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間抜けなオレオレ詐欺師VS.ボケた振り婆さんの笑える攻防戦。迷演技?だったがゆえに詐欺グループにスカウトされかけた?私。オレオレ詐欺犯は本当に「あ、おれ、おれだけど。」と言うことが判明。
それは、一昨日(2014.04.24)の午後2時15分のこと。
プールから帰ってきて、泳いだ後の心地良い疲れと爽快感に酔いしれながら、
一息付こうと、コーヒーを飲んでいたら、電話がかかって来た。

普段は留守電にしていて、「ただいま留守にしております。
ピーッという発信音の後にメッセージをどうぞ」の音声が流れた後に
相手が名前を言って、メッセージを入れ始めた時点で、
知っている人ならすぐに受話器を取る。
知らない人(電話セールス)なら無視する。
ということにしているのだが、
その日は夫から、午後2時頃に友人のAさんから電話が来る予定だから、
俺の帰宅が間に合わなかったら、待ち合わせの時間を訊いておいて欲しい。
と頼まれていたので、Aさんかと思い電話に出たのでありました。




固定電話の着信音
ピヨピヨピヨピヨピヨピーヨロロ~♪♫♪


「はい、もしもし~」

(普段から、絶対に、「はい、ボケ田です。」と名字は言わない。)

詐欺男
「あ、おれ、おれだけど・・」

(Aさんなら必ず真っ先に自分の名前を名乗る。
電話をかけてきた人物は聞いたことのない男の声で、
年齢は30前後と思われる。)


「えっ?おれ?」

詐欺男
「そうだよ。おれだよ。お・れ。」

(Aさんの声ではないことが確実に判る。
この時点で、これはもしかして・・、否、もしかしてなどではなく、
本物のオレオレ詐欺だと確信する。
本当にオレオレ詐欺は、初めに「おれ、おれだけど・・」と言うことが判り、
ついに我が家もにもかかって来たか!と思ったとたん、
アドレナリン濃度が急上昇したらしく、
脳が猛スピードでハイテンションモードになり、
お年寄りの大敵である振り込め詐欺男を、
すこしばかり懲らしめてやろうじゃん!と思ったのであります。
そして、我が脳の前頭連合野が瞬時にして目まぐるしく火花を散らし、
オレオレ詐欺犯を懲らしめる最大の武器を模索し始めたのですが、
時間にして約2秒ほどで、その武器とは、ちぐはぐな会話でもって、
認知症の母親を演じ、ときどきボケた振りをしながら、弄んでやる!
と判断を下したのでありました。)(笑)


「それで?おれさんは、どこのどちら様で、どのようなご用件でしょうか?」

(今朝のラジオのニュースで65歳女性が振り込め詐欺に騙された振りをして
警察と協力して犯人を捕まえた・・との報道を聞いたばかりだったが、
いつも時間に追われている私が必殺仕掛け人になるほどの時間的余裕はない。)

詐欺男
「あのさぁ、おれ、今、病院から電話してるんだけどさ、
実は、会社でインフルエンザが流行っていてさ、
それで、おれも少し熱っぽかったんだよね。
そしたらさ、上司から病院へ行け!って言われてさ、
たった今、診察が終わって、
会計で名前を呼ばれて処方箋をもらおうとして、
待合室の座席を離れた2分間ほどの間に座席に
置いといたカバンを盗まれちゃったんだよ。
もちろん、警察には届けたけど、
警察からそっちに連絡が行くかもしれないから、
そのときは宜しく。」

(この時点ではお金が必要!との話は出さないが、
心なしか、少しだけ声が上ずってはいる。
口調はどちらかといえばおとなしい感じで威圧的ではない。)


「はぁ~さよでございますか。どこのどなた様か存じませぬが、
 それは災難でございましたわねぇ。
それで、なにゆえに、私のところに警察から連絡が来るように
おっしゃったのでございますか?
私とあなた様は縁もゆかりも無いお方ですのに。」

詐欺男
「えっ?やだなー!どこのどなた様か存じませぬが・・って、
おれだよ!おれ!盗まれたものが見つかったら、
おれか、実家に連絡してください。って警察に頼んでおくのは当然だろ。」


