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「おひとりさま」には「おひとりさま」の苦労があるとも知らずして、寂しさよりも「おひとりさま」の自由に憧れる夫帯者のシニア女性たち。
新年会を兼ねた茶話会に行ってきました。
参加者は60代~70代の女性5人で、
そのうちの2人は離婚経験者と未亡人の「おひとりさま」です。

初めは他愛のない各家庭のお正月風景を語り合い、
次はあそこが痛いだのここが痛いだのという相変わらずの話になり、
「みんな同じよ・・」でその話は終わり、
そして次は離婚経験者と未亡人」の2人が、
おひとりさま」は如何に自由か!の話をし始めました。
同じ「おひとりさま」の仲間同士で映画を観に行ったり、
食事に行ったり、日帰りバス旅行に行ったり、
また、好きな時間に起き、好きな時間に床に着き、
24時間は誰にも束縛されずに自由に行動できるという、
自分だけの時間の気楽さを延々と語るその姿に、
私を含めた夫帯者の3人は、
思わず、その自由さと羨ましさに
ため息を付いてしまったのでありました。(笑)

夫帯者の中の1人のF子さん(66歳)は、
ご主人様の晩酌のおつまみと夕食作りのために、
午後3時までには家に帰り着かなくてはならないために、
午後2時からの水泳教室に入りたいのも我慢して、
いつも家路を急ぐ人なのですが、
そこで、ご主人様への不平不満を堰を切ったように語りだしました。

F子さん曰く。
「みんな、聴いて。
あのね。私が水泳教室に入りたい・・と主人にお願いしたら、
俺の飯はどうするんだ!ってイヤ~な顔をするのよ。
その日だけはコンビニ弁当にしてくれるように頼んだんだけど、
聞く耳持たずで、頭ごなしにものすごい嫌味を言われたのよ。
「誰のおかげでお前は飯が食えるんだ!」って・・
確かに主人の年金で暮らしてはいるけれど、
私が支えてきたおかげで主人の今がある!と思うのよ。
夫婦とも、もう同等の立場なんだから、
週に一回の夕食ぐらい自分で作ればいいと思わない?
結局、主人が家にいる間は、
私は死ぬまで無給の家政婦をしなくちゃいけないのよ。
早く主人が病気になって入院でもしてくれるか、
ポックリ逝ってくれないと、
私には思うままに自由に生きることはできないのよね・・。
子どもが巣立った後の主人の役目って何なのかしら?
どこが男女平等なのかしら?それとも、いないよりマシなのかしら?
誰か教えてくれない・・」

そこへ、離婚経験者のG子さん(63歳)と未亡人のH子さん(65歳)が、
F子さんにアドバイスめいたことを言いだしました。

G子さんは60歳を機に調停離婚をしたのですが、
「自由になりたければ、私のように調停で離婚しなさい。
年金は分割されるし、自由だし、なんとかやっていけるものよ。」

H子さんは55歳のときにご主人様を病気で亡くされたのですが、
話によるとダメ夫としてお決まりの、
酒、女、ギャンブルに魅入られた男だったらしく、
脳梗塞で倒れて1週間の入院で亡くなられたとか・・
ですが、ダメ夫ゆえに喪失感も湧かず、
むしろ、「嗚呼!やっと死んでくれた!」
と喜んでしまったのだとか。
あまりにも優しく理解ある旦那様だと喪失感が大きいので、
むしろ、普段から憎しみを増大させていたほうが、
悲嘆感はないと思う。

だそうです。

さりとて、F子さんは離婚をする気まで行っている訳でもなく、
ただ単に現状の夫婦間の不平不満を誰かに聴いてもらい、
少しだけ楽になりたかっただけであり、
憎しみを増大させてまで、夫婦生活を送りたくない。
そういう人です。



その話を黙って聴いていた、もう一人の夫帯者I子さん(70歳)が、
笑いながら口を挟んできました。

「そういうのを無いものねだりと言うのよ。
ここでのように、皆本当のことは口にはださないけれど、
おひとりさまにはおひとりさまの苦労が、
おふたりさまにはおふたりさまの苦労があるものなのよ。
私の姉は50代でおひとりさまになったんだけど、
あらぬ噂を立てられたりして、
世間の風はものすごく冷たかったらしいわよ。
そのうち、F子さんもN代さんも、嫌でも・・じゃなくて、
待ち望むおひとりさまに必ずなれるわよ。
そうしたら、思いっきり自由を満喫すればいいんじゃない?
人間なんて置かれたところで、最後まで精一杯生きるしかないのよ。
そういうわたしも、
できれば早くおひとりさまになりたいけれどもね・・フフ♪」

だそうでございます。

ちなみにI子さんのご主人様は、脳梗塞の後遺症で、
右半身麻痺になり、現在は週に3回ほどデイサービスに行っているそうです。



思いますに・・
幾らご主人様の不平不満を言い連ねても、
アルコール依存症で手がつけられない状況であるとか、
もしくはDV夫であるとか、そういう急を要する場合でもない限り、
この歳になると、気力と体力の衰えが顕著であるので、
余程の資産家でもない限り、離婚もできず、
夫婦生活の現状はそう簡単には変えられません。
逃げているのでもなく、努力を放棄したのでもなく、
男と女は永遠に分かり合うことはできない、ということを
悟ってしまっただけかもしれません。

茶話会の一番の年長者であるI子さんの
「人間なんて置かれたところで、最後まで精一杯生きるしかないのよ。
そういうわたしも、できれば早くおひとりさまになりたいけれどもね・・フフ♪」
の、「フフ♪」という微かな忍び笑いに込められた意味合いに、
妙に納得して家路に着いたのでありました。フフ♪

我が家は晩酌はしません。そして、私の毎週火曜日午後の水泳教室の日は、
夫が夕食を作って私の帰りを待っていてくれます。
ですが、暗に見返りを求められるので、私は夫のそのような束縛愛?が重いっ!
と思うことも多々あります。
男と女は永遠に分かり合うことはできません。
さらに分かり合えないのが、婚姻年数に関係なく、、
今の時代の夫婦という男と女の謎の集合体なのかもしれません・・。

私的には、子育て後や定年後の夫婦関係の理想としては、
平安時代のような通い婚、もしくは別居婚週末婚にして、
お互いの人生の総仕上げに邁進し、介護等でお互いが必要になったら、
再び同居するのがお互いのためだと思うのですが、
あまりにも虫が良く、また都合が良過ぎる考え方でしょうか・・。

元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。

今、女性は月である。

他に依つて生き、他の光によつて輝く病人のやうな蒼白い顔の月である。

私共は隠されて仕舞つた我が太陽を今や取戻さねばならぬ。

「隠れたる我が太陽を、潜める天才を発現せよ、」

こは私共の内に向つての不断の叫声、押へがたく消しがたき渇望、

一切の雑多な部分的本能の統一せられたる最終の全人格的の唯一本能である。

                                                      By 平塚らいてふ

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テーマ : シニア・エッセイ ジャンル : 日記

tag : おひとりさま おふたりさま 茶話会 夫帯者 通い婚 別居婚 週末婚

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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