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人妻と心中して女性だけを死なせ、妻が出産するのに、作品モデルの女性を妊娠させ、それとはまた別の愛人と入水するという最期

映画化され舞台化され、他の作家の手で“カバー”もされる人気作家・太宰治。
筆名で最初の短編が雑誌に掲載されて今年で80年。永遠の青春小説家は、今も「青い」か。
 本名は津島修治。「おれは田舎のプレスリー」吉幾三の生家とほど近い、
雪吹きすさぶ地の大地主の家に生まれた。
乳母・叔母に育てられ、口が肥えておしゃれ好きの「おぼっちゃまくん」。
 人妻と心中して女性だけを死なせた。薬物中毒に苦しんだ。妻が出産するのに、
作品モデルの女性を妊娠させ、それとはまた別の愛人と入水するという最期。

「太宰=無頼」のイメージは、深く染みついている。しかし、卓越したユーモア作家でもあった。
どんな悲惨な筋でも笑いを潜ませた。深刻さではなく、モーツァルトのような軽快さを尊ぶと、
作家自身も書いている(「パンドラの匣〈はこ〉」)。
 一度読んだら忘れられないアフォリズム(箴言〈しんげん〉)を作中にちりばめた。
直感的に思いついた箴言を作品に膨らませる「思想詩人」が、太宰の本質だとする評もある。
    *
カネと女とクスリにだらしなく、孤高を気取っているのにみっともないほど名声も欲する。
「ダメのまた下のダメ」(「男女同権」)な男を描き、読者を笑わせ、励ます。
同時に過剰な自己愛と露悪趣味で、多くの太宰嫌いも生んだ。
 志賀直哉は太宰作品を読んで「閉口」「ポーズが気になる」ときめつけた。
石原慎太郎は「自己否定による、実は自己愛」「自己平定、自己満足。
これは他国からの愚弄(ぐろう)を愚弄と受けられずに過している今の日本に酷似している」と警告。
村上春樹も太宰が「肌に馴染(なじ)まない」、作品を読むと
「ところどころ『やれやれ』とため息をついたりもする」と書いている。
極めつきは三島由紀夫で、
面と向かって「太宰さんの文学はきらいなんです」と言い放った。
心中後にも「下司(げす)女を引つぱつて(略)どこかの上水にとび込んだ」と
、死者に鞭(むち)打つ激越さだった。
    *
 太宰の早すぎる死の理由は、なぞに包まれている。
しかし最大のなぞは、作者若死にの青臭い“青春文学”が、
今も、大人の読者をひきつけてやまないことではないか。
南山大学の細谷博教授は「太宰の作品は、
大人の読書にも堪えうるか。そんなインタビューをもし本人が受けたら、
太宰は『それが分かるのが大人さ』とニヤリとして言うのではないか」と話す。
 太宰本人が「小説とは何か」という質問に答えたアンケートがある。
小説は女子供の読むもので、大人が目の色変えて読むものではない。
そう書いた後に続ける一家の主人と妻との問答は、
思わずニヤリとする皮肉とユーモアにあふれる。
「やぼな質問に洒落(しゃれ)た小咄(こばなし)を寄せた粋な反撃。
彼のサービス精神からは、あはれとおかしみがわき上がる」と細谷さんは言う。




朝日新聞、2013年06月17日掲載のこの記事を読んでいて、
『人妻と心中して女性だけを死なせ、妻が出産するのに、
作品モデルの女性を妊娠させ、それとはまた別の愛人と入水するという最期』

という箇所で一瞬目がテンになった後、
何とも言えない哀しい笑いが込み上げてきて来てしまった。
彼の作品を愚弄しているのではなく、彼の最期があまりにも人間臭すぎて
哀笑という感情が湧きあがってきてしったのである。


女性の目から見れば、どんなに才能があろうとも、
男女関係にだらしのない最低の男と見えてしまうが、
男性ならば、口には出さずとも、こういう生き方に憧れるのだろうな。
と思ったからである。
太宰治の享年は38歳だそうだが、
永遠の青春小説家は青いまま、
また資産家のおぼっちゃまの域から抜け出せずに
青い桜桃のまま、最期を迎えたのだろうか?
書棚の奥に若いころ読んだ日焼けした「斜陽」と「人間失格」がある。

最近はノンフィクションばかりで小説はほとんど読まなくなってしまったが
今日も明日も天気は雨との予報が出ている。。
『小説は女子供の読むもので、大人が目の色変えて読むものではない。』ものらしいが、
一応、戸籍上の性別は女性となっている私・・。
今夜から永遠の青春小説を再読して青い青い別世界に入ってみようか・・。
遠い過去へのタイムスリップもときどきは必要かもね。

それにしても、しつっこいけど、
『人妻と心中して女性だけを死なせ、妻が出産するのに、
作品モデルの女性を妊娠させ、それとはまた別の愛人と入水する』

という太宰治の最期を飾った青く幼いユーモアには切なくも哀しい、
そして、なんとも表現し難い青臭い笑いが込み上げて来る。

永遠に青いままではいられないものの哀れを知り得た身には
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テーマ : ひとりごとのようなもの ジャンル : 日記

tag : 太宰治 斜陽 人間失格

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気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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