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延命治療を止めて欲しいのですが・・と相談したら、「ミイラにする気ですかっ!」
約半年ほど前、知人のA子さん(70代前半)のご主人様(70代前半)が
脳内出血で倒れ、某病院に救急搬送された。

A子さんはご主人様の開頭手術後に半身マヒ等の後遺症は残っても、
なんとか命だけは助かって欲しいと願った。
願いが叶い、ご主人様は命だけは助かった。

ただ、意識不明の植物人間のような状態として・・。




そして今日、バス停で遇ったA子さんが
その後のご主人様の病態を語ってくれた。

療養型病院に移されたに後に
如何ともし難かったのが胃ろうによる栄養補給だったそうな。
なぜか、胃ろうで食物を摂ると高熱が出るらしく、
仕方なく経鼻胃管栄養法に戻したという。

ご主人様の意識が無くなって約半年。
心臓だけは規則正しく動いているものの、
自発呼吸ができないために、
フェイス・マスクによる酸素投与器も付けられている。

彼女は一日も欠かさず病院に通っているが、
意思疎通ができるわけでもなし・・
最近では、彼女にとって目の前のベッドで昏々と眠っているのは、
長年生活をともにした自分の夫ではなく、
まったく知らない人がベッドに横たわっているかのような、
なんとも奇妙な感覚に襲われることが多くなった・・。
と、心の変化をも淡々と語ってくれた。



そして、先日、意を決して、
夫の意識が戻る可能性がないのなら、
延命治療を止めて早く楽にしてあげたい・・。」
と思い、既に家庭を持っている一人息子とも相談して、
双方が納得し、主治医に「延命治療を止めて欲しいのですが・・」
と、おそるおそる相談したら、
「酸素投与と経鼻胃管栄養法延命治療ではありません!
ご主人様をミイラにする気ですか!」
と怒鳴られたそうな。

ご主人様も倒れる前は延命治療はしないで欲しいと
常々言っていたことも伝えたが、
「今の措置は延命治療ではないので
お身内の方の意見であっても止めることはできません!」と
医師は首を縦に振らず、A子さんの頭の中では延命治療
医師の頭の中では延命治療ではない治療が今も続いている。

A子さん曰く、現役医師が書いた
「延命治療を拒否し、自然死をしましょう」的な本が
たくさん目に付くが、現実の医療現場では
まだまだ受け入れられていないと思う。
それに、延命治療の線引きは病院の経営方針によって
大きく変わってくると彼女は力説していた。

人生の先輩であるA子さんの話は重かったが、
私にとって、今まさに老いは現在進行形であり、
明日は我が身かもしれない。
老いと死を見つめる上でものすごく参考になった。

バス停でのたかだか15分程の会話だったが、
この話を聞いて、他の似た事例で、両極端とも言える
医療機関の延命治療に対するスタンスの違いを思い出した。

約20年ほど前、
友人B子のご主人様(当時40代前半)が脳内出血で倒れ、
やはり意識不明の植物人間状態になり、
そのときに運ばれた東京の大学病院では、
倒れて3日後には、主治医がB子に、
「このまま延命治療を続けると経済的負担がかなりの額になります。
このまま続けますか?・・それとも止めますか?」
と訊いてきたのでB子は考えた末、「止めます」と答えたら、
すぐにフェイス・マスクによる酸素投与器
経鼻胃管栄養管を外したくれたと言っていた。
(数時間後にB子のご主人様は亡くなられた・・)



延命治療の線引きと、その在り方について、二つの事例を載せたが、
もの言えぬ患者の家族による延命治療の可否は20年前は可能で、
現在は不可?なのだろうか・・。

知人や友人の親たち(現在80代~90代)が入院する際には、
どこの病院でも必ず、延命治療の是非を訊かれると、
皆が口を揃えて言っている。

自然死で静かに夫を逝かせてあげたいと望む老妻と、
なんとか患者の命を繋ぎたいとの使命感?からか、
治療に燃える医師との心のすれ違いはどこからくるのだろう。

もしかして、A子さんのご主人様の治療方針は、
医師個人の死生観から来ているのだろうか?
それとも・・・・
130707r
病棟の七夕飾りに書いたとう早く目覚めて夢でもいいから・・
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tag : 延命治療 胃ろう 経鼻胃管栄養法 酸素投与器 療養型病院

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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