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「主人とお墓をご一緒するなどとは畏れ多くございます・・。」と皇室の終活を見習う平民のオバさま方の話。
いつも行くプールに、いつもの時間にいつものごとく
「おはようございま~す♪」と挨拶してドアを開けたら、
今日は5人ほどのオバさま方が着替えをしながら、
大笑いしながら楽しげに話をしていた。
毎日が日曜日のオバさま方である。
プールに来るのが仕事よ。というオバさま方ばかりなので、
急いで着替えて帰らなければ!という人はほとんどいなくて、
室温が約30℃に設定されている暖かい更衣室で、
のんびりと井戸端会議に花を咲かせている。

はてさて、今日はどんな楽しい話をしているのかしら?
と耳を澄ませば、
「ご主人様と同じお墓に入るか?それとも入らないか?」
の話で盛り上がっておりましたとさ。





A子さん
(誰にでも歩調を合わせる小心者の未亡人の70代)

「わたしはね。亡き主人が入っているお墓に入るつもりよ。
だって・・他に入るところが無いもの・・」


B子さん
(あの人嫌い!と実名まで出してズバズバとものを言う
デラックス・マツコ似で夫有りの60代)

「お墓はあるけど、酒、女、ギャンブルで、散々わたしに苦労させといて、
お墓まで夫と一緒だなんて、絶対に嫌だわ。
わたしは樹木葬にするつもりで、すでに申し込んであるわよ。」


C子さん
(夫有りのいつも物静かな50代)
「わたしはね。死んじゃったらお墓なんて、
一緒だろうが、別々だろうがどうでもいいわ。
どうせ何も分からないんだから・・」


D子さん
(椅子に座るたびにドッコイショ!
立ち上がるときにもドッコイショ!と言い、
一仕事(着替え一枚)が終わるたびにハァ~(;´ρ`)と、
ため息を付くのが口癖の小太りで未亡人の70代)

「あら?みんな、いろいろ考えてるのねぇ?
わたしはね。なんか死なないような気がするから
お墓のことなんか考えたこともないけど、
でもいつかはお墓に入らなきゃいけないのよねぇ。
そうねぇ・・わたしもできることなら、
酒飲みでおまけに金銭面で苦労させられた主人と同じお墓は嫌だわ。」


E子さん
(今が良ければそれでいいと、
自らの終活にも地震等の災害の備えにも全く興味のない夫有りの60代)

「あらやだ~、またそんな暗い話なの?なんか明るい話はないの?」


B子さん
「あらやだ~!はこっちのセリフよ!
あーたね、わたしたちの世代にとって
明るい話なんてあるわけないでしょ?
年金は削られるわ、消費税は上がるわ、
入院しても病院に長く置いてもらえないわ、
在宅訪問診療してくれるクリニックは近くにはないわ、
老健や特養には入れないわ、
おまけに子どもたちは親の介護をする気はないわ、
どこに明るい話があるのよ。
せめて健康寿命を延そうと、
こうやってプールに来てるんじゃない。
あーただってね。いずれ死ぬのよ。
お墓をどうするか?も何も考えてないの?
わたしだって、そういうふうに
生きられるものならそう云うふうに生きたいけど、
お墓問題は間近に迫ってるから、考えないわけにもいかないのよ。
それでさ、わたしね、思うんだけど、
あの皇室でさえも終活をしてんのよ。
あらやだ、そんなことも知らないの?
NHKのニュースぐらい観なさいよ。
それにさ、皇后の美智子さまが、今生天皇の希望する合葬を、
「畏れ多くて・・」とお断りになられたんだってよ。
なんと奥ゆかしい美智子さまなのかしらね。
あーたも皇室の終活を見習いなさいよ。もう若くないんだから。」


D子さん
「でもね。わたし思うんだけどね。
菊のカーテンの裏側なんて、
わたしたちには窺い知ることもできないでしょ?
テレビでは両陛下の仲睦まじい姿しか放映しないから、
真から理想の夫婦象に見えるけど、
あの姿を国民に見せることが
両陛下の国家公務員としての大事な仕事なんでしょ?
それでさ、もしかしたらの話だけどね、
どんなに高貴な方々でも、そりゃあ夫婦だもの・・
長い夫婦生活のその間には男と女としての誰にも言えない
苦労や忍耐の日々がいろいろあったと思うのよ。
特に民間から嫁がれた皇后さまにね・・。
だから、今上天皇が、美智子皇后に、
『もし、君さえ良かったら一緒のお墓に入らないかい?』と訊いたとして、
皇后さまが、心の中では『こんな人とは嫌です!』と思っていても、
立場上、そんなことは口が裂けても言えないでしょ?
だから、『陛下とお墓をご一緒するなどとは畏れ多くございます。』
とオブラートに包んだように言った可能性もあるんじゃないの?
ハァ~(;´ρ`)」

とD子さんは、しゃべり終わりのため息を付きつつ、
今上天皇と美智子皇后に対して、
不敬且つ畏れ多いことを申しておりましたですが、
私に気づくと、
「あーら、ボケ田さん、あなたはお墓はもう用意してあるの?
亭主と一緒のお墓に入るの?」と訊いてた。

私は「はぁ・・そうですね。
皇后さまとは別な意味で、
できれば、主人とは畏れ多くて一緒に入る気にはなれませんけど・・(^^;」
と答えたのでしたが、
ご主人様と一緒のお墓には絶対に入りたくないと公言していた、
B子さんとD子さんは、
「それいいね。使えるよね。さすが皇后さまよねぇ。
わたしも、『とても畏れ多くて・・・』と言おうっと!」
と心なしか晴れ晴れした顔で更衣室を出て行きましたとさ。
131119r
静寂に抱(いだ)かれていし無縁墓に誰が植えたか白菊の咲けり
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テーマ : ひとりごとのようなもの ジャンル : 日記

tag : 樹木葬 健康寿命 菊のカーテン 合葬

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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