出血にて
 
この世におさらばすることになりました。
 
これは生前に書き置くものです。

私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。

この家も当分の間、無人となりますゆえ、弔慰の品は

お花を含め、一切お送り下さいませんように。

返送の無礼を重ねるだけと存じますので。

「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬

思い出して下さればそれで十分でございます。

あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかな

おつきあいは、見えざる宝石のように、

私の胸にしまわれ、光芒を放ち、

私の人生をどれほど豊かにして下さいましたことか…。

深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に代えさせて頂きます。

ありがとうございました。

  二〇〇六年三月吉日



詩人の茨城のり子さんが、生前に書き置いた死亡通知書だそうです。
日付の欄だけは空欄になっていて、
ご遺族の方が日付を記して投函されたようです。



私も、生前に自分で書き置く「死亡通知書」の文面を考えてみましたが、
文才のない哀しさ・・・
思い立っただけでは、
茨城のり子さんのように簡潔で尚且つ潔い「死亡通知書」は書けません。
そこで、私が納得する「死亡通知書」が出来るまでの間、
参考にさせて頂いて作成したのが下記の「生前に書き置く死亡通知書」です。
親友には生前に書き置く個人的な「天国からのラブレター」を書こうとは思いますが、
その他大勢の友人、知人にはこのはがきを出してもらおうと思い、
投函して欲しい人たちの名簿と共にエンディング・ノートに挟んで置きました。






このたび、'○○年○○月○○日、○○○○にて、
 
私は現世での生に決別いたしました。

これは私の生前に書き置くものです。
 
 尚、私の意思で、死亡確認後すぐに

○○○○大学解剖学教室への献体を望んでおりますゆえ、

通夜・葬儀・お別れ会等は何もいたしません。

 まことに勝手ながら、自宅には弔問はもとより、

ご供花・ご供物・お香典・お弔電・お手紙等の儀は

固くご辞退申しあげます。

 献体後、数年を経て戻って参りました遺骨につきましては、

遺族に散骨を依頼しておりますので、

地上には私のお墓も戒名も位牌もございません。

この通知を手にしましたときに、

「そうか、母なる海に還ったのか・・」

「そうか、千の風になったのか・・」

と一瞬思っていただければ、それで十分でございます。

あなた様との現世での温かなお付き合いは、

私の胸に永遠に刻まれております。

今ここに、深い感謝を捧げつつ、

永別の言葉に代えさせて頂きます。

生前はいろいろとありがとうございました。


現世(うつしよ)は夢のまた夢そして夢 

       永久(とわ)にまどろむ胡蝶の夢に・・



二○○○年○月吉日



一応書いてみましたが、
折りを見て推敲するつもりですので、
これが最後ではありません。


と言いたいのですが、
明日のことは誰にも判りません。
もしかしたら、最後になるかもしれません。

って・・・いったいどっちなのよ!?(^_^.)


先日も友人の娘さんであり、私の娘の同級生でもある女性が
交通事故で30代の若さで、3人の幼子を残して突然に此の世から居なくなりました。
悲しいことですが、誰も死の時期をコントロールすることはできません。
生と死は表裏一体。明けない朝もあるという事実を踏まえ、
せめて、死ぬ覚悟と準備だけはしておきたいと思います。
なんて、言いながら、その時にジタバタするのは目に見えてますが・・・。
110120r
モノクロのぼやけた夢を見たごとく泡(あぶく)になりて日々が溶けゆく
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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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