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「65歳という年齢に不足はありません。」・・彼女はいかにして幸せな死の受容を持ち得たのか。

マンモグラフィーの結果は毎年、「異常なし」が続いていたのに、
3年前に自分で見つけた乳がんは2期。それも複数ありました。

2度の手術と抗がん剤、放射線や薬物治療を物ともせず、がんは体中に転移。
余命3~6カ月という宣告まで受けてしまいました。

医師の声を遠くに聞きながら脳裏に浮かんだのは、
「娘が望んでいる2人目の孫の出産の世話ができないのは困る」ということでした。
横で声をのむ夫を見て、すまない気持ちでいっぱいになりました。
でも、すべてを受け入れようと心を定めたら、すうっと冷静になりました。

食道やリンパへの転移で声が出なくなり、
大好きな詩吟や中国語読書会での発表もできなくなりました。
でも、体の痛みと裏表に、家族や友人の愛情を改めて感じ、
心は幸せに包まれています。
私にとって、65歳という年齢に不足はありません。
初孫の笑顔にも出会え、申し分のない人生だと思います。
緩和ケアを受ける病院も決まりました。

願わくば、96歳になる気丈な母より、1日でも長く生きたいです。
新たな抗がん剤治療も始まりました。
効果があれば、願いがかなうかと期待しています。





昨日の新聞のひととき欄、「幸せに包まれて」(07/09)を読んでいて、
私とそう歳の違わない投稿者女性(65歳)に何事も諦めてはいけない勇気と
私がいずれ死に対峙する際の心構えと応援メッセージと貰ったかのように思えた。


『すべてを受け入れようと心を定めたら、すうっと冷静になりました。』

その、すべてを受け入れるまでには、
己が病に対しての他人には伺い知れないであろう想像を絶する
苦悩と葛藤があったと勝手に想像しているが、この投稿者はどのようにして、
エリザベス・キューブラー・ロスが唱えた死の受容のプロセスの最終段階である、
第5段階の受容に至ったのだろう・・。



第1段階・・否認
 自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う。
「私がガンで死ぬわけがない」
「これは何かの間違いに違いない」
「自分に限ってそんなことは起こりえない」

第2段階・・怒り
 なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける。
「なぜ自分がガンにならなくてはならないのか!」
「あの人でなく、なぜ自分が!」

第3段階・・取引
 なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる。
 何かにすがろうという心理状態。
 「もし病気が治るのなら、自分の人生を他者のために捧げたい。」

第4段階・・抑うつ
 気分が落ち込み、食欲も無くなり、不眠に陥ったり、何の希望も持てず、
 口数が少なくなり、何もできなくなる。
「愛する家族と別れなければならないのか・・」という
 死への準備的な抑うつと、病気に関する反応的な抑うつ”がある。

第5段階・・受容→デカセクシス
 来たるべき自分の生の終焉を静かに見詰めることができ、
 最終的に自分が死に行くことを受け入れる。
 同時に一縷の希望も捨てきれない場合もある。
 受容段階の後半には、突然すべてを悟った解脱の境地が現れる。
 希望ともきっぱりと別れを告げ、安らかに死を受け入れる。
「デカセクシス」とロスが呼んだ状態である。
 この状態で最期の言葉を残すことが多い。
(例:ゲーテ「もっと光を」、夏目漱石「もう泣いてもいいよ」)。

 

たまたま目にした見ず知らずの方の投稿記事ではあるが、
昨日このブログに投稿した
『人生はどれだけ呼吸をし続けるかで決まるのではなく、
「どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ」』
をそのまま実践している女性のように見えて来て、
なぜか応援したくなった。

『新たな抗がん剤治療も始まりました。
効果があれば、願いがかなうかと期待しています。』
とある。

この「ひととき」欄への投稿者には、
誰のためでもなく、ご自分が信じる道を歩み、
最後まで諦めないで欲しいと思う。
そして、「新たな抗がん剤治療に効果がありますように・・」
と同世代の女性として陰ながら願っている。

いくつもの心ふるえる思い出を胸に抱きて余生を歩かむ
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テーマ : ひとりごとのようなもの ジャンル : 日記

tag : エリザベス・キューブラー・ロス 死の受容のプロセス

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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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