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浮世離れしたセレブ老女の「老いの才覚」
友人が、「この2冊、対比すると面白いわよ。(*`∇´*)ニョホホホ」と
意味ありげな笑みを浮かべて、曽野綾子センセイの書かれたベストセラー「老いの才覚」と
「WiLL 6月号」を返却期限無しで貸してくれると言うので、一応読んでみた。

「老いの才覚」の趣旨としては、
「老いの基本は自立と自律にある。老人だからと言って甘えるな!」
「何十年と生きてきた人が老人になり、蓄えもないというのは自分の生きてきた道なのだから、
それを国や社会のせいにするな!」
「老いたら、なんでもかんでもやってもらって当たり前というスタンスはダメ!」

とヒステリックな論調でかなり手厳しいことが書いてあった。

私も何十年と汗水垂らして真面目に働きやっと年金生活になったが、
蓄えもないというのは自分の生きてきた道なのだから、
それを国や社会のせいにするな!と言われてもそう簡単に納得はできない。
今後はシニア割引も、介護保険も、老人の特権として、使えるものはなんでも利用しとうと思っているが、
それも「甘え」なのだろうか・・・?



何十年も真面目に働いて来て定年を迎え、やっと家を建て、
そして、その家が一瞬にして津波に浚われた人々にも同じことを言えるのだろうか?
と思ってしまった。


「自立と自律」を持って老後を生きるためには、
介護保険など利用しなくても有償で看護師やヘルパーを雇用できるほどの蓄えがあり、
加えて、セレブな人々だけに限定した人脈を持っていてこそ成り立つ。
だが、そのような老後を迎えるには、才能があり、知的職業であり、好きな仕事で、
更には生甲斐を持てる仕事に恵まれ、別荘を持ち、管理人夫婦まで雇って
気が向けば、趣味の家庭菜園に興じられる曽野センセイのような人ならば、
死ぬまで楽しく働くことは可能だろうが、この社会にはそんな人は極一部しかいない。

一般人の多くは、フーテンの寅さんがよく口にしていた「労働者諸君」ばかりであり、
若いころから、生きるために、また家族の為に好きでもない仕事で汗水たらして働いてきて、
体がボロボロになりつつある頃にやっと定年を迎えるのだ。
そんな人生に疲れ切った人々に、ずーっと「労働者諸君」を続けさせて死ぬまで働け!
というのは酷な話だと思う。
私は老後は、分相応にゆ~っくり、ま~ったり、の~んびりと、
今までしたくてもできなかったことに挑戦しながら気楽に過ごしたいものだ。

曽野綾子センセイの本は、私とは生活レヴェルと意識レヴェルが違い過ぎて、
まったく参考にはならなかったといってもいい・・。
むしろ、年金生活で贅沢には縁がない一般の人生の先輩方の話のほうが
生活の知恵満載でよっぽど参考になる。


倹しい年金暮らしには、この本に書いてあるような老後の実践は到底無理・・・。
勝ち組の老人には負け組の老人の気持ちなど到底解りっこない。
真面目に働いて、コツコツ積み上げた年金でやっと暮らしている人のことなど、
この人にはまるっきり判ってないな・・。の思いしか残らなかった。


私にはセレブな人脈どころか、
老親(80代~90代)の介護でヒーヒー言ってるような少数の友人しかいない。
蓄えもなく、セレブな友人など思い当たらない私のような人間は、寝たきりにでもなったら、
家族に特養に入れられて、紙おむつを当てられ、
胃漏にされて、無為に天井だけを見上げながら生きながらえさせられるよりも、
今のこのウサギ小屋のような家で、分相応の老いを生き、
さっさと孤独死したほうがよっぽど幸せな死に方だと思えてならない。


「明日のある老人は金持ちだけ」
「信仰心も才覚もない老人に明日はない・・」

のごとき、差別根性丸出し、おまけに上から目線で平民を見下した
ヒステリック感が漂う内容と文章ではあったが、
「明日のある老人は金持ちだけ」
は嫌でも納得せざるを得ないが、貧乏人には貧乏人なりの老いの生き方があり、
そして、セレブな方々とは別な次元での才覚で生きる術もある。

