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敗戦後、進駐軍が来て、米兵がジープからチョコをばら撒いた時に必死で一つだけ手に入れ、そのチョコを自分は食べずに一度もチョコを食べたことのない母親に食べさせようと走って家に帰った当時8歳だった叔父の切ないチョコレート物語。
バレンタイデーなどという
営利目的のチョコレート商戦など影も形もなかった
69年も前の叔父から聴いたチョコレートに纏わる想い出話です。

叔父が8歳の時に敗戦。
直後に進駐軍が家の近くの学校の校庭にやってきて、
ジープに群がる子どもたちにチョコレートをばら撒いたそうです。
大人たちの中には、ついこの間まで鬼畜米英だった奴らなんかから、
施しなんか受けられるかいっ!
と苦々しい顔をしていた人もいたそうですが、
子どもたちは常に空腹に晒されていたので、そんなことはお構いなし。
ましてや、当時砂糖は配給制で、甘いモノにも飢えていたので、
施しだろうがなんだろうが、ギブミー・チョコレートギブミー・チューインガム
大声で叫んで、夢中で落ちたチョコレートを拾っていたそうです。

叔父はやっとの思いで一つだけ拾い、
そのチョコレートを一度も食べたことのない
明治生まれの母親に食べてもらおうと
全速力で家に走って帰りました。
すると母親は「いいから、おまえがおあがり・・」と言って、
母は口にしようとはしなかったそうです。
それでも叔父は一口でも母親に食べて欲しくて、
無理やりに母親の口に一片のチョコを押し込みました。

「初めて食べたけど、甘いねぇ♫ 
これがチョコレートの味なのかい?」
との感想の後に母親の目からは涙が溢れていたそうです。

叔父はといえば、残りを自分の口に入れたとたん、
口いっぱいに甘く蕩ける、その小さなチョコレートの味に、
えも言われぬ幸せと、子ども心にも、
もう戦争は終わったんだ!の実感を改めて噛み締めたそうです。
叔父にすれば、あれから70年目ですが、
今でもあの時の光景を鮮明に覚えているそうです。



モノが溢れ、おカネさえ払えば何でも手に入れられる時代です。
ただし、チョコレートの原材料のカカオ豆は原産国が限られていますが、
食品類(加工品を含む)の原材料はほとんどが輸入品です。
仏壇に供えて一年も腐らない、
防腐剤(農薬)をたっぷり含んだグレープフルーツもあるようです。



また、悪い癖でついつい話が大きく逸れますので、今日はここで終わりにしますが、
私の孫たちには、
二度と叔父が過ごした子ども時代のような状況にはなって欲しくないものです。

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テーマ : シニア・エッセイ ジャンル : 日記

tag : 鬼畜米英 ギブミー・チョコレート ギブミー・チューインガム 進駐軍

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プロフィール
Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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