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祭祀継承権という死者を利用した集金システムについて考える。
義母が100歳を目前して亡くなって2年が過ぎた。
その義母が亡くなる半年ほど前には同居していた義姉もガンで亡くなっている。
その義姉の夫が、義母が亡くなってもう2年にもなるし、
祭祀承継者の義務は終わったものと考えている。
ついては、ボケ田家の長男である我が夫に
仏壇位牌と義母の遺品を引き取り祭祀権を継承して欲しい。」
としつっこく言って来るようになった。

我が夫婦は葬式仏教とそれに付随する供養の儀式とは
縁を持たないことに決めたので、急に言われても困る。

自営業等で代々続く家であり、
また確固たる継承者がいる家ならば問題はないが、
高度経済成長期に地方から出てきて都会に住みついた
核家族の典型のような我が夫婦には
祭祀権などというものはまったく意味がないし迷惑でもある。


そこで、一計を案じ、
義母が生前に契約をした菩提寺に義父と義母の分の2柱の位牌
預かって貰えるかどうかの確認をしたら、
寺側は管理費さえ払ってくれれば誰が祭祀権者でも構わないと言い、
位牌預かり料として年間一柱に付き1万円を頂きます。
位牌2柱分なので2万円+年間維持費1万円で合計3万円を払ってくれれば、
預かっても良いとの話であった。


関係ないけど、祭祀に関する年間維持費合計の3万円って、
私のひと月分の年金額より高いのよ・・・。(-"-)


そして、故義姉の夫に連絡をして、位牌2柱は寺に持って行ってもらい、
お布施3万円で納骨堂に収められた。
亡くなった長女を除く夫の姉たち3人は義母の生前に何回も実家に行き来しており、
金品の生前贈与や、貴金属の宝飾品、高価な着物等を貰い受けており、
(口には出さないが遺品として送られてきた義母の日記から判明)
母の遺品は何もいらない、と言うので、
家具類を除く義母の遺品全てが我が家に送られてきた。

繰り返しになるが、
我が夫婦は葬式仏教とそれに付随する供養儀式とは縁を切るつもりなので、
故義母が契約した菩提寺であって我が夫婦には関係ない。
ゆえに祭祀継承者になる気などはさらさらない。
それに、お墓参りに行くとしても、費用としては交通費だけで、
飛行機使用の場合では夫婦で往復14万4千円もかかる。
さらには、もう夫の実家は無いも同然であり、
日帰りは無理なので、ホテルを利用しないとお墓参りにもいけなくなった。
これで、ますます、祭祀権の継承を出来ない条件が整ったわけになる。

では、毎年、菩提寺へ払わなくてはならない年間維持費3万円を誰が払うか?
という話になる。
現在遺産分割協議中であるので、我が夫と姉3人の相続分から、
20年分を前払いしてはどうか?という旨の書面による確認書を送ったが、
待てど暮らせど、誰からも返事が来ない。
仕方なく、首都圏に住むすぐ上の姉に電話をしたら、
「そんなこと全然考えもしなかったわ。ボケ田の姓を継いでいるあなたが継承者になって、
あなたが維持管理費を払うものだと思っていたわ。」
と言う。

地元にいる次姉と三姉にも電話をしたら、
「私は嫁に行った立場だから、祭祀継承権者なんて関係ないわ。
世間の常識では姓を継いでいる長男であるあなたが祭祀継承者になるんじゃないの?
だけど、遺産分割協議では、法定相続分はきっちりと頂きたいわ。」
という旨の返答が返ってきたらしい。

女性は「嫁に行った立場だから・・」を強調して、
「私には祭祀継承権なんて関係ないわ。」的態度を取りながらも、
法定相続分はきっちりと頂く。ことは友人間でも良く聞く話ではある。

祭祀承継権については、相続するものではなく、
地域の慣習や関係者の話し合いで、
誰かが受け継ぐものとされているのは知ってはいるが、
たまたま男として生まれたがゆえに、親の姓を受け継いだと言うだけで、
祭祀承継権を無理矢理押しつけられるような風潮は、
戦後66年を経ても尚、戦前の家督相続制度がまだ根強く残っているのだなぁ。
と思わざるを得ない。

