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人は死ねばゴミになる
タイトルに惹かれ、この本を買って読んだのは10数年前。
最近再読してみた。



検事総長であった著者は昭和62年7月に虫垂炎の手術をする。
しかし実は盲腸がんであった。
がんの再発、腸閉塞と続き、人工肛門を余儀なくされ、
その後の余命宣告・・。
どうせ残り少ない命ならと、後に残る家族のために、
そして親しい友人のために発病から死までを、
努めて冷静、客観的に書きとめた闘病記である。
生きる意味、病気との闘い方、
死を覚悟してからの死への準備などを
考えさせてくれる一冊である。

私はお涙ちょうだいの家族愛と感動の闘病記本にはあまり興味はないが、
この本は愛と感動を「売り」にしてはいない。
タイトルからも判るように死を美化してもいない。
淡々と死と向き合う姿勢に人間の強さと死への覚悟に言葉にならない共感を覚えた。


以下の青字は一部抜粋。


あとがきより

人は死ねばどうなるのかは人類の永遠の課題であり、
人はそれぞれ自らの心の問題として様々な死生観を持っているが、
君は本書の中でこの点に触れている。
「ゴミになる」といわれれば大方の人はびっくりするだろうし、
死後の世界との関わり合いの上に多くの宗教は成り立っているので、
その方面の人々は不快感を抱くに違いない。
しかし、人は死ねばただの物質に帰するという
君の考え方に共感する人も多いと思う。
ゴミといういささかどぎつい言葉を使っているが、
これも例の君一流の比喩だと思っている。



タイトルの「人は死ねばゴミになる」が、
本当に著者の比喩かどうかの真意は私にはわからないが、
日本人の死生観から鑑みるとインパクトは多大である。
愛する家族が死後にゴミ扱いにされては
違和感を感じる人がほとんどだろう。

だが、人は死んだら生物学的にはゴミ以外のなにものでもない。
ただやっかいなのは勝手にその辺に捨てられないゴミであるということだ。
遺族は死者を崇高なる魂を持つ者として儀式を執り行い、
天国や極楽に見送ったという気持ちで安堵しつつ、
死を美化しなければ、やるせない思いに囚われることだろう。
幼いころに刷り込まれた地域の祭祀慣習による死生観からは、
そう簡単には抜け出せないのも事実である。



P73
死んでいく当人は、ゴミに帰するだけだなどとのんきなことをいえるのだが、
生きてこの世に残る人たちの立場は、まったく別である。
僕だって、身近な人、親しい人が亡くなれば、ほんとうに悲しく、
心から冥福を祈らずにはいられない。
それは、生きている人間としての当然の心情である。
死んでいく者としても、残る人たちのこの心情を思い、
生きている間にできるかぎりこれにこたえるよう心しなくてはなるまい。

P74
遠藤周作氏は、『眠れぬ夜に読む本」の冒頭で、
二千五百人の「蘇生者」(医師による死の宣告後、
息を吹き返した人たち)にインタビューをした
キュープラー・ロス女医のスピーチを引き、
死後のもう一つの世界の存在の証明を示唆し、
「我々に先立って死んだ愛する者と死によって再会できるという希望は、
大きな悦びになる筈だ」
としておられるが、私には、乱暴ないい方をすれば、
死んだ後までこの世のきずなを引きずらされてはかなわんなあ、
という気さえする。キリスト者である氏と無宗教の朴念仁・私との感覚の差というべきか。



私のような無知、無学の大朴念仁・且つ特定の宗教に帰依していない死にかけお婆にとっては、
死を間近に見つめなくてはならなくなった時には参考になる個所が多々ある。
ありきたりな、死を美化する感動物闘病記とは一線を画す不思議な闘病日記である。



