*All archives* |  *Admin*

隣組の家族葬・・御焼香に行くべきか?行かざるべきか?
今から約2カ月ほど前、自宅前の道路を掃除をしていたら、
救急車が入って来て、3件隣のMさん(80代後半・・母娘二人家族)
が耐えがたい頭痛に見舞われたとかで、
娘さん(50代後半?)に付き添われて救急病院に運ばれて行った。


そして・・今日、買い物に行く途中に我が家の玄関前で
隣の奥様と出会い、しばらく井戸端会議をしていたら、
買い物帰りの風体でMさんの娘さんが通りかかった。

挨拶をしながら、「その後、お母様のお具合はいかがですか?」と声をかけたら、
あらま!びっくり!
10日程前に亡くなられて、葬儀は3日前に家族葬で執り行い
今は遺骨となられて自宅に戻って来ているという。

隣の奥様と二人でありきたりなお悔やみの言葉を言っていたら、
隣の奥様が突然、「あの~御焼香に伺ってもよろしいでしょうか?」
と訊ねられた。Mさんの娘さんは「ありがとうございます。
亡き母も喜ぶと思います。どうぞ・・」
と言われたのでそのまま二人でMさんの仏前への御焼香に伺った。

帰り際に、Mさんの娘さんが、口コミで母の死を知った御近所の方が
ご焼香に見えてくださることはたいへんありがたく思いますが、
なにぶん私は仕事で留守にする時間帯が長いので、
御無礼になることも御承知おきくださるようにお伝え願います。
と付け加えられた。

束の間と言えるほどの滞在時間ではあったが、
Mさんの最期の様子などをお伺いしながら、
そそくさとM家をおいとまし、隣家の奥様と別れて
買い物に行く途中にハタと考え込んでしまった。

M家は隣組の組長(たまたま隣の奥さん)にはもちろんのこと、
町会にもMさんの死を知らせてはいない。

家族葬ということは、もしかして、隣組の人であっても
本当は御焼香にも来てほしくないのではないか・・?

などと・・・つらつら考えながらスーパーへの道を歩いていたら、
顔見知りなら誰にでも分け隔てなく笑顔で挨拶をしてくれる、
とっても愛想の良い、地元生れで地域の通夜や葬儀への弔問の経験も豊富で
町会のエライさんをしている地域の長老に出会った
これ幸いとその人(男性80代?)に聴いてみたところ、
彼は言った。
「そうだねぇ。時代が移れば、葬儀のやり方も変わるからねぇ。
昔はね。とは言っても戦後すぐの話だけどね。
この辺でも大家族が多かったから葬儀も隣組で協力しあったものだけどねぇ。
今はどこの家も核家族になっちゃって、
おまけに近所付き合いもほとんどなくてせいぜい会釈程度でしょ?
だからね。家族葬のときは、
隣組の中で特に親しかった人やお世話になったと思う人が
遺族が落ち着いてから御焼香に伺うのは
個人の気持ちだから致し方のないことだとは思うけど、
義理で御焼香に行こうと思われる人には知らせないで、
何もしないで、ただただそぉ~っとしてあげておくのが
最善のお悔やみになるんじゃないのかなぁ。
あっ、それから、実は僕も家族葬を望んでいるのでね。
僕の死後は美人奥さんのあなたであっても、御焼香は遠慮して頂きたいな。
僕は本当は嬉しいんだけど、仏様になった僕の前で、
内のシワクチャ婆さんがあなたにやきもちを焼くと厄介だからねぇ。」
との真摯な助言と少し笑える感想を頂いた。


私が30年近く前にここに越して来た頃には
葬儀は自宅で執り行う家が多く、
町会の組長によるお触れも回って来たので
通夜には喪服に身を包み御香典を持ち、
隣組が連れだって弔問に行ったものだった。
だが、過去20年間で葬送の儀は180度と言っても良いほど様変わりした。
我が隣組でさえ、「○○さんの家のお爺ちゃんって、
しばらく見ないと思っていたら
一年前に亡くなっていたんだってね?家族葬だったの?」
などと訊かれたりすることが多くなった。

近頃では、病院で亡くなっても自宅で亡くなっても、
自宅に遺体安置はせずに、自社ビルに霊安室を所有している大手の葬儀社か、
小さな葬儀社でも提携している霊安室専門会社にご遺体を預け、
火葬場の予約日に葬儀ホールで、ひっそりと家族葬や密葬を執り行って、
隣組にも知らせずにそぉ~っとご遺骨だけを家に持ち帰る人が
大半を占めるようになった。
(私自身も夫のもしも・・のときにはそのようにしようと考えている)