「えっ、実家?ここはおれさんの実家なの?
私、おれなんて言う人を産んだ覚えはありませんけど。
もしかして、電話番号をお間違えなのでは?
それに、オ―レ♪オレオレオレ♪って、サッカーの応援団じゃあるまいし、
まるでオレオレ詐欺のステレオタイプな言葉ばかり言われたら、
オレオレ詐欺だと疑いましてよ。オーホッホ」

(詐欺男がしばし沈黙・・どうやら、電話を切るか?どうか
迷っているのかも・・もしくは私の声の質や高低から判断して、
詐欺のカモ候補である私を、母親にするか、祖母にするかを見極め中なのかも。)

詐欺男
「おれだよ、おれ、やだな母さん。ふざけないでよ。おれだってば!」

(やっと出た母さんという言葉。
どうやら、まだお金を出させることを諦めていないらしい。
私もシナリオの無い、ボケた振り即興芝居での反撃遊びを
相手が電話を切るまで続けることに決める。
展開次第ではこちらから切ることも、一応は視野に入れておく。)


「えっ?あらやだわ、おれさんは私の息子だったの?
なにしろ私は貧乏人の子沢山で息子が5人もいてね。
全員、声が似てるから、誰が誰だか区別が付かないのよ。
だから、おれさんは私の何番目の息子か?ということと、
名前を言ってくれなきゃ判らないわ。
だから、おれさんが私の5人の息子の中の一人であるならば、
あなたの名前と生年月日と、母親である私と父親と兄弟と、
それから、子どもの頃に可愛がってもらった祖父母の名前と、
小学生のときにあなたが拾ってきて、苛めていたペットの名前を
正確に言ってごらんなさい!」

(詐欺男が再びの沈黙・・
息子が5人いる。という偽情報を与えたので、
私の何番目の息子にするか?と、
適当な名前を考えている様子。
それとも、もう、電話を切るか考えているのかも?)

詐欺男
「やだなぁ、母さん。何言ってんだよ。
しっかりしてくれよ。おれだよ。次男のジローだよ、ジ・ロ・ー」

(私は5人も子どもを産んでないし、ましてやジローなどという息子もいない。)


「あら、な~んだ?あんたは次男のジローだったの?
最初におれはジローだよ。って言えばいいのに、おれおればかり言うもんで、
母さんね。てっきり、オレオレ詐欺かと思っちゃったわよ。
気がつかなくて、ごめんねジロー
それにしても、ジローが母さんに電話をかけてきたのは何年ぶりかしらねぇ?
あら、あらららら!母さん、やっと思いだしたわ!
ジローは5年前にオレオレ詐欺で逮捕されて、
確か、○○刑務所に入っていたはずじゃなかったっけ?
母さんはね。ジローがお奉行様にお縄にされた時点で、
もうジローとは親子の縁を切ったつもりだったのに、
何年かぶりにでも、こうして困っているという電話が来ちゃうと、
母性が疼いて、つい助けてあげたくなっちゃうものなのねぇ。
母親の性(さが)って、なんて哀しいものなのかしら。
それで、ジローは○○刑務所からいつ出所したの?今どこに住んでるの?
母さんつくづく思うの・・・
父さん亡き後に掃除婦とヨイトマケの仕事で、5人もの息子を育て上げたのに
息子全員が老いた母親の体を案じて、一人も家に訪ねて来ないなんて・・
母さんの人生はいったい何だったのかしら・・・?
母さん、悲しいわ・・・ヨヨヨヨヨ......