本を読んでひとときでも知的なセレブ老人の雰囲気を楽しめたセレブな人は良いが、
私のような、倹しい年金暮らしで、なお且つ後ろ向き思考のたそがれ&ひねくれバァさんには、
信仰心も才覚も蓄えも無いのでなんの参考にもなりまへんどした・・。( 一一)



もう一冊右翼系雑誌「WiLL」(最大出資スポンサーは東京電力)の6月号の
《昇一先生の美女対談》 で、

「不幸からの贈り物が日本人を鍛える」の中で・・・↓こんなことをおっしゃっている。

『こんなにひどい津波は見たことがない、一千年に一度の災害、と言われていますが、
予想の範囲を超えていて、誰にも責任はないことをハッキリしないといけません。
その代わり、決められていたよりも手を抜いてつくられていたものに対しては、厳罰を下す。
そこを分けて考えないと、誰もやる人がいなくなります。
私は水力発電のことしか知りませんが、建設には仕様書があって、
どこまでの事態を想定するのか、
決壊したら何トンの水が何分後にどこに到達するのかが考慮されています。
しかし、それを考えるのは東電ではありません。
そもそもの想定が甘かったなら、責任は東電ではなく設計側にあります。
私は、未だに答えのない疑問を持っているんです。
「避難所が寒くて凍えそうだ」「低体温症で体調を崩している」
「温かいものが食べられない」という報道がありましたが、あれはなぜ?
そこらじゅうにあんなに薪があるじゃないですか。
瓦礫の処理が大変だと言っていますが、どうして木片は燃やさないんですか。
同じ高さの石を三つ積めば竈ができるんです。そこに、あれだけ燃やすものがあるんだから、
あとはどこからか鍋を拾ってくればいい。私だったら、あそこで薪を集めて食事をつくります。』

『放射線の強いところだって、じいさんばあさんを行かせればいいんですよ。
何も若者を危険にさらすことはない。私も行きますよ。
もう運転免許は失効していますが、あそこは私有地だから無免許でも構わないでしょう(笑)。』


そう言えば、曽野綾子さんって、自分のうつ病を本にしたり、
電力会社のPRウーマンもしていたような・・・。?c(゜.゜*).....


東電は「WiLL」の大スポンサー様なので、東電擁護は当たり前としても、
被災者に「寒かったら瓦礫を燃やして暖を取れ・・」
って言われてもねぇ・・・。(^_^.)

津波直後で海水や重油に浸かった木片の瓦礫は薪として使えないことは御存じないらしい。
数日を経てもし瓦礫が乾いても、
瓦礫を燃やすと有害な塩化水素が出るということぐらい無知無学な私でも知っている。

曽野センセイは庶民とは生活感覚がだいぶズレていらっしゃるような・・。
(セレブなんだから当たり前か・・・。)


こういう人々が知識人or文化人だとして、もてはやされて頻繁に雑誌で対談をし、
とんでもない内容を堂々と発言し、その内容を雑誌に載せて売るというこの国の
出版社(一部ではあるけれど)の知的レヴェルを疑わざるを得ない。
このような知識人or文化人or出版社の低次元な言動と内容には原発事故以上の脅威を感じてしまった。


関係ないけど、最近、我が町に東京電力が100%出資している有料老人ホームが開設した。
誰が入居するのだろう?と思うほど高額な入居金をと月々の経費を取る。
私などは逆立ちをしても入れないのは明らかだが・・・
いるのねぇ・・。曽野センセイのような勝ち組の超セレブな爺様と婆様が。(^_^.)


最後に、こういう人の書かれた本がベストセラーになり、称賛を浴びているということは、
日本には「才覚溢れる御老人」ばかりが溢れているのでございましょうね。
泣きたいほど有り難く、頼もしい限りでございますわ。(/_;)
老害政治家様と同様に・・・。
110612r
狭庭辺(さにわべ)のハイドランジア空見上げ天の恵みの滴待ちおり
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tag : 曽野綾子 渡部昇一 WiLL6月号 労働者諸君 有料老人ホーム 老害政治家

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Author:千風
気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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