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アルジェリア人質事件に思う・・「テロと断固戦う」と「人命確保が最優先」は両立しない。
私の若かりし頃のカラオケの十八番(おはこ)は「カスバの女」だった。
今も湯船に浸かりながら歌う歌は「カスバの女」が多い。

妖しい雰囲気が漂う夜のカスバの街を想像しては、
荒んだ生活の中でも開き直り、強く逞しく、
今を生きるために外人部隊との一夜の恋をくり返す・・

そんな、どこか切なく哀しいフランス人女性の物語を想像しては、
若き日の私はそんな刹那的生き方に仄かな憧れを抱いていたものだった。(^_^;)



そんな、どうでもいい昔話はさておき・・・


先日、日揮本社の近くの某所に用事があって、その前を通った。
そのときに見た、道路を埋め尽くすかのような献花の花々はもう片づけられたのだろうか。

洪水のごとくにやってきて、潮が引くように消え去ったアルジェリア人質事件の報道・・。

地の果てアルジェリアで予期せぬテロで無念にも命を落された方々には、
「どうぞ安らかに・・」と祈るしかないが、日揮は民間企業である。
報道では後進国への貢献という言葉が何回も記述されていたが、
私には、貢献というよりも自社の利益の為でしょ?としか思えなかった。
その自社のために働いている人々の死に対して、
まるでお国のために犠牲になったかのような扱いと、
国を挙げての仰々しい国葬のような対応振りには少々の違和感を禁じ得なかった。

不思議なのは、個人が紛争地にボランティア等に行って、
武装テロ集団に人質になっても殺害されても、
自己責任だと国からも世間からもバッシングされるが、
プラント建設大手企業の社員であれば、
自己責任も自社責任も問われることないのはなぜなのだろう。

尚且つ、アジア訪問中の安倍首相は人質事件の報を受けて、
急遽アジア歴訪の最中、インドネシアでの演説を中止して、
早く自分が帰って指揮を執 った方がいいと帰国したが、
帰国しないで政府の留守番役の一人にでも任せるのが筋であり、
さっさと帰ってくるなんて、訪問国に失礼ではないのだろうか。

だが、そのインドネシアでの演説中止、即帰国は、
首相自身の保身のためだったのだろう。
なにしろ、インドネシアの宗教は国民の大多数である約76.5%がイスラム教を信仰しているのだから・・。
もし、インドネシアに残り、演説をしたとして、
アルジェリア人質事件=イスラム過激派に触れないわけにはいかない。
そこで、自国での陣頭指揮を理由に早々にインドネシアから逃げ出してきた、
のが本当の理由かもしれない。


それに、アジア歴訪の際の会談に何らかの成果があったのか?
もしくは成果は何もなかったのか?も
一切報道されないのも不思議でならない。



確かに・・犠牲になられた方々は企業戦士ではあるけれど、
危険手当を含めての月収が300万円と聴いてびっくらこいてしまった。

だって、我が夫婦合わせての一年分の年金額よりも多いのよ・・。。


そりゃあ。月収が300万円だったらリスクを承知で、
地の果てアルジェリアに赴任する人もいるわよね。

もし、我が夫婦が若かったら、そしてもし、そのときに夫が日揮の社員だとしたら、
例え地の果てアルジェリアだろうが、そこがテロの巣窟だろうが、
貢献とかいう綺麗事ではなしに、「月収300万円」に心を奪われ、
「あなた、行きなさい!」と叱咤激励していたことだろう・・。


だが、月収300万円は正社員だけであり、
協力会社という、実際には協力会社=下請会社の人の賃金はもっと安くて、
もちろん、ピンハネされているのだろうが、そのことはメディアも報道しない。

また、安倍首相は「テロと断固戦う」「人命確保が最優先」を声高に叫んでいたが、
アルジェリア政府は「テロとの戦いを優先する」姿勢を崩す気はないのだから、
日本政府は邦人の「人命確保」に向けて、
武装テロ集団との直接交渉のための接触が無理であれば、
テロ集団との何らかの繋がりのある諜報組織との接触を画策したり、
それが無理なら、アルジャジーラやアルジェリア国内のメディア等を通じて、
武装テロ集団身代金交渉をする心づもりがあったのか?
といえば、そういうことを実行しようとした形跡などは一度もない。

アルジェリア政府と同様に世界の各国が
「人質の人命確保」より、「テロと断固戦う」を優先している今、
日本だけが、あのダッカ事件(犯人が日本人だとしても・・)のときのように、身代金を払いでもしたら、
世界から相手にされなくなることは重々承知していて、
夏の参院選に向けて、一国のリーダーに相応しい人間に思われようとして、
国内向けにだけは「人命確保が最優先」を叫んではいるが、
結局は、異国での金儲けが最優先で「そこで働く人の生命などなんとも思っていない」
ことが露わになっただけのことなのよね。



日本の治安感覚と世界の治安感覚は全く違うらしい。

先日、アルジェリアの隣国チュニジアに観光旅行に行ってきた人が言うことには、
町の至る所に重装備の戦車が止まっていて、政府軍の兵士がそこかしこにいて、
町中での写真撮影は一切禁止であり、
無人の砂漠しか写真撮影は許可されなかったそうな・・。

「テロと断固戦う」と「人命確保が最優先」は誰が考えても両立しない。
もし、日本人を保護するという目的で自衛隊を派遣するような法改正が為されたら、
イスラム世界との終わりのない軋轢を生み、
日本本土までもテロの標的になるかもしれない。
なにしろ、日本にはテロ攻撃の標的として最適な原発が53基もあるものねぇ。
使用済み燃料棒を保管してあるプールが集中的にテロ攻撃で破壊されたらどうなるか?
それこそ、ハゲタカとシロアリだけの間で経済が廻り、下々の民にはなんの恩恵もない
経済成長なんか到底成就するわけもなく、結果、日本沈没よね。

これから、原発テロに備えるらしいことが新聞に書いてあったが、
その備えの完成までに、いったい何年、否、何十年かかることやら・・・(ーー゛)

我々日本人は、咽喉元過ぎれば熱さなどすぐに忘れる国民性らしい。
福島第一原発事故も然り・・
今現在の福島第一原発の原子炉の中はどうなっているのだろうか・・?

私は今、「カスバの女」をハミングしながら、一生行くこともないであろう、
遠い遠い異国であるカスバという城壁の中の街と、
福島第一原発の原子炉の中を想像している・・。

千年を経ても地の果てのアルジェリアにはジハード色の風がただ吹き抜けてゆく
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テーマ : ひとりごと ジャンル : 日記

tag : カスバの女 アルジェリア人質事件 武装テロ集団 身代金交渉 チュニジア 原発テロ

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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