(ちょうど、プールで鼻に入ってしまった水が今頃になって
鼻水となって出て来そうになったので、鼻声ですすり泣く風をしてみせる。
ついでに、ごめんねジローという歌を思い出したのでダシャレも入れてみる。
私の迷演にいい加減に呆れ果て、詐欺男が怒って、暴言でも吐いて、
電話を切っても良さそうに思うのだが、なかなか切ろうとしない。)

詐欺男ジロー
「やだなー!ふざけないでよ~。母さん。
おれ、ムショ帰りなんかじゃないよ。
今、住んでいるところは、○○区○○町だよ。
それに、ずーっと、真面目な会社員をしてきたじゃないか。
長いこと連絡をしなくて悪かったよ。ゴメンネ。母さん。」


「いいのよ。こうして、電話をかけてくれるだけでも、
独り暮らしの寂しい母親にはものすごく嬉しいものなのよ。
あら、やだ、母さん、急にトイレに行きたくなっちゃった。
歳は取りたくないものよね。
最近トイレが近くてね、ときどき尿漏れするのよね。
いつの日か、母さんを訪ねてくるときは、
尿漏れパッドをお土産に買ってきてね。」


詐欺男ジロー
「なんだよー。そんな話はどうでもいいよ。
漏らす前に早くトイレに行ってこいよ。」


「じゃ、切らないで待っててね。
あららら、なんだか便意も催してきたみたい・・。
ついでだからウ○コもしてくるわ。
あっ、うっ!もう両方とも漏れそうよ~~~~~~!!!」

詐欺男ジロー
「チッ!マジかよ―!早く受話器を置いてトイレに行けってば!」

(これで、詐欺男ジローが電話を切るかな?と考え、
 別室でスクワットを50回ほどして戻り、再び受話器を握ったら、
 驚くなかれ!まだ繋がっていた。)


「おまたせ~。もしもし、えーとぉ?どちら様でしたっけ?」

詐欺男ジロー
「息子のジローだよ!オシッコ漏らさなかった?」


「えっ?なんのこと?息子って、私ってあなたの母親なの?」

詐欺男ジロー
「そうだよ。母さん。わざとボケてるんじゃないの?
それともマジでおれをからかってるの?」


「あっ、そうそう思いだしたわ。
久しぶりに電話をかけて来たジローだったわよね。
確か、病院で大事なカバンを盗まれたとか言ってたわね。
息子のジローが大切なカバンを盗まれて困っているときに、、
からかったりするわけがないじゃない。
母さんね。最近なんだか認知症が出てきちゃったらしくて、
それは突然にやってきて、瞬間的に記憶が途切れることが
一日に何回もあるのよ。
だから、息子全員の名前も思い出せなくなるときもあるの。
この間なんてね、北海道から東京に来たついでにって、
8年ぶりに訪ねてきてくれた長男のイチローにね。
「あなたはどちら様ですか?」って訊いたらしいのよ。
母さん、ますます認知症が進んでるみたいなの・・。
ジローと話をしている間にも、さっきみたいに、
瞬間的に記憶が途切れる前にもう一度訊いて、
メモにして残しておきたいから、
ジローが病院で盗まれたというカバンには何が入ってたのか?を
もう一度復唱してくれない?
ついでに、行った病院の名前と、
どこの警察署に盗難届けを出したかも教えておいて。」

詐欺男ジロー
「えーとぉ・・カバンに入ってたのは、財布とケータイと、
会社から取引先へ持っていくために預かった小切手なんだ。
それで病院は○○大学病院で、警察署は○○署だよ。」

(ここでの彼のおバカ丸出しの嘘は、○○大学病院は実在するが、
特定機能病院に指定されていて、事前予約か他の医療機関の紹介状なしには
診療を受け付けてれない病院であり、
たかがインフルエンザの疑い有りの程度で、飛び込みで診察を希望しても、
診察はおろか受付もしてもくれないはずである。)


「えっ?財布も盗まれたの?
お金を払わなきゃ病院の会計で診療費を払えないし、
処方箋も出してもらえないんじゃないの?」

詐欺男ジロー
「あっ、そうそう、財布だけはポケットに入っていたんだったよ。
おれ、まだ熱っぽいのかな?」


「その割には風邪声でもないし、声もだるそうには聞こえないわね。
それに、この電話だけど、ケータイからかけてるんでしょ?
ケータイも盗まれたんじゃなかった?イチロー、しっかりしなさい!
あなた、もしかして、若年性アルツハイマーかもよ。
今病院にいるのなら、インフルエンザよりも、
あなたの頭の中を隅々まで診てもらいなさい!母さんの命令よ!」

