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何十万世代も前のご先祖様(ミトコンドリア・イブまで遡る?)の祟りを恐れて、仏壇処分に際しての閉眼供養で、「読経時間10分でお布施3万円」を払ったものの、お布施の額にどうしても納得がいかない知人の話。
麗らかな秋の日、所用で出かけようとしたら、
ご近所のC子さん(70歳)と、自宅近くのバス停で出会い、
同じ行き先のバスに乗り合わせた。
近隣ではお話し好きでスピーカーとあだ名を付けられているC子さんだが、
最近ではめっきり体が弱り、出かけるのも億劫になってきたと言う・・。

そんなC子さんに遇ったが運の尽き。
終点まで、延々といつものように、
彼女の一代記を聞かされることを覚悟しながら、バスに乗り、
二人掛けの座席に腰を下ろしたのでありました。

その日、C子さんがどうしても誰かに話したくて仕方のなかった話の概略は・・

10年前にご主人様を亡くされて、ご遺骨は無宗教の市営霊園に収めたが、
葬儀社に勧められて、供養のために大きな仏壇を購入したそうです。
ところが最近、C子さんが膝の手術をし、足を思うように動かせなくなったので、
和室での布団の出し入れも苦痛になり、
布団をたたむという重労働から解放されたいと思い、ベッドを入れたいのだが、
お盆とお彼岸にしか開かない、大きな仏壇がものすごく邪魔なのだと言います。
そこで、電話帳で調べて、仏具屋に電話をしたら、
送料も含めて処分費用が5万円も以上もかかるので、
しかたなしに市の粗大ゴミ(有料)に出すことにしたそうです。
郵便局で処分料を払い、○月○日に引取りに来てもらうことにしたのはいいが、
近くに住む息子の嫁から、
「お義母さん、仏壇の魂抜き供養をしてから捨ててくださいね」と言われ、
「なにそれ?」と訊いたら、
「嫌だわ、お義母さんったら、
仏壇を処分するときは魂抜きをしないといけないんですよ。
それに、仏壇を買ったときに魂入れをしているはずでしょ?」

と言われたものの、どこぞの寺の檀家でもなく、
魂入れをした記憶などさらさらないC子さん。
それでも、今は嫁の言うことを聞いておいたほうが今後のため・・と考え、
粗大ゴミの日に間に合うように、
慌てて近くのお寺(浄土真宗)に電話をして、
魂抜きの儀式をお願いしたそうです。

処分日の前日に、綺麗に仏壇の掃除をして供花を買い、果物を供え、
魂抜きの儀式に来ていただいたそうですが、
読経時間が僅か10分で、魂抜き供養終了を告げられ、
お布施として3万円を請求されたのだそうです。

C子さんは、事前に魂抜きお布施の金額を訊いておらず、
「魂抜きだもの、1万円のお布施で十分よね。
と思って1万円しか準備していなかったので、
慌てて生活費の予備費から2万円を足して
袈裟は着ているけれど長髪で茶髪の若いお坊様に、
言われるがままに、魂抜き代のお布施3万円をお渡ししたそうです。

遺族年金で倹しく暮らすC子さんにとって、「読経10分でお布施3万円」は、
彼女の人生最大の納得のいかない出来事だったらしいのです。

「お経なんだか御詠歌なんだか判らないようなお経に聞こえたけど、
時給に換算したら((= ̄□ ̄=;))ナ、ナント!18万円!なのよ!あなた、信じられる?」
1分間にしたら3000円でしょ?本当に魂抜きに成功したのかしらねぇ?
今更言っても始まらないけど、せめて、60分以上の読経だったら、
3万円でも納得したんだけどね。」と言っていました。
読経が長いからありがたいのか?短いからありがたくないのか?
私には判らない世界の話です。

そこで、疑問に思って、
「仏壇って器でしょ?魂入れしてなければ、
魂抜きの必要はないんじゃないの?
お嫁さんには魂抜きをしたと報告すれば良かったんじゃない?」
と言ったら、
「だってね、お経での魂入れはしてないけど、10年間も主人の位牌を
置いていたのよ。きっと主人の魂が乗り移ってるわよ。
それに、主人に繋がるご先祖様の祟りがあったら嫌だし、
供養もしないで粗大ゴミに出すだけなんて気持ち悪いじゃない?
それにね。いつ世話になるかもしれない嫁が煩いしね・・。」

人様の家庭の事情には興味がないので、話の矛先を変えました。
「ところで、C子さんの考える祟る可能性があるご先祖様って、
何代前までの霊なの?」と訊いたら
「あら、いやね。あなた、何を言ってるの。
ご先祖様に何世代前までなんて関係ないわよ。
私が生まれる元になった何世代も前の御霊に決まってるじゃない。
そうねぇ・・何千世代も何十万世代も前のご先祖様からよ。」
と言います。


そろそろ終点も近い。
バスを降りてまで、まとわりつかれるのも面倒なので、
「そうよねぇ(^^;)ご先祖様は大切にしなくちゃね。
3万円も出して魂抜きをしたんですもの、
きっとご先祖様も安心しているんじゃないかしら。」
と返事をして、話を切り上げるように仕向けたのでした。

私は心の中で、
C子さんの言う、「何十万世代も前のご先祖様だったら、
ミトコンドリア・イブ(すべての人類は母方の家系をたどると、
約12-20万年前に生きていた一人の女性にたどりつき、
約16±4万年前にアフリカに生存していたと推定されている)
のときまで遡らねばならなくなります。

そうすると、C子さんの死生観でのご先祖様は、
仏教の開祖であらせられる仏陀も誕生していない
時代よりも前のそのまた前の、
気の遠くなるような過去まで遡らなければならなくなりますが、
C子さんの気が済むのなら、それは彼女にとってはとても良い事であり、
安心材料のひとつとなることでしょう。

私には、ミトコンドリア・イブに祟られるとは思えませんが、
C子さんが先祖の霊に祟られると言うのなら祟られるのでしょう。(笑)
C子さんの納得のいかない「読経10分でお布施3万円」の魂抜き読経で、
私のご先祖様でもあるミトコンドリア・イブの祟りから解放されて感謝しています。(笑)

秋の日に、現実から距離を置き、心静かに悠久の人類史に身を馳せ、
亡き人を憶う......。
なんと、のどかな秋の日なのでしょう・・。


最後に現実に戻り、
果たして、閉眼供養での「10分の読経でお布施3万円」は高過ぎるのか?
については、霊性の世界に価格は付けられない。とは思いますが、
修業を積んだお坊様といえども、煩悩に塗れた人間です。
私とC子さんは、修行を積んでいない上に、人一倍煩悩だらけの人間ですので、
やはり、C子さん同様、少し高過ぎるのでは・・と思いました。

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テーマ : シニア・エッセイ ジャンル : 日記

tag : 魂抜き供養 ミトコンドリア・イブ

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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