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私の臨死体験
長年月、あのとき見たものはただの夢だと思っていたが、普通の夢なら夕方には忘れているはず・・。
半世紀以上を経ても尚、脳裏に焼き付いて離れず、ときどきふと思い出すこの夢の正体はなんなのだろう?
と、いつも不思議に思っていた。
後年、たくさんの臨死体験関連本を読み、
もしかしたら・・・これが臨死体験かも?という思いが強くなった。









私は当時5歳。病名は疫痢。
医師からは「ご臨終です。」とハッキリ告げられたと後年母は何度も言っていた。
だが私にはそのときの肉体的苦痛の記憶はまったくない。
記憶にあるのは、あのときから半世紀以上を経ても鮮明に脳裏に浮かび来る
今持って消えることのない、体外離脱体験、地雷爆発の恐怖と
絶対孤独の原野に独り取り残された恐怖の記憶、赤レンガのトンネル、
至福の光への道とその先に人間ではない或る大きな安らぎの存在を
鮮烈に感じた体験の情景である。

キリスト教圏では、イエス・キリストや聖母マリアが出てくる人が多く、
日本人では、綺麗な花々が咲き乱れているお花畑や此の世と彼の世の境界線(川)を見る人が多いらしい。
そして、かつて愛してくれた親族が迎えに来てくれるという話しもよく耳にする。
だが、私には私が臨死体験をする以前にいつも見守ってくれていた人が霊になった存在はおらず、
誰も迎えには来なかったし花畑も見えなかった。



なお、宗教、文化の違いに左右されない臨死体験の一定パターンとして、
下記のようなことがある。
wikipediaより

1.死の宣告が聞こえる
心臓の停止を医師が宣告したことが聞こえる。
この段階では既に、病室を正確に描写できるなど意識が覚醒していることが多い

2.心の安らぎと静けさ。
言いようのない心の安堵感がする。

3.耳障りな音。
ブーンというような音がする。

4.暗いトンネル。
トンネルのような筒状の中を通る。

5.物理的肉体を離れる。
体外離脱をする。

6.他者との出会い。
死んだ親族やその他の人物に出会う。

7.光の生命。
光の生命に出会う。神や自然光など
自分の過去の人生が走馬灯のように見える。
人生回顧(ライフレビュー)の体験。

8.境界あるいは限界
死後の世界との境目を見る。

9.蘇生
生き返る。




死生観のことなど考えたこともなく、
ましてや臨死体験などという言葉すら知らなかった5歳の女の子が、
急病で死を宣告されたときに何を見、どのような生と死の境を経験したか?を
ここに書き留めておこうと思います。


こういう話は縁起でもないとか、
死の話しを毛嫌いする人は今すぐにここでスルーしてくださいませ。(^_^;)


☆------------------------------------------------☆

時は今から半世紀以上も前の或る八月の盂蘭盆会の黄昏が迫る頃・・
ふと気がつくと、私は家の中の天井付近を浮遊していた。

まるで西洋の宗教画に出てくる子どもの守護天使が身に纏っているような白い服を着て、
裾をひらひらさせ、体はふわふわと漂うような感じであった。

下を見ると、父母、祖父母、母方の祖父母と白衣姿の人(今考えると医師)の7人が
スヤスヤと眠っているかのような私を取り囲んでいた。
父母は泣きながら私の名前を呼び続け、祖父母、母方の祖父母は号泣しており、
白衣姿の人は気難しい顔をしていた。

取り囲まれているのは確かに私自身だというのに、
みんな、いったいどうして泣いているの・・?
と他人事のように思いながらも、私は宙を瞬時に自由に行き来できる快感に酔い痴れ、
開いている窓から家の外に出てみたり、また家の中に戻ったりと空中浮遊遊びに忙しかった。

そこでふと、私はお気に入りの絵本を母の実家に忘れてきていたことを思い出した。
こんなに自由に空を翔けることができるのなら、
暗くなる前に絵本を取り戻しに行こうと思い立った。
母の実家までは距離にして2キロ足らず、そんなに遠いという感覚はない。

私はいつも母に連れられて行った母の実家への道の上空5メートル付近を
ゆっくりと旋回したり浮遊したりながら、
ときどき西の山に沈もうとする夕日を眺めながら、
感覚的には数分で母の実家近くまで行った。

だが、母の実家の周囲に牛のフンのようなものがたくさん置いてあり、
それは、少しでも触れると爆発する地雷であるらしかった。
母の実家の窓はどこも閉じており、玄関から入るには地面に着地しなくてはならない。
恐る恐る着地しようとしたが、
あまりにも牛のフン型の地雷の数が多くてなかなか玄関前に着地できない。

そこでは爆発の危険に言い知れぬ恐怖を覚え、私は母の実家に入ることは諦めた。

仕方がないのでまた家に戻ろうとしたが、途中で私は自らの意思を無視され、
妙なところにテレポーテーションした。
気が付くと、巨大な灰色の鳥居(高さは約10m)が建っている荒涼とした原野に居た。
そこはモノクロの世界で空は灰色に澱み、
重い灰色の雲が今にも原野を覆い尽くそうとするほど低く低く立ち込めていた。
また原野には、背丈が大人ほどの身長のある灰色の枯れススキが生い茂り、
もちろん人の姿はおろか人影などどこにも見えない。
私は必死で母を呼んだが誰も応えてはくれず、そこでは子どもながらに
言葉には言い表せない絶対孤独の恐怖を感じていた。