詐欺男ジロー
「えっ?イチロー?母さん、今、認知症が出てきた?
おれさぁ、忙しいし、ものすごく急いでるんだ!
それから、おれは、イチロー兄貴じゃねぇよ!次男のジローだよ。
そうそう、ケータイだけど、
こっちもスーツのポケットに入れていたんだったよ。
盗まれたカバンに入っていた会社の小切手のことで頭がいっぱいで
おれ、ものすごくパニクってるのかも・・。
そこで、母さん、お願いがあるんだ。
盗まれた小切手分のお金を明日の午前中でいいからさ、
一時的に用立ててくれないかなぁ?
明日の午後までに小切手を取引先に届けないと、
おれ、会社をクビになるかも・・」

(まだお金を騙し取ることを諦めていなかったらしい。)


「まぁ、そうなの?大変だわ!
母さんね。明日の朝一番で一番近い○○銀行に行くわ!
それで、幾ら必要なのっ?
でもね・・。よく考えたら、それぐらいのことで、
東大を出たサブローをクビにする会社なんて、
ろくな会社じゃなくて、きっとブラック企業に決まってるわ!
そんな会社なんか、サブローの方からさっさと辞めてやりなさいっ!
あらやだ、母さんったら、また急にまだらボケがでてきたみたいだわ。
エート、あなたの勤務先はどこだったかしら?ユ○○ロ?ワ○ミ?
それにサブローは、今年、何歳になったんだっけ?
それから、市の広報の振り込め詐欺対処法で読んだけど、
オレオレ詐欺の詐欺師は、必ず、ケータイ番号が当然変わった・・
って言うらしいじゃない。サブローを疑うわけじゃないけど、
明日、○○銀行から帰ってきたらすぐにサブローに電話をするから、
ケータイの新しい番号と契約してる通信会社も教えておいてちょうだい!
せっかくだから、母さんのケータイも家族割で使いたいから。」

詐欺男ジロー
「やだなぁ・・母さん、おれ、サブローじゃなくて、ジローだってば!
おれの勤務先は初めから○○○○株式会社じゃないか。
それから、おれは東大なんか出てねぇし、歳は今年で41だよ。
新しいケータイの番号は080ーXXXXーXXXXで、
契約してんのはソフトバンクだからね。
お金の都合が付いたらすぐ電話して。
あ、それから、明日必要な金額は80万だから、
明日の御前中までには、必ず用意しておいてよ。」

(080ーXXXXーXXXXを調べたら、通信会社はドコモと判明。
すべてを嘘で固めた詐欺師人生って、虚しくないのかしら・・
それとも、脳内の善悪を司る部位が完全にイッチャってるのかしら?)


「80万なのね!判ったわ!
80万なんてシローのためなら安いものよ!
で、お金はどうやってシローに渡すせばいいの?
もし、シロー以外の人が取りに来たら、
確実に詐欺だから、母さんはシロー以外の人には
絶対にお金は渡さないからねっ!
とにかく、お金のことは母さんに任せなさい!
でも、よく考えたら、銀行預金は残高0なのよね。
しかたがないわ。可愛い我が子のシローのためですもの!
○○駅前の消費者金融で借りてくるわ。
でもね・・・母さん、シミジミ思うの。
息子が5人もいるのに誰一人として、何年も連絡も寄こさないで、
その中の一人が、やっと電話をかけて来たと思ったら、
お金を用立ててくれって、言うなんて.....
母さんの人生ってこんなものなの・・?
あーあ、早く彼の世の父さんから、お迎えが来ないかしら。
それからね、シロー。母さんも助けて欲しいことがあるの。
先月のことだなんけどね、全然、買った記憶がないんだけど、
万病に効くっていう、100万円の磁気治療器を
分割払いで買っちゃったみたいなのよ。
そのときはきっとまだらボケ状態だったと思うの。
月に5万円にも満たない年金から、
毎月金利を含めて3万円も払わなくちゃいけないのよ。
あなたをこの世に送り出した母親に餓死して欲しくないでしょ?
シローに80万を渡す前に、磁気治療器代を一括で援助してくれない。
もちろん現ナマでお願いね!」

