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死にそこないのエロ爺さん曰く、寿命は運次第
友人(60代後半男性)に健康オタクがいる。
高価な健康食品に月数万円もかけ、食事にも留意し、
毎年、体の隅々まで検査する人間ドッグも欠かさない。
更に、毎日泳ぐ(5キロ)、歩く(一万歩)も日課にしている。
雨の日も風の日も、雪が降ろうと槍が降ろうと、火山灰が降ろうとも、
100歳までは何が何でも現役で生きる為に、
その日課は欠かさないそうである。

ナマケモノの私から見れば、
その友人は健康が生きるための手段ではなくて、
生きるための目的になってしまっているように見える。
そして、いつも疲れたような顔をしているのも気になる。

健康オタクの友人とは逆に「健康なんかクソくらえ!」を実践している
「自称死にそこないのエロ爺さん(80代後半)」の知り合いがいる。
太平洋戦争中に行かされた支那で、
部隊が全滅した中でも自分だけが死にそこない、
帰還後は交通事故に遭い生死の境を彷徨ったが、
また死にそこなって生き返り、
脳梗塞で倒れたが、またまた死にそこなって生き返り、
多少は体が不自由になったが口だけは達者で、
好きな煙草はプカプカ。酒も飲み、好きなものしか食べないらしい。
そして、死ぬまで恋心を抱くのを生きる糧にしているそうな。
ちなみに今は、10年前に死んだ婆さん似のプールの監視員の
綺麗なおネェちゃんに恋をしているんだとさ。


自称死にそこないエロ爺さん曰く、

「人様はよぉ!健康健康って言うけんどもよ。
どんなに節制しても、しなくてもよぉ、寿命なんてものはよぉ、運だべよ!
人間なんてものはよぉ、年齢に関係なく死ぬときは死ぬんでぃ!」

と、口癖のように言いながら、
顔見知りの女性を見かければ、誰彼構わずに、

「ヨォ!○○ちゃん、元気でやってるか~い?
いつ見ても綺麗だねぇ。愛してるよ~♪ところで今晩どうだい?」

と冗談を言っては昔のお嬢さん軍団を笑わせ、
人生を面白可笑しく楽しみながら生きている。

個人的には後者の「死にそこない爺さん」の生き方に憧れてはいるけれど、
私はまだ、そこまで人間が出来ていないし達観もできていない・・・。

「自称死にそこないのエロ婆さん」と自分で言うには、
人生修業が足りないのか?
はたまた、
同年代の友人と比べて、私は余りにも見た目が若く美しすぎるわ・・と、
さっき鏡を見て思ったからかしら・・(笑)



冗談はさておき、最近読んだ本「死ぬときに人はどうなる10の質問」

に因ると、「健康の延長線上に不死は存在しない。」と書いてある。

日本人の死因のトップはがん(悪性新生物)で30%。
2位が心疾患の約15.8%。
3位が脳血管の11.5%。

日本人の約3分の1は、嫌でもがんで死なねばならない・・・。

以下、青字は本文P128~129より引用。


いわゆる生活習慣病と呼ばれているような、高血圧や高脂血症・糖尿病等は、
運動をするとか、食生活に気を付けるとかいったような
健康維持法で症状の悪化を防ぎ、進行を遅らせたりすることも出来るだろう。
しかしながら、たとえばがんの場合は、適度な運動をし、
食生活に非常に留意してもなるときはなってしまう。
実際、健康には自信があったのに突然進行がんと診断され、
落ち込んでしまっている人を私は少なからず見てきた。
一方で、病弱なのにここまで生きられたのは奇跡とおっしゃる方も少なくないのだ。
普段健康であるか、あるいは病弱であるかが、必ずしも寿命に関係ないことがわかる。
そしてまた、これを言ってしまうと身も蓋もないのだが、
どれだけ喫煙をし飲酒をしてもがんにもならず肝臓を痛めもせずに寿命を全うする人もいれば、
たいして暴飲暴食もしていないのに糖尿病になったり、
喫煙を一切していないにも関わらず肺がんになったりすることもある。
要するに持って生まれた体質の影響を受けるため、
けして環境因だけで人は病気になるのではない。
そして病気になるか否かは、もちろん病気になりやすい生活習慣というものはあるものの、
最終的には運に左右されるのである。
結局、人は必ず死病に犯されるときが来る。
健康を保っていても、死病に犯されるのを妨げることはできない。


要するに、
日本人の死因のトップのがんについては、
どんなに健康に留意しても、節制しても、
「ガンに効く○○○」等々のバカ高い健康食品を摂取しても、
アンチエイジングに精を出しても、無駄なのである・・。
だって、最終的には運なのだから。

人は皆死ぬ運命にあるという事実は、頭の中では判ってはいる。
もし私が今、末期がん告知でもされたら、
「なぜ?なぜ私なの??なぜなのよ~!?嘘よ~!」
と、エリザベス・キューブラー・ロスの唱えた、
死に至る5段階説の第一段階:「否認と孤立」のままの状態で
生の終焉を迎えることになることは間違いない。


まだまだ心の準備ができていないということね・・。

エライ哲学のセンセイ様方は、皆様一様に、
「人生とは長さよりも質である・・」とは言うけれど、
「私の人生は良質であった。だからいつ死んでも悔いはない。」
と言い切れる人がいったいどれだけいるのだろう・・?

