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『私は母になりました 野田聖子・わが子との愛と闘い871日全記録』を観て思う、母になるとは狂気なエゴなのか?
一昨日、金曜プレステージ『私は母になりました 野田聖子・わが子との愛と闘い871日全記録』を観た。

世間一般の不妊治療についても、
事前に複数の障害があると知りつつ出産を選ぶことにも、
幸せの基準は人それぞれであるので、
否定も肯定もするつもりは無いけれど、
この番組のタイトルは「私は母になりました」ではなく、
「私は妊娠出産を経験してみたかった」が正確であるように思えた。

番組企画は野田氏自身が自分からフジテレビに持ち込んだらしい。
それに、野田聖子氏がお子様に会いに病院に行ったときにだけに
テレビクル―が入る形になっていたのも見え見えで、
途中で覚めた見方に変わってしまった。
それに、他の入院患者にとっては病院内にテレビクル―が入るということは
さぞ迷惑極まりないことだと思えてならない。

私がたかだか2時間弱の映像により感じたことは、
小さな小さな体にくっきりと残る痛々しい手術の傷跡と、
その体を覆うかのように絡まるたくさんのチューブと、
今後も成長に応じて成人するまでは
数回の心臓の人工血管交換手術をしなければならないという
不憫の塊としか言いようのない幼子の姿と、
そして、我が子をまるでペット扱いするかのような母親の姿だけであった。

人によっては、野田氏は気丈なウルトラスーパー母親と映るかもしれない。
逆に「何が何でも母親になりたかった!」
という絶対我欲的執念に狂気を感じた人もいるだろう。


野田氏のお子様と同じ病を抱えた子を産んだ
無名の母親たちは共感し応援もするだろうが、
安易な共感は全く無意味である。
なぜなら、日本では違法なので米国まで行って
他人の卵子を500万円で購入しての
閉経間近の50歳での初出産という妊娠に至るまでの
異常とも取れるそれらの過程はもとより、
24時間付きっきりの子育てをするわけでもなく、
また、住む世界も生活レベルも180度もの違いがあることに
鋭く目を向けねば・・と思う。




入院中は看護師が世話をしてくれていたので助かっていただろうが、
政治屋はパーティやら談合やらの予算委員会以外の仕事で忙しいので、
退院しても自身の手で子のケアや育児をすることは無理だろう。
家賃100万円の広い家にすぐ引っ越しできる財力があるのだから、
ケア&ベビーシッター兼務の専属ナースを雇うことは容易いことだろう。



普通の母親たちは日々の触れあいの中で、
乳児の泣き声の強弱や高低などの微妙な変化で
そのとき何を欲しているのか?や
どういう状態なのかを判断できるようになるが、
普段から長時間乳児に接していなければ、
その判断はおぼつかない。
野田氏のお子様は母親と触れあう時間も少ない上に、
声を出して泣くことすらできない。
それゆえにお子様に接するときの態度や雰囲気がまるで他人事のように
そして、ペットに接するように感じてしまっただけなのだろうか・・。

私が長女を出産したときは某企業でのフルタイムの正社員であり、
2か月間の産休明け後には母乳はすぐに止まってしまったが、
仕事以外の時間はいつも一緒だったので、寝不足でフラフラになりながらも
なんとか子育てと仕事を両立でき、娘の泣き声だけで
何を欲しているかはすぐに判断できた。


複数の障害があることを事前に知りながら無理矢理に産み落とされて、
2歳までに9回もの全身麻酔による大手術を強いられ、
チューブに繋がれて無理矢理に生かされて、
気管切開をしているので泣き叫びたくても声も出せない幼子・・
私には「不憫・・」の一言しか出てこない。

このお子様は物心が付いたとき、
遺伝子的には野田氏と全く繋がっていない逆代理母のような存在の母を・・
そして、気管切開をしたために、常に酸素ボンベを携えながら、
成人するまでに数回は受けなければならない心臓の人工血管交換手術の度に
自分を産んだ政治家としての母親をどう思うのだろう・・


我が子のあのような生き地獄に世間に晒すことに躊躇している姿は見えず、
むしろ誇らしげであり、
「私は政治家と障害のある子の育児を両立しているスゴイ母親よ」
的な、選対用に利用できるならば、我が子の障害さえも利用する
政治屋の鏡と言えそうな野田氏の厚顔な面しか見えなかった。


それでも、妊娠も出産も個々人が自由に選択することなので、
「母になりたい」ことにとやかく言う資格はないが、
私は、野田氏はただ単に子どもを妊娠して生むという
その体験をしてみたかっただけのようにしか思えなかった。

それにしても、50歳での卵子を買っての出産といい、
複数の障害を持つ我が子を世間に晒す行為といい、
野田聖子氏は、私のようなへそ曲がり婆さんではない、
良識ある視聴者に何を伝え、何を訴えたかったのだろう?

野田氏のお子様の話は別にして、
健常者として産み落とされても、
親の虐待で命を落とす子どももいる。
障害を持って産み落とされても、
理解ある周囲の人々の真実の愛に包まれて
幸せな日々を送っている子どももいる。

母親として陣痛に耐えて命を産み落とすこととは?
命を育むとこととは?
子どもにとっての幸せとは?
そして、生きるとは?
いったいどういうことなのだろうか?
と、いささか考え込んでしまった・・。

ただ、野田氏のエゴにより、この世に産み落とされてしまったお子様には
何の罪も落ち度もないことを言い添えておきます。

「お母さん産んでくれてありがとう」の手紙貰ひし母の日遥かに
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テーマ : 「生きている」ということ ジャンル : 心と身体

tag : 人工血管交換手術 気管切開 母の日

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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