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映画「私は貝になりたい」を見て思う・・現人神(あらひとがみ)の存在
半世紀以上も前に郷里の映画館で観た
「フランキー堺」主演の映画「私は貝になりたい@1959」が
あまりにも強烈な印象として記憶に残っている。

そのリメイク版が水曜プレミアシネマで放映されたので録画しておき、
昨夜、再び「私は貝になりたい@2008」を観た。



劇中で特に印象的だった台詞。

豊松「私は命令されたんだ。書類なんてないですよ!これですよ!これ!」
   (自分の口を指して口頭での命令であることを必死で訴える)

米兵「あなたの気持ちは?」

豊松「上官の命令は天皇陛下の命令だ」

米兵「あなたは天皇に会ったのか?」

豊松「まさか・・・・・もし拒んだりしたら、即銃殺だよ!
    日本の二等兵は牛や馬と同じなんだよ!」


いずれにしても、天皇を頂点とする
究極的命令系統には逆らえない軍国主義の時代に
会ったこともない人間を現人神(あらひとがみ)と崇め奉り、
戦地では人間以下の扱いを受ける末端の兵隊の心理などは、
永遠に触れることも見ることもできない神の存在する国の
兵隊(米兵)には到底理解不可能な日本人戦犯の心理であったことだろう。

私の父は母との結婚前に赤紙一枚で戦争に駆り出され、
天皇の命の許、合法的大量殺人に加担させられた。

なんとか満州から無事に復員することはできたが、
50代で亡くなるまで、父の口からは一度たりとも
戦地での話を聴かされることは無かった・・。
父の口と反比例するように母の口からは、戦争中の話は沢山聴かされた。
東京芝浦電機という会社で零戦を造らされていたこととか、
防空壕を掘った日に空襲があり、その防空壕に逃げ込みなんとか助かったこととか、
玉音放送後は進駐軍が近くの学校の校庭に乗り付け、
ジープの上から蟻のように群がる日本の子どもたちにチューインガムとチョコレートを
ばら撒いていたこととか・・・。


私は貝になりたい@1959」が公開されたとき、
子ども心(当時の私は小学生)にも、
戦争とは、戦勝国戦敗国を裁く場合、
そこには戦勝国におけるキリスト教国としての神の慈悲やアガペーや、
また真の正義とか、そんなものは、戦争では通用せず、
また戦争時でなくても、国家間のおいての公平性などはどこにも
存在しないのだという意識だけが脳裡に刻み込まれてしまった。

戦後67年を経てもなお、日本は戦敗国あり続け、
連合国軍であった米国は未だに戦勝国として、日本を支配下に置き、
日本には有無を言わせずに、かつての日本の現人神(あらひとがみ)のごとく、
日本の政治の中枢部の頭上に君臨し続けている。

要するに、戦争に負けると言うのは、永久にそのような状態が続くということなのよね・・。


以下は映画のラストシーンの台詞。

お父さんは生まれ変わっても人間にはなりたくありません。
人間なんて嫌だ!
もし生まれ変わっても牛か馬の方がいい。
いや、牛や馬ならまた人間に酷い目に遭わされる・・。

どうしても生まれ変わらなければならないのなら、
いっそ深い海の底の貝にでも。
そうだ貝がいい!

貝だったら深い海の底でへばりついていればいいから
何の心配もありません。
深い海の底だったら戦争もない、兵隊に取られることもない。
房江や賢一のことを心配することもない。
どうしても生まれ変わらなければならないなら、
私は貝になりたい・・・・・。

人間でいることに疲れている夏籐椅子に揺られ存在と無を読む
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tag : 私は貝になりたい 戦敗国 戦勝国 連合国軍 現人神 アガペー 玉音放送

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Re: NoTitle
でいご様、はじめまして。

> ナス代さんのブログを読んだら おかしくて涙が止まらない。 なんだかストレスが吹っ飛んだような気がします。

このような泡沫ブログでも、ストレス解消のお役に立てて嬉しく思います。
コメントありがとうございました。(*^_^*)
Re: こんにちは~
ばく様、こんにちは。

日本は表向きは独立国ではありますが、
実際には「米国日本州」のような気がしています。




NoTitle
はじめまして でいごといいます
以前にもコメントを書いた記憶があるのですが・・・はっきり思い出せません。(^^ゞ

ナス代さんのブログを読んだら おかしくて涙が止まらない。 なんだかストレスが吹っ飛んだような気がします。

又遊びに伺います。
こんにちは~
>要するに、戦争に負けると言うのは、永久にそのような状態が続くということなのよね・・。

そうなんですよね、自由だ、権利だとのたもうていても、所詮は米国の手の中の自由、まるでお釈迦様と孫悟空状態、これは敗戦国日本としては、仕方の無い永久ものでしょうね・・・

私は貝になりたい、今回は途中で寝ちゃいました(笑)
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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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