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葬送の儀における価値観が半世紀前と180度変わった昨今、親やパートナーのもしも・・のときに訃報を知らせる縁戚関係者の範囲は? それから、夫婦の本来の姿とは、どちらかに人生の枯れ死の時期が訪れたら、静かに看取り看取られることなのだと思うようになりました。
今年も例年のごとく、変わり映えのしない日々が始まり、
相変わらず、いつものプールに通い始めました。

そして、昨日、「否応なく脇目も振らずに老いへの道」を
一直線に進まなくてはならないプー友のおばさま方と
ギャラリーでの昼食中に他愛のない井戸端会議をしていると、
昨年秋に、ご尊父様(99歳)を亡くされたA子さん(68歳)が、
亡きご尊父様の葬儀の様子を話し始めました。
彼女が一番迷ったのは、何親等まで知らせるべきなのか?
だったそうです。
亡きご尊父様は8人の兄弟姉妹の中で唯一の生き残りで、
他の兄弟姉妹は既に亡くなっており、A子さん自身も、
従兄弟(いとこ)や従姉妹(はとこ)とは、
ここ半世紀以上も付き合いはなく、顔もほとんど覚えていないそうです。
ですが、ご尊父様が残されたセピアに変色した住所録には、
従兄弟や従姉妹の名前と住所だけは載っているけれど、
今更、知らせても、あちらに迷惑がかかるかも(ーー;)・・と考えて、
敢えて葬儀日時は知らせず、A子さん姉妹とその配偶者、
そして、その子供たち(故人の孫たち)だけの家族葬で、
ひっそりとあの世へお見送りしたそうです。

その話を聴きながら、異を唱えたそうにしていたB子さん(64歳)。
彼女の御母堂様(95歳)は特養に入居されていて、
超高齢のため、容態急変時には点滴や救命措置等の治療はせずに
そのまま看取っていただき、医者には死亡診断書を
書いていただくだけになっているそうです。
既に葬儀社の下見も済ませ、いつ亡くなっても良いように
万端の準備を整えています。

そして、B子さんは断言したのでした。

『葬儀に来る来ないは別にして、故人の親戚関係全員に訃報を
知らせるのが世間の常識じゃないの!』と。

私は夫が先に逝った場合、両親は既に鬼籍に入っているので、
知らせるとしたら、夫の姉3人(長姉は既に故人)が該当しますが、
すぐ上の義姉は同市内に住んでいるため、
姉妹代表としてすぐ上の義姉だけにお知らせをして、
収骨だけにでも来ていただこうかな?
程度に考えていたのですが、
B子さんの常識に従うとしたら、
遠隔地に住んでいる次姉と三姉にも知らせなくてはならず、
もし、老体に鞭打って、2人の姉が来てしまったら、
直葬を望んでいる夫の葬送の儀は、
火葬場集合、火葬後は参列者全員で懐石料理の食事でもして、
ハイ解散!だけでは済まず、宿泊の手配やらなんやらで、
病弱な私が倒れてしまうような気が・・

いったい、どしたらよかんべか??(ーー;)
と帰りのバスの中で、どうでもいいい思案をしつつ帰宅したのでありますが、
私の切なる思い?がテレパシーとなって届いたのでありましょうか?(笑)
その日の夕食時に、おひとりさま暮らしが寂しくなると、
必ず誰かに電話をしたくなる次姉(未亡人:75歳)から電話が・・
スピーカーフォン機能にして、お茶を飲みつつ夫が話し相手になったのですが、
転倒して腕を骨折したらしき姉の老いの道への愚痴を30分ほど聞き、
最後に夫が「無理しないでね。姉さん。」と慰めて電話を切ろうとしたら、
義姉が再び話し始めました。
「わたしも、もう後期高齢者なのよねぇ。
膝も痛いし、腰も痛いし、血圧も高いし、
万が一だけど、○○さん(夫の名前)がわたしより先に亡くなることがあったとしたら、
悪いけど貴方のご葬儀に行けそうにもないわ。悪く思わないでね・・。」
との声が聴こえてきました。

夫は、「いいんだよ姉さん。そんなこと気にしなくて!
この辺では家族葬と言って、パートナーと子や孫だけの
シンプルな葬儀しかしないのが主流になってるし、
僕もそうするつもりだから。わざわざ、来なくていいからね。」
と答えていました。

それを聴いて、私の心の中では、夫の葬送の儀は、遠隔地に住んでいる
義姉二人には夫の直葬の日時は知らせず、
日帰り可能な人たち(子ども夫婦と孫たち)だけでの
「火葬場集合、収骨後に日を改めての散骨のために葬儀社に遺骨を預け、
皆で故人を偲びながら食事をしてハイ終わり!」
で済ますことにしたのです。

ただ三姉は、夫以上に口から先に生まれてきた女かい!?
と思うほど口煩い小姑で、
更には、世間の常識とやらに絡め取られている人間性を持っている人なので、
「なぜ、知らせてくれなかったのよっ!?」との苦情が来るかもしれませんが、
私は夫が死んだら、夫の姉たちとはもう親戚付き合いをする気は一切無く、
通り過ぎる嵐は2.3分だけ、そのぐらいは、夫とのあれから4?年に渡る
夫婦生活の中で、数え切れない程見舞われた豪雨や嵐に比べたら、
痛くも痒くもないことでしょう。(笑)