私のような凡婦には人生は質より長さなのである・・・。
この先、老いらくの恋をする可能性もあるかもしれないから。(笑)


生涯現役は叶わぬ夢でしかないことを思うと、
若さや健康に執着すればするほど老後の苦しみが増すような気がする。

ならば、ほどほどに生活習慣を改善して、ほどほどに症状の悪化を防ぎ、
ほどほどに進行を遅らせる努力でもしながら、
少しでも死のリスクを下げつつ、ほどほどに死を見つめることで生を想い、
がんで死なねばならぬのなら、
ほどほどに穏やな顔をしてホスピスで死んでいきたいものである。
110129r
狭庭辺(さにわべ)に雪中花咲き取り乱すナルキッサスの化身見てをり
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テーマ : 「生きている」ということ ジャンル : 心と身体

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Re: NoTitle
大学生様。はじめまして。
このような辺境ブログに真摯なコメントをありがとうございます。
まさか、20歳前後?のお若い方からのコメントがあるなどとは、
夢にも思っておりませんでしたので、少々戸惑っておりますが、
私の今の気持ちと現状を包み隠さずにお答えいたします。


>おばーさんというのは本当なんですか?

年齢はアラシックスですので、
世間的には私は間違いなく「ばーさん」でしょう・・。



>死とは年を取ればそれなりに覚悟ができたりして
>そのまま受け入れることができるものと考えていたのですが
>ナス代さんのブログを見ていると、死に対する恐怖感が
>少しも衰えていないような印象を受けます。
>感覚とは衰えないのでしょうか?

人間として生まれ落ちた者には誰にでも公平に死は訪れます。
ゆえに、いつかは判りませんが、
私自身が死ぬことについては既に受容はしています。
ばーさんと言われる年齢まで、
なんとか生きてこられたということは、
或る意味「幸運」だったと言えるのかもしれません。
ただ、私が恐怖に思うのは、
「死に至る過程=肉体的苦痛と精神的苦悩」です。

それなりに健康で外出好きな周りの友人たち
(シニア~シルバー世代)を観察していますと、
老いて肉体は衰えても、残念ながら煩悩に因る
生へのあくなき執着は枯れているようには見えません。
ゆえに、生への執着は息絶えるまで続くのではないでしょうか・・。


ですが、自宅や施設で長期に渡り、
寝たきり状態でいらっしゃる高齢者の方々は
また別な感覚をお持ちなのかもしれません・・。
生きることに関して、一縷の希望も持てない身心の状態が続けば、
生への執着は序々に希薄になるのかもしれませんね。
私はまだそういう立場にはなっておりませんので断定はできませんが・・・。

もうひとつ、別な視点から付け加えますと、
私より上の年代の方々は、幼いころから培ってきた家族制度の中で、
「死を受け容れる為の宗教的or哲学的要素をお持ちなのではないか?
とも思います。
昔は自宅で家族を看取り、自宅で葬儀を執り行い、家には必ず仏壇がありました。
死は覆い隠すべきものではなく、歴然と日常の中に存在していたからです。


>夜、死について考えると怖くてたまらなくなります。

今は死を恐れるよりも、
人生に不満足なまま空虚に生きることを恐れてくださいませ。
NoTitle
こんにちわ
大学でのレポート資料を集める際にたまたまこのブログを見つけてから読ませていただいてます。
いきなりでぶしつけですが、2つほど質問させてください。

ブログ読んでて驚いたのですが、おばーさんというのは本当なんですか?
文面からとてもそうは思えません。
あまり年を感じさせないというか若々しくすら思えます。
絵文字もトピックも最近のものを受容されているようですし
感性もとても書き手の読みやすさを重視されていると感じます。

もうひとつ、私はこのブログを読んで怖くなりました。
死とは年を取ればそれなりに覚悟ができたりして
そのまま受け入れることができるものと考えていたのですが
ナス代さんのブログを見ていると、死に対する恐怖感が
少しも衰えていないような印象を受けます。
感覚とは衰えないのでしょうか?
夜、死について考えると怖くてたまらなくなります。
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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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