ここで、夫の「もしも・・のとき」を考えてみた。
当然のことだが夫亡き後に遺族である私がこの地域でこれからも
生活をしていく上で、夫の死を隠し通すことはできない。
また御焼香に見えた方々を、亡き夫の遺志のせいにして、
無碍に追い返すことなどは到底不可能なことでもある。

我が夫婦はお互いの「もしも・・のとき」には
葬式仏教の儀式は一切取り入れないことを約束しているので、
夫の「もしも・・のとき」には、
遺影写真なし、戒名なし、後飾りなしを遂行すると考えていたが、
直葬後に御焼香に訪れるであろう地域の知人や友人の数も
頭の中で明確に想定できるので、
どうやら、私が代筆している夫のエンディング・ノートに
遺影写真後飾りの追加という修正を迫られそうだ。

いや・・・でもやっぱり、後飾りはレンタルで済むが、
遺影写真は買い取りになる。
死者を悼む、弔うという気持ちは今は別問題として横に置いといて、
たかだか近所の方々の一時期の御焼香の為だけに、
遺志に反して、平均3万円もする四つ切サイズの遺影写真
作るってどうなのだろう・・。

我が家にも故義父母の遺影写真があるが、
居間に遺影写真を飾っておく趣味はなく、
それにいつも見張られているようで嫌だ!
という夫の意見で仏間も仏壇も無い我が家では、
遺影写真は押し入れの奥に入れたままになっている。

その昔、私の趣味の保存の為に使っていた
四つ切の額縁が捨てるに捨てられずに取ってあるので、
その額縁を利用して、終活の一環として今の内に
スナップ写真を組み合わせたアート感覚の遺影写真を手作りしておこうか・・。

などと考えつつ・・・ここで本日の本題に戻る・・。

「隣組の家族葬・・御焼香に行くべきか?行かざるべきか?」については
故人になられた方と生前に親しく、また遺族の方から直接知らされたら行く。
会釈程度の挨拶しか交わしたことのない人で、
遺族の方から直接知らされなかったら行かない。

なんだかドライな気がしないでもないが、
私が住む地域ではそれが今の家族葬の後の隣人の御焼香の常識らしい。
私もこのブログに気が向くままに終活記を書いてきて、
葬儀に対する考え方があまりにもマイノリティ過ぎはしないか?
と思うことも多々あったが、どうも、そうではないらしい。
なにしろ、私のようなよそ者ではない地元生れの人生の大先輩である
町の長老も肯定しているのだから・・。

人ひとりいなくなりても何事もなかったごとく薫風そよぐ
関連記事

にほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへ



テーマ : 今日のつぶやき。 ジャンル : 日記

tag : 家族葬 遺影写真 後飾り

Secret
(非公開コメント受付不可)

Re: 長老様に同感
ひな様。こんにちは。

「いつのまにか人知れず・・・」それで良いように思います。

ひな様のこのお言葉...
終活中の身にはものすご~く胸に染みました。
ありがとうございます。
長老様に同感
なすよ様 私も主人を見送った時、全く親しくない方(子どもの学校のPTA役員の方等)の葬儀後の焼香は事態いたしました。単に義理で来てくださる方に、ほんの数分でも、失礼の無い振る舞いをする気持ちのゆとりはありませんでした。それ以前に末期を迎えた夫の通院を、たまたま見た、ご近所さんが、わざわざ電話をかけて来て、容態を聞かれた時も辛かったです。葬儀後また別のご近所さんには、道端でつかまり、幼い子どもに向け(可哀想にねぇ)を連発された時も同様な想いでした。そっとしておいて欲しかったです。故人への心から供養、見送りができれば、いつのまにか人知れず・・・それで良いように思います。確かに地域の繋がりがうすれ、地域力の低下は別の問題も生み出しているのも事実ではありますが。
検索フォーム
人気ブログランキング
にほんブログ村
福島は今...
プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
最新の世迷言
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
お気に入りブログ
ブロとも申請フォーム
月別アーカイブ
読書メモⅠ
商品紹介
Twitter
読書メモⅡ
永遠の世界への旅立ちグッズ