それでも、お子様と同居されている方、ご夫婦だけの方、既におひとりさまの方、
確固たる死生観をお持ちの方、キリスト教、イスラム教、仏教、
また数多の新興宗教等々の信仰に身を委ねていられる方もいます。
事情はそれぞれであり、地域の慣習に従わないと村八分にされる方も
いることとは思いますが、無宗教の私にとっては都合の良いことに
我が地域の葬儀形態は、20年程前から、家族葬と直葬が主流になっています。


それにしてもです。
なぜ次姉は自身より8歳も年下の弟が
自分より早く死ぬ・・と決めつけたのでしょうか?
スピーカーフォンから聴こえてくる義姉の話に、
思わず笑い出したくなりましたが、
我慢に我慢を重ねてお腹の皮だけで笑いを堪えたので、
今日は腹筋が筋肉痛です。(笑)

私も、このブログ上だけですが、
夫のエンディング・ノートの代筆の都合上、
何回も夫をあの世の住人にしていますが、
女性は自分だけは身近な男性よりは長生きできる!
と思い込んでいる節があるようですね。(^_^;)
私の身近でも、期せずして、「おふたりさま」から
「おひとりさま」になってしまった割合は、
確かに女性が多いですが、奥様を亡くされた高齢男性も多くいます。

それにつけても思うのは、夫婦とは、
あれから40年・・であろうが、あれから50年であろうが、
山あり谷ありを乗り越え、個の人生の樹が熟し、
そして、枯れ死の時期が訪れたら、片一方が片一方を看取るのが、
夫婦の本来の姿なのだと思うようになりました。

そして、残された者は、近い未来に子どもや他の親族に看取られ、
メンタル面は無そのものになり、残された遺骨産業廃棄物になり、
故人に一番近い親族の死生観一つでお墓に入れられたり、散骨されたりして、
此の世からは完全に消え去り、想い出として誰かの心に生き続けることでしょう。


中には、思い出したくもない夫や妻、或いは死んでくれて嗚呼!良かった!と
口には出さずとも、心の底で思われる人もいるかもしれません。
それは生前の生き方に左右されますので、仕方のないことです。
例えばですが、
国内の社会保障費は削減、弱者は切り捨て、格差は拡大させながら、
中東という遠い遠い国の安定化とインフラ整備に新たに25億ドルの支援表明をしたり、
財界人の更なる利益を求めて、国内の大企業の幹部を50名も従え、
中東諸国の首脳に平和だの安定だのと、
嘘八百を並べ立てのおべっかを言いに行っている、
極東の国独裁者気取りのトップリーダーがいます。
彼とても、いずれは100%の確率で死ぬという事実からは逃れられません。

人の命というものは、死刑囚であれ、近所の因業爺婆であれ、
利権しか目に入らない腐れ切った政治屋であれ、
かけがえのない唯一無二のものです。
死んでくれて嗚呼!良かった!と思うことはないですが、
ただ、現首相に対しては、どうしようもない最低最悪の首相だった!
と、後後に思うことは確かです。(笑)

老老介護殺人のニュースが続いています。
もし、25億ドルもあったら、何棟の特養が建つのかは分かりませんが、
介護職員の給料を公務員並にすれば
特養待ちの高齢者と介護離職までして老親を介護している人が
どれだけが安心できることか・・と思うのです。

時の流れとは残酷なもので、望むと望まぬに関わらず、
今、若さを謳歌している人たちでも、いずれは老いて死にます。
今年、前期高齢者になる私ですが、
よくもまぁ、事故にも遭わず、自然災害の犠牲者にもならず、
全身麻酔による大手術を受けても、なんとかこの世に蘇り、
細々とながらも、なんとかこの齢まで生き延びられたものだと思っています。
さて、私自身は死んでくれて嗚呼!良かった!と思われる類のヒトでしょうか?
それとも、いついつまでも、誰かの心の中に生き続けることになるのでしょうか?
死んでしまったら、どうでもいいことではありますが・・。

全国的にインフルエンザが流行っているそうです。
私はインフルエンザの予防接種は受けませんでしたが、
幼いお子様はもちろんのこと、
シニア、シルバーの皆様は加齢で免疫力が落ちています。
くれぐれも、お体をご自愛くださいませ。♥

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テーマ : シニア・エッセイ ジャンル : 日記

tag : 福祉関係予算 中東諸国 極東の国 独裁者気取り 中東の安定化 自然災害 遺骨 産業廃棄物

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Re: 初めまして
べに丸様。初めまして。

私自身も夫の姉たちが遠隔地に住んでいようが、
寝たきりだろうが、認知症だろうが、
パートナーの訃報は一応は知らせるべき・・
の固定観念に縛られていましたが、その必要は無い!と、
自分自身を納得させることができました。

葬儀に関しては、我が地域では、
高齢者が亡くなっても、
遠くの親戚は呼ばずに家族(親子)だけでひっとりと直葬でおみおくりをして、
残された家族が町会にも知らせないような地域です。
いうなれば、それが、地域の慣習なのでしょう。(^_^;)

コメント、ありがとうございました。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

初めまして
少し前からお訪ねしているべに丸と申します。こんにちは。
ものすごいボリューム、ぎっしりと詰まった中身、どの記事も読みごたえが
あり過ぎて圧倒されます。でも面白いから読みふけってしまいます。

夫の兄弟姉妹には当然知らせる、と私自身はこれまで思っていましたが、
葬儀のやり方とか先方の状況によっては、すべてが終わってから報告する
方が良い場合もあるということを、ナス代さんのブログを読んで納得いたしました。

そうそう、プール友達の方々との情報交換が愉快で、毎回笑ってしまいます
ナス代さんの「心のコメント」がまた楽しくて。








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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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