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刻々と我が死はちかづきつつありぬ眠れぬ夜のとばりの中に
私が行く市営プールは平日の日中の時間帯は約90%が中高年であり、
その中で年金生活者、つまり60代以上が約80%を占める。
我が家の前の道路は年金通りと言われて久しいが、
安価な利用料で一日中泳げる市営プールにも高齢化の波は押し寄せていて、
高齢者御用達年金プールと呼ぶ人もいる。

ゆえに、もし一ヶ月もプールを休めば、
「彼、死んだのかしら?」「彼女、重い病気で入院中かしら?」
等々の噂が飛び交う。


私も昨年夏に指を怪我して長期間プールに行かなかったら、
すでに仏様にされていたことがあった。
そこでの久しぶりの挨拶はといえば、
「なんだ、まだ生きとったんか?」
「えっ、やだ~!死んだって聴いてたわよ」
などと特に親しい間柄の人からは冗談半分で言われることもある。

私も「あの世に行きかけたけど、
未練があり過ぎてまたこの世に戻って来ちゃった。」
などと言い返して大笑いしているが・・・
そんなときはこれが高齢化社会なのだわねぇ。とシミジミ思う。

そして、今日のプールでの話。
この一ヶ月ほど姿を見せなかったKさん(60代前半女性)が
げっそりした面持ちで久しぶりにプールに現れた。

私と同様に、Kさんも
「大病を患っているらしいとか、もう死んでいるんじゃない?」
とか冗談めかして言われていたが、
プール仲間一同は私にかけたと同様の言葉をかけ、
大笑いで事無きを喜んでいた。

Kさんの言うことには、
特定検診で家族に勧められてオプションで各種のガン検診を受けたら、
5か所もの臓器と気管の要精密検査を言い渡され、
その検査結果を待つ間中・・。

「もしかしてわたしガンなの..........?
5か所も要精密検査だなんて、
もしかして体中に転移してるっていうこと?
抗がん剤治療ってものすごく辛いって聴くし、
それより、わたし、もうすぐ死ぬのかしら......?」

と、考えれば考えるほど何も手が付かなくなり、
家で悶々としていたのだという。
結果、5か所の臓器と気管は悪性のガンではなく、
老化によるもので、特別の入院治療は必要無し。
との結果が出て一安心して、やっとプールに来たそうな。

思えば、私も人間ドックに行くたびに必ずどこかの部位の
要精密検査を言い渡されたものだった。
そして、Kさん同様に死への恐怖によって眠れぬ幾夜を過ごしたか数知れない。

今現在私は特定検診でも、検診機関独自の無料サービスである肺のX線検査と
検便だけで済む大腸ガン以外のオプションのガン検診は受けていない。


どうせ、やがては必ず死ななければならないのだから、
受ける必要のないガン検診を受けたが為に死ぬほどの精神的苦悩を味わいたくない。
いずれは確実に訪れるその日までは・・・。


余談だが、一昨夜、暑さのせいか?体調不良のせいか?一睡もできなかった。
そんな眠れぬ夜に脳裏に浮かぶことはといえば、
振りはらっても、振り払っても、
怒濤のごとくに押し寄せる
「私はどのような状態でどのように死んでいくのか?」
のことだけであった。

確かに死から目を背けるほうが心身的に楽ではあるが、
もがいてもあがいても人生の一大イベントである死を避けられはしない。
私は今後も死を見つめ続けたいと思う。
こういうことを考えるのも老化なのかしらねぇ?

刻々と我が死はちかづきつつありぬ眠れぬ夜のとばりの中に
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テーマ : ひとりごとのようなもの ジャンル : 日記

tag : 特定検診 高齢化社会 ガン検診

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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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