だが、この世には科学では検証できない摩訶不思議な現象も数多(あまた)在り、
霊や魂の存在も100%否定はできない。

そこで、「人が死んだらどうなるか? 」
について、短絡的に私自身の死後の世界のイメージを記してみた。

無になる。

天界人になる。

神と合体する。

光そのものになる。

絶対的愛に満ちた花園で永遠に遊ぶ。

宇宙塵になる。

千の風になる。

自然に還る。

もう二度と死ぬことのない神の国(天国)で永遠の命を授かる。

煉獄に落ちる。

極楽浄土で永遠に平穏に暮らす。

輪廻転生を待つ。

地獄で焔に焼かれ続ける。

血の池地獄で泳いだり溺れたりする。

この世に未練たらたらな霊になって、ずーっとこの世を彷徨う。

絶世の美女に生まれ変わるのを待つ。

怨霊になって昔夫が愛した女に取り憑く。(-"-)

etc...........

生物学的にはゴミに成らざるを得ないとしても、
やがては死なねばならぬ身なら、個人的には、できますれば、
「絶世の美女に生まれ変わるのを待つ」
をイメージして、いつかは必ず訪れるお迎えを待つと致しましょう・・。
20110306r
あの世への片道切符を握りしめ一夜の夢をまだ見ておりぬ
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テーマ : 「生きている」ということ ジャンル : 心と身体

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(非公開コメント受付不可)

Re: NoTitle
天使の羽根様。はじめまして。

「天使の羽   夢で逢いましょう」
拝読させて頂きました。
素敵で綺麗なブログでしたわ~。(*ё_ё*)ウットリ・:*:・・:*:・・:*:・





>面白いと言ったら失礼かもしれませんが、

いいいえ、全然失礼などではありません。
皆様に(^m^ )クスッ.............なんなの?このおばはんは?
と笑って頂くのを楽しみにしているブログですから・・・。(*^_^*)

生と死は隣り合わせです。
死を見つめることで、残り少なくなった限りある生をより良く生きたい!
というのがこのブログを始めたきっかけですが・・
死生観・・・
これは、イメージすることしかできませんものね。
私も、もしもあの世が在るのなら、一番逢いたい人は母です。

コメントありがとうございました。(^^)/~~
Re: 桜吹雪
空蝉さん。こんばんは。(*^_^*)

空蝉さんのブログにはコメントこそ残しませんが、

PCを起動した日には欠かさず拝読させて頂いています。

お母様の壮絶なる終末期の記録・・・

明日の我が身に重ね合わせてしまいます。

ただ、私は90代までは生きていられないとは思いますが・・・。

「今だけを・・・」の更新を楽しみにしています。

あと、「セピア色の日」と「かえるの詩」も・・・・・・(*^^)v

追伸:
何時ぞやは、御丁寧な激励メールをありがとうございました。(^^♪
私も以前はホームページも運営していましたが、
更新の時間が取れずに削除してしまいました。
今現在はこのブログの更新だけで四苦八苦しています。

お身体をご自愛くださいね。
コメントありがとうございました。(^^)/~~~



NoTitle
はじめまして、ずうっと覗かせていただいてきました。
いつも考えさせられます。面白いと言ったら失礼かもしれませんが、覗きたくなる面白さを持つ考え方に共感しています。
とても参考になり、時々、参考にはしたくなくなり、どちらにしても興味をそそるブログです。死生観については、別の世界でまた会えるというか、霊魂は不滅だという考えに沿いたいです。だって、また、母に会いたいから・・・。
桜吹雪
こんばんは^^
いつもながらの筆力に深く感銘し、ユーモアに触れ、思わず笑ってしまったり…
私の死後世界の希望は「絶対的愛に満ちた花園で永遠に遊ぶ」を選びたいです。
でも飽きてしまうかも?
無であれば至上です!?

雪の華があまりに素敵で
私の別ブログに桜の7ひらに変え 舞わせていただきました。
ありがとうございました。

気温の乱高下、ご自愛くださいませ。
ナス代さまのご活躍を楽しみにしております。

言い忘れました。ナス代さまご紹介の本 2冊購読しました。
とても参考になります。重ねてお礼申し上げます^^
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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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