だが、夫は譲らずに、ボケ田家としての正式な祭祀継承者は置かない。
今後はお墓参りは行きたい人が行きたいときに行くことにする。
尚、供養関係の儀式も同様とする。
それでも・・・どうしても、世間並みの法事等の儀式を執り行いたいのならば、
母の遺産の中から、「供養基金口座」を作り、姉弟各人の住む中間地点で
仏式でない供養を執り行うことも視野に入れても良い。
さらには、菩提寺から本堂等の建て替えの際などに寄付を求められたら、
供養基金口座」の中から妥当と思う金額を出すことにする。
それでも、あこぎな請求をしてきたら、無視することにする。

もし、母の動産相続遺産の中から、
菩提寺への管理維持費を出すことに同意できないのならば、
遺産分割協議のまとめ役は降りて、動産(預貯金)はそのままにしておき、
孫の代で遺産分割協議をしてもらうことにする。
不動産(土地)は塩漬け(業界用語でほったらかしにすること)にする。
と言ったら、年間維持費3万円×20年間分は渋々同意してくれたそうである。

故義母の相続遺産は義母のものであり、
その義母が死後は供養をして欲しいがために菩提寺と契約をしたのであれば、
遺産の中から出すのが当然だと私は思う。


夫の姉たちは現在60代~70代である。
20年も経てば、姉たちもこの世にいるかどうかも判らないし、
万が一にでもまだ生きていても、ヨボヨボ、ヨロヨロ状態になっており、
お墓参りに行くことも困難な状態だろう。

維持管理費を払わなくなって5年が経てば、
無縁仏として寺の敷地内の合祀墓に埋葬されるそうである。

今から25年もの未来のことになるが、そのときに夫と義姉たちの中の誰が
生き残っているだろう?と考えてしまった。
故義父母も長年苦労を共にした土地で永眠できるのなら、
浮かばれるのではないかと思う。

私は死者を悼むのに、位牌仏壇、遺影、お墓という
仏式のステレオタイプな形のあるものが絶対に必要であるとは思わない。
悼む気持ちさえあれば、故人が愛用していた小物をひとつ家に置き、
その小物が目に入ったら、死者を思いながら合掌するだけでも
立派な供養になるのではないかと思う。

目に見えぬ高次の世界で死者たちは輪廻の支度をしているだろう
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テーマ : 思ったこと・感じたこと ジャンル : 日記

tag : 祭祀承継者 動産相続遺産 葬式仏教 合祀墓 遺産分割協議 家督制度 供養基金 相続遺産 位牌 仏壇

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Re: 頷くばかり
ひなた様。こんにちは。

我が夫婦のお墓は「海への散骨」で決定していますので、
子どもたちが祭祀継承で揉めることもなく、
地上にお墓をもつことでかかる維持費も発生しません。

死者というもの言わぬ魂?を利用した
葬式という儀式を生業とする寺というものは
私の代で関わりを止めることにしました。

多死の時代に突入した今、この国土の狭い日本で、
コンビニよりも多いといわれる寺の存在意義を
今私は不思議な気持ちで見ております。
頷くばかり
なす代様 ご無沙汰しております。今回も頷くばかりの記事でした。私もランク付けのある戒名など欲しくはありません。これまで、幾人もの家族を見送ってきましたが、未だに素直な気持ちで葬儀に参加できた事がありません。主人の時は、義父 義弟がけんかしながらとりしきりました。(主人は長男)私がまだ30代で子供も小さかったため、全て取り仕切ってもらった事には感謝しています。しかし、語り尽くせないほどの事がありました。その後も・・・いま、墓の権利は義弟がもっています。私は主人と同じ墓に入れる可能性は?です。お寺 菩提寺 供養の仕方にも常に疑問がついてまわりましたが、今回もなす代様の記事を拝見して、とても救われた気がしました。いつも励まされいます。因みに携帯から閲覧させて頂いているのですが、前回の記事は途中で、先へ進まず、残念です。携帯から全文読ませていただける方法を調べてみますね。
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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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