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複雑な思いしか湧かない、JR横浜線の川和踏切事故で助けた40歳女性の死と助けられた74歳高齢者の命の価値。
今日の午後2時のラジオニュースで、
新小岩駅と中浦和駅で発生した2件の人身事故の影響での
電車の遅れ状況を放送していた。
毎日、鉄道での「人身事故」のニュースを聞かない日はない今日この頃・・
JR横浜線の川和踏切事故には複雑な思いが交錯する。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/10/02/kiji/K20131002006727600.html

昨夕、亡くなられた40歳女性の葬儀の模様をテレビニュースで観た。

亡くなられた40歳女性に助けられた74歳高齢者については、
新聞もテレビニュースも、なぜ、その男性が
踏切内にいたのかは新聞記事でも触れないし、
ラジオとテレビのニュースでも触れない。


上記のsponichiのニュースでは、

「父親の村田惠弘(しげひろ)さん(67)=同区台村町=によると、
2人の乗った乗用車が踏切北側で停車していたところ、
逆側の遮断機が閉まる寸前に男性が踏切に進入。
線路上に首を置くように、うつぶせに横たわった。」

とあるので、急性の身体的な病気で踏切で倒れたのではなく、
やはり、自分の意思で自死しようとしていたのだろう・・
としか考えられない。


もし、助けられた人物が間違えて踏みきりに入ってしまった
2.3歳の幼児であったなら、
40歳女性の行為は、ご本人には痛ましい結果に終わったとしても、
果敢な勇気を褒め称え、惜しみない称賛に値するだろう。
だが私を複雑な思いにしているのは、
助けられた人物が自死志願の74歳高齢者だということだ。
断わっておくが、自死志願の高齢者なのだから見殺しにしろ・・
と言っているのではなく、
74歳になってもなお、自死を選び、
決行に移さなければならない社会を作りだしている国の在り方と
その無責任さに大きな疑問と猜疑心と憤りを抱いているからだ。
3

男女別・年齢別自殺者数
自殺は、日本人の死因第6位になっています。
20~45歳の男性、15歳~35歳の女性においては、死因の第1位です。
日本では、中高年の自殺率が高く、自殺者全体の6割を占めています。



政府からは紅綬褒章と神奈川県知事からは感謝状が贈られたが、
紅綬褒章と感謝状を貰っても40歳女性が生き返るわけではなく、
40歳女性のご遺族の悲しみは消えない。

私にはひとりの勇敢な女性の尊い命が失われた事故を
美談にして終わりにすることで、
大切なものに目を向けさせない政権の意図が垣間見えてならない。
国は自己犠牲を推奨し、全面肯定しているように見える。
メディアはこの事故を単なる美談で終わらせてしまうのだろうか。


助けられた74歳高齢者には、自死決行に至るまでに、
どんな事情があったのかは知る由もないが、
この国では毎日約90人もの人たちが自死で亡くなっているが
有名人でも無い限りは報道もされない。
JR横浜線での自死志願の74歳高齢者は幸いにも
未遂で終わってしまったが、
自死未遂者は自死が成功した人の10倍はいるらしい。

だが、国はそんなことには全く関心が無く、
社会の底辺で生きる者には見向きもせずに、
経済成長とやらにご執心である。


自殺は「追い詰められた末の死」であり、
「避けることの出来る死(avoidable death)」(WHO)です。
自殺率が高かった海外の諸国では、
様々な自殺対策が行われてきています。
フィンランドでは、国家プロジェクトとして自殺対策に取り組み、
10年間掛けて自殺率を3割減少させました。
このように、国家として自殺問題に取り組み、
効果をあげてきている国々は多くあります。




助けた40歳女性の死と自死しようとして助けられてしまった74歳高齢者・・
世間的には良い話であり、美談ではあるが、
そもそも、警報音が鳴っていて、遮断機が降りている踏切に入ることは
如何なる場合であれ、命を失う恐れが大きく、尚且つ違法行為になる。



冒頭に書いた人身事故のニュース・・
首都圏では日常的な当たり前の話になってしまっていて、
ほとんど電車に乗らない私などは、「あら!また人身事故なの?」
程度にしか感じなくなってしまっている。

亡くなられた40歳女性には、ただただお気の毒・・とは思うが、
自らの意思で自死を決行しようとしている人を助けた行為を
「勇気ある行動」と称賛するよりも、WHOが提唱する
「避けることの出来る死(avoidable death)」として、
国をあげて取り組まない限り、
亡くなられた40歳女性は浮かばれないだろう。



痛ましく悲しく、また、なんともやるせない事故だが、
今後、美談の影に隠されて、命を救われた74歳高齢者
及びその縁者にはJRから賠償金の請求が行き、
更なる生き地獄が訪れるのだろうか・・?

映画やテレビドラマならば、危機一髪のところで救出劇が成功して
ハッピーエンドな結末が待っているが、
現実は残酷であり理不尽に満ちているものだ。


昨日行った市営プールでも
40代~70代の人々がいろいろな意見を言っていた。

自死志願の高齢者にひとりの女性の命と未来が奪われたと言う人。
崇高な勇気ある行動だと言う人。
無鉄砲極まりない女性だと言う人。
命の価値は年齢で決まると言う人。
自死に至らしめる社会と政治が悪いと言う人。

私は「命の価値は年齢で決まると言う人。」以外は
全部が正解だと思った・・。

「命の価値は年齢で決まる」などと言われては、
人は老い、やがては死ぬ運命にあることさえも
否定しなくてはならない。

今を生きている老若男女にも明日の命の保障はないが、
ただひとつ言えるのは、なにがなんでも
命あっての物種
《意味・・・命がなくなっては何もできないので、
危険なことはやめ命を大切にしようということ》
でしかないということだけだ。

亡くなられた40歳女性のご冥福を祈りつつ・・。合掌

美しい国なるものの本質は自己犠牲なのか病みし国では
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テーマ : ひとりごとのようなもの ジャンル : 日記

tag : 人身事故 命あっての物種

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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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