その絶対孤独の中で呆然自失状態に陥りかけたときに、
突然また別なところにテレポーテーションした。

そこはいつも遊びなれた家の近くの田んぼ脇の空き地であり、
田んぼと道路を隔てて幅1メートルほどの川が流れている。
その川の下には赤レンガでできた幅3m、高さ3mほどのトンネルが田んぼ側から掘ってあり、
そこはどこか懐かしい感じがして私は水かさ10cmの川を渡り、
吸いこまれるようにトンネルの中に入った。

トンネルの両側には50㎝ほどの側溝があり、そこには体高10㎝ほどの亀が3匹いて、
「道案内に来たよ。」とテレパシーで私に話しかけてきた。
「どこへの道案内?」と私もテレパシーで応答したが亀は応えず、
ノロノロと本当に亀の歩みで進み始めた。
亀の進み始めた方向を見ると、針の先ほどの一条の微かな光が見え、
あの光の向こうには絶対的至福の世界があり、
私に永久(とわ)の安らぎを与えてくれる人間ではない或る大きな存在が待っていると確信し
急いで亀たちの後を追った。
初めは一条の微かな光だったが、光の輪郭がだんだんと大きくなり、
眩しいほどの七色の閃光と化し、あともう5mほどで光の中に入れる!と思ったときに、
なぜか私は後ろから光の中へ入るのを邪魔する強い存在を感じて亀の後を追うのを止めた。

私は「もうすこしこのトンネルの中で遊んでからあの光の中へ行かない?」
テレパシーを送ると、亀はあっさりと「いいよ。」とテレパシーで応答してきた。
私はトンネルの中で亀たちと「かごめかごめ」遊びを始めた。
なぜか此の世では味わえないような至福感を感じながら・・・。

至福の世界へ続く光への入り口は厳然として5m先に存在し、
人間ではない或る大きな存在が気長にいつまでも私を待っている気配をありありと感じてはいたが、
私は亀と遊ぶことに夢中になり、いつしか永久の安らぎが待っているはずの
神々しい光の中へ入ることを忘れてしまった。


☆------------------------------------------------☆


あのとき、至福の光の中へ入るのを邪魔する存在と感じたのは、
ずーっと私の名前を呼び続けた母だったらしい。

それから、牛のフン型地雷やあの世への道案内役としてなぜ亀が来たのか?
を分析すると、亀は祖母が毎夜話をしてくれた数多のおとぎ話の中の「浦島太郎」の
異次元世界的雰囲気が私の幼い脳にインプットされていたのだろうと思う。
牛のフン型地雷は当時家の近くの田んぼや畑では
牛に引かせて田畑を耕す道具の牛鍬(うしぐわ)が使われており、
仕事を終わり牛舎に帰る牛が道にボタボタとフンを落していったのを日常的に見ていたので、
踏んではならない!という意識とその光景が強く
インプットされていたのではないかと思われる。

(牛に引かせて田畑を耕す・・・って言っても、江戸時代の話じゃないわよ・・(笑)
まだ各家庭にテレビも普及していない時代で、一応は人口約4万人の地方都市とはいえ、
交差点には信号機が一機もなかった1950年代当時の日常風景の話よ。)


臨死体験は「脳内物質(エンドルフィン)が幻覚を見せる現象である」という人もいるが、
今は誰になんと言われても、私が体外離脱をしたという現象は100%の事実として認識している。

今まで、葬儀の度に何度も死に顔を見てきたが、
皆が皆安らかな、眠るような顔をしていたことを考えると、
人が死ぬときは肉体的苦痛が極限状態になると脳は自ら麻薬物質(モルヒネ)を出すらしいので、
昏睡状態に至った時には苦痛はなく、
ゆえに生と死の境は決して苦痛に満ちたものではないと考えざるを得ない。

今でも、人が死ねば肉体はただのゴミになると思っているが、
人生の経験値や生きた長さによって今際のときに見えるものには個人差があるのだろうが、
死のことを考えたこともなく、臨死体験という言葉など知る由もなかった私の子ども時代の
体外離脱経験を鑑みると、やはり、人間には今の科学では解明できない、
人生の経験則にも左右されない霊的なナニカ?が存在するのだろうか?
そして、あの神々しい光の先には「死後の世界という異次元世界」が
存在すると考えるのは死に近い人間としてのただの願望なのだろうか・・。

生と死の境にありて幼魂が亀と歌ひしかごめかごめよ
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tag : 臨死体験 体外離脱 テレポーテーション テレパシー 麻薬物質 エンドルフィン 霊的 死後の世界 異次元世界

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気が付けば、シニア.........。 老眼鏡無しには新聞も本も読めず、 体の各部位が少しづつ、 壊れゆく 今日この頃、 この世での 残り時間を思うと、気持ちだけはアセアセ、ジタバタ、 ドタバタ。 心に反比例して 体の動きは うだうだ、だらだら、 とろとろ、のんべんだらりん、だらだらりん・・ついでに座布団に つまづいて すってんころりん。 ころころりん・・。 そんな明日をも知れぬ シニア女が老いと死の狭間で 揺れ動く、 切なくも哀しい乙女心。 じゃなかった・・(^_^;) 「お婆心?」を 時には超真面目に、 また或る時はユーモラスに、 独断と偏見思考で綴っています。
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