詐欺男ジロー
「今度は四男のシローかよ・・・・
おれ、サブロー!んんっ、??あっ、おれも間違えた・・
おれは次男のジローだよ、母さん。
認知症なんて、ホントは冗談なんだろ?
今すぐ金が必要なのはおれなんだってば!
磁気治療器の支払いは他の兄弟に頼んでくれよ~!
母さん!明日の午前中にお金を用意できるの?できないの?
いったい、どっちなんだよっ!」


「そうねぇ・・明日のことは明日のこととしか言いようがないわね。。。
ほら、母さん認知症だから、今日のこのジローからの電話のことも
すっかり、忘れてしまっているかもしれないから・・
それからね。ジローが次に母さんに電話して来たら、留守電設定になってるから、
メッセージを入れておいてね。それで、もし、母さんが今日のことを覚えていたら、
教えてもらったケータイ番号に電話するわ。では、ごきげんよう♪」

(教えてもらったケータイ番号になど、一生涯、電話などするわけはないけれど、
詐欺男ジローがイライラし始めたのを機にこれ以上、深入りすることのリスク
(我が家の電話番号と名字を知られていることと、おちょくったことへの報復等)
を考えて、この辺で、電話を切ろうと思ったのであります。)


詐欺男ジロー
「待ってよ。オバさん。どうせ最初からバレバレなのは知ってたさ。
それでも、なんとか金を引き出そうとしたけど無理だったみたいだね。
オバさんの演技力には負けたよ。オバさんの話を聴いている間中、
声を出さずに腹筋だけで笑い過ぎてさ、おれ、今、腹の皮が痛ぇよ。
オバさんさぁ、歳の割には、反応が早いし、澱みもなくおれから情報を聞き出すし、
芝居も上手いしさ、スゲぇ騙しのテクを持ってると思ったぜ。
オバさんがもっと若かったら、おれたちの仲間にスカウトしたいくらいだったよ。」


「ジローや、もう冗談はヨシコさんにしないかい?
それからね。会話はすべて録音したわよ。
今夜にでも警察官をしている甥のところに相談に行くつもりよ。
今度電話してきても同じことをするわよ。
あなたね。声が上ずってたわよ。
きっと、あなたの良心がお年寄りを騙すことを咎めているのよ。
それから、自信がないのが見え見えよ。
そんなオレオレ詐欺犯罪グループなんかさっさと辞めて真っ当な仕事を捜したら・・。」

詐欺男ジロー
「やっぱりそうか・・・。
オバさん、おれはこの仕事向いてないように見えた?それから本当に録音したの?」


「録音は本当よ。それから、あなたには詐欺師はぜーんぜん向いてないわよ。
と言うか、人として、それ以前の問題なんじゃない?
あなたのしていることは犯罪なのよ。解ってるんでしょ?
それに、あなたにもこの世に健康な体で送り出してくれた母親がいるんでしょ?」

詐欺男ジロー
「うん、田舎にいるよ・・。独りで・・。」


「あなた、生まれはどこなの?」

詐欺男ジロー
「おれのふるさと? 実は福島なんだ・・・。」


「福島は広いわよね。会津?中通り?浜通り?」

詐欺男ジロー
「言いたかないけど、浜通り・・。」


「言いたくない・・ということは、原発事故の影響を受けた地域なの?」

詐欺男ジロー
「うん、おふくろは今も一人でいわき市の仮設に入ってるよ。
 早く呼び寄せたいんだけど、こんなおれじゃさぁ・・・」

シミジミと詐欺男ジローが、一人で仮設に暮らす母親(多分嘘)を思い浮かべながら、
真っ当な道へと更生中?に、いつも肝心なときに私の邪魔をする夫が帰ってきて、
玄関先から「おーい、誰からの電話なんだー?
Aさんからなんだろ?早く電話を変わってくれ~」と大きい声で言う。

詐欺男ジロー
「あっ!ヤベ!もしかして、旦那さんが帰ってきたの?
じゃ、もう切るわ。
話の中身からさ、オバさんは、認知症なんかじゃなくて、まだ若くて、
寂しい独り暮らしの高齢者なんかじゃないことも判ってたよ。
オバさんの話、本当のおふくろと冗談を言い合ってるようで、
とっても楽しかったよ。ありがとう。元気でね。」

と、最後にはオレオレ詐欺男とは思えぬ言葉を残して、
ジローは電話を切りましたとさ・・。

お互い立場を忘れて、電話遊びごっこになってしまったのでしょうか・・(笑)

福島出身ということは多分嘘でしょう。
そして、ジローという存在しない息子の名を語った詐欺男は、
今日もまた、息子と信じて大金を差し出す高齢者のカモを探して、
オレオレ詐欺電話をかけ続けていることでしょう。



用意周到な振り込め詐欺グループは役割分担が決まっており、
詐欺の手口は、卒業した学校の名簿などから、
息子に成りすます人間の名前、年齢、家族構成、電話番号、
更には職場の部署まで調べ上げて、電話してくる場合もあるそうです。

今回の振り込め詐欺男のジローの場合は、
用意周到な下調べをしたような形跡はなく、
行き当たりばったりでなんともお粗末で幼稚な詐欺師でしたが、
こんな詐欺師にでも、騙される人は騙されます。


また、独断で思いますに、今後は少子高齢化時代を反映しての詐欺犯罪として、
オレオレ詐欺の逆パターンのような、
つまり、認知症を装った老いた母親(父親)役と成年後見人役、
更には弁護士役も加わり、共謀して、老いた認知症の親が騙されて、
高額な買い物をしてしまったとの理由で、
代わりに息子や娘に代金を払って欲しい・・のごとき、
認知症の老いた母さんを助けて詐欺」のような犯罪も出てくるような気がします。


それから、60代の友人のひとりは、彼女の一人息子が有給休暇で家にいるときに
息子だと名乗る振り込め詐欺電話がかかってきたそうです。
すぐにリアル息子に電話を変わってもらい、
「おれは一人息子として生まれたはずなんだけど、
キミは亡き父の隠し子かい?だったらおれの兄さんかい?それとも弟なのかい?」と、
訊いてもらったら、すぐ電話が切れた。と大笑いしていました。


自分だけは振り込め詐欺なんかには騙されないから大丈夫!と思っていませんか・・。
電話がかかってきて、名前を名乗らずに「おれ、おれだよ。」と相手が言ったら、
「おや、ジローかい?」などと、リアル息子の名前を絶対に口に出してはいけません!
息子さんのいらっしゃるシニアorシルバー世代の皆様は、
くれぐれもお気をつけくださいませ。
以上、初めてのオレオレ詐欺(振り込め詐欺)体験記でした。
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テーマ : シニア・エッセイ ジャンル : 日記

tag : オレオレ詐欺 振り込め詐欺 必殺仕掛け人 ごめんねジロー 認知症の老いた母さんを助けて詐欺

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Re: はじめまして
tomoko様。はじめまして。コメント感謝致します。
サイコパスにご興味がおありですか・・。
尼崎の事件ですが、主犯格の被疑者死亡(拘置所内で自死)のため、
事件の背後に隠された真実の解明も困難なことでしょう・・。

吹けば飛ぶよな泡沫ブログではありますが、
今後とも宜しくお願い致します。(^^♪




はじめまして
iPadでいろいろネットで調べていて、今日はサイコパスが気になり、その流れで尼崎の事件についての考察から、このブログにたどり着きました。
面白いです。凄く。さかのぼってイロイロ読ませて頂きました。
論点が的確で、なおかつ上からではない自虐的な物言いなどもあり。すっかりファンになりました。
私より少し上の世代にはこういうきちんと物事を考えられる女性がいたんだなと、時代を遡りながら思い起こしていた次第です。
これからも読者でいたいと思います。よろしくお願いします。😋
tomoko